皆さん、トリシティって乗ったことあります? すっかりフロント2輪のこのスタイルに違和感を感じることはなくなりましたけど、実は私もじっくり乗れたことがなかったので、今回は1週間付き合ってもらいましたよ!
文:月刊オートバイ編集長 松下尚司/写真:赤松 孝、松川 忍
原付二種と150cc前後のバイクは人気が上昇中
月刊『オートバイ』って雑誌は二輪総合誌ですから、原付から各メーカーの最大排気量までを扱うわけです。そうなると、勢いのあるゾーンというか、その時々で、盛り上がっているクラスっていうが自然と分かってくるもんなんですが、まぁ、この数年の原付二種の勢いはちょっと特別ですね。
どのくらい特別かって「花の82年組アイドル」くらい特別。キョンキョン、明菜、堀ちえみです。変わったところでバイリンガルの早見優って感じでしょうか。まぁ、売れっ子が揃ってるってことです。
そんな勢いのある原付二種に加えて、この数年は149ccや155ccなんて10年前じゃ考えられない排気量のモデルが売れてるんだから驚きますね。PCX150が国内販売されたのが2012年からで、155ccのマジェスティSが2013年ですから、もう7年ほど150cc前後の機種も人気ってことです。
そんな人気の原付二種~150cc前後にあって、少し変わり種、早見優的な存在(かなり強引)なのが、フロント2輪のトリシティ125と155。LMW(リーニング・マルチ・ホイール)という独自の機構は安定感と軽快感の両立を可能にするだけでなく、その個性的なビジュアルで原付二種+αのアラツーゾーンの注目度を上げたモデルです。
そして今回、私、このトリシティ125を1週間試乗させて頂きました。
ヤマハ「トリシティ125」1週間通勤インプレ
現行モデルのトリシティ125は2018年にモデルチェンジしてます。VVA(可変バルブ機構)搭載の124cc BLUE COREエンジンになったり、新設計フレーム&サスを採用したり、LEDヘッドライトになったりと大きくアップデートされてます。
このフロント2輪の珍しい乗り物は個性的な顔つきをしている割にとてもフレンドリー。乗り出してすぐに感じたのは切り返しの反応の良さと安心感。別に原付二種のスクーターでこれまで不安や怖いと感じることもありませんでしたけど、トリシティ125はもっと上級なモデルに乗っている感じ。
軽快なのにしっかりとフロントを掴んでくれるっていうんでしょうか。でも、決してスポーツモデルの硬いサスのようなものじゃなくて、とてもしなやかで、乗っていて疲れない。何てことない日々の通勤がとても楽しいんです。
私の通勤ルートは幹線道路ということもあって、クルマは速いし流れに乗る時はしっかり走らないと危ないんですが、まぁ、よく走るし安定してる。最近の125ccはどのモデルに乗っても作りが良いですね~! ただトリシティ125に関して言えば、より一層、その印象は強いかも。なんせ、車体は155とほぼ共通なので直進安定性も良いんですよ。そう考えるとお得ですよね、150ccクラスの兄弟車って。
ただ、155と共通になったことで押し引きは少し重く感じます。フロントが2輪ってだけでタイヤ1本と比べれば重く感じるでしょうけど、駐輪場に止める時に前後していると「あ、ちょい重めだな」って。正直、大したことじゃないですけどね。
今回のトリシティ生活は1週間あったと言ってもほぼほぼ通勤のみです。毎日片道20分くらいですかね。でもね、この毎日決まったルートを走るってことがバイクの良い点、気になる点を知るには適しているんですよ。
結果、思ったのはトリシティ155も乗ってみたいってこと。もし、遊びに行くならと考えていたら155に乗りたくなったんですよね。わざわざ125から155に買い替える人がいるというのも以前は理解できなかったんですが、今回で少し分かった気が。で、1週間の感想を簡単に言いますね。
「トリシティ、欲しいよ~!」
文:月刊オートバイ編集長 松下尚司/写真:赤松 孝、松川 忍
ヤマハ「トリシティ125」の注目ポイント
ヤマハ「トリシティ125」主なスペックと価格
※《 》内はABS仕様車
[ 表が省略されました。オリジナルサイトでご覧ください ]
[ アルバム : ヤマハ「トリシティ125」 はオリジナルサイトでご覧ください ]
[ 表が省略されました。オリジナルサイトでご覧ください ]
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みんなのコメント
かなり売れると思う❗️
二輪乗りからはバイクじゃない的な目で見られがちだったけど個人的には楽しく乗れた1台。