室内のみならず開口部も拡大して乗降性バツグン
「ちょうどいい」のフレーズで、手軽なサイズながら優れたパッケージングで人気のコンパクトミニバン、ホンダ・フリードがフルモデルチェンジを行なった。開発コンセプトは「いつでも、どこでも、だれでも7days Wonderful Mobility」。発表前日までの受注状況は1万3,000台と市場の反応はすこぶるいい。内訳はハイブリッドが6割りだという。ちなみに月間販売目標は6,000台とのことだ。
東京都港区にある本田技研工業の本社で行われた発表会には、テレビCMに出演するモデルの蛯原友里さん、お笑い芸人の徳井義実さんが登場。
猫好き芸人だという徳井さんは、無理矢理(!?)キャットタワーが縦に入ることを実演したり、フリードプラスで車中泊が可能なことを確認。買うならハイブリッド4WDの3列シートとコメント。
蛯原さんは、家族で出かけることを考えると3列シートかなと思うけれど、2列も気になるとのことだった。
先代フリードは、2列シートモデルをフリードスパイクというモデル名で、デザインも大きく異なっていた。しかし新型では、フリードプラスという名称に変わり、フリードとの違いはテールゲートの下端部分とエンブレム程度で、デザインの統一が図られている。
ボディに目を向けると、先代に比べて全長は50m伸びたものの全高は5mmマイナス。にもかかわらず1-3列目のヒップポイント間距離は90mmプラス。さらに2列目のスライド量は360mmと、先代に比べて120mmも増えている。
そしてステップ地上高は390mmと15mm下げられお年寄りや子供により優しい乗降性を手に入れた。スライドドアの開口部が拡大されている点にも注目したい。また、ドアノブを軽く引くだけで開閉できる「イージーオープンドアハンドル」を採用したこともトピックスだ。
2列シートのフリードプラスも楽しい。ラゲッジの使い勝手を追求し、荷室を上下に分割して使えるユーティリティボードは耐荷重200kg。このボードの上に寝ての車中泊も可能となっている。
また、注目は開口部地上高が185mmも下げられ335mmになったこと。荷物の積み降ろしがラクになったと共に、荷室容量もアップしている。
さて、そんなフリードに早くも試乗できたのでその印象もお届けしたい。
ミニバンとは思えないコーナリングでの安定感
コンパクトな5ナンバーサイズの全幅に、パッケージングを優先した高い全高。そんなコンパクトミニバンスタイルからは想像できない、キビキビとした走りを新型フリードはもっている。ちなみに、開発責任者を務めた田辺 正さんは4代目オデッセイのLPLを務めた方。ミニバンでもしっかりした走りを、という思いがあったに違いない。
フットワークのよさはシャーシのテコ入れ具合からもわかる。フロントスタビライザーの剛性アップ、リヤサスペンションの剛性向上などが施され、さらにはステアリングの剛性は先代比約10%アップとした。重心高は約8mm低くなっており、クルマの動きに嫌なロールがないのが印象的だ。
もちろん相応のロールはするのだが、それがとても自然で安定感抜群。ドライバーのステアリング操作にリニアに反応する操縦性をもっていた。ミニバン的なスタイルからは想像できない、優れたフットワークは新型フリードの大きな魅力といえる。
パワートレインは1.5リッター直4ガソリンと1.5リッター直4ハイブリッドの2タイプが用意される。ハイブリッドは従来のIMAから、フィットなどにも採用されるスポーツハイブリッドi-DCDとなった。コンパクトミニバンとしては初となるハイブリッドに4WDがラインアップされたのもトピックだ。
燃費はハイブリッドが最高27.2km/L、ガソリンは最高で19.0km/Lを達成し、優れた環境性能をもつ。モーターのアシストが加わる分、動力性能的にはハイブリッドのほうが上だと思いがちだが、60~70kgほど重くなっているため、絶対的な動力性能ではガソリンモデルが上だ。
ただし、EV走行をはじめとする静かな走りはハイブリッドのほうが断然上。もちろん燃費もハイブリッドが有利となるから悩ましい。なお、フィットなどで指摘されているDCTのギクシャク感は大幅に低減され、スムースな変速が感じ取れたのは嬉しいニュース。
なお、フリードプラスは車重こそフリードとほぼ同等だが、リヤ部分の重量が増している。とはいえ走りにそれほど大きな違いはなく、キビキビとした軽快な走り、そして安定感と安心感のある走りは変わりない。
(文:CARトップ編集部 横山真和)
フリード&フリードプラス画像ギャラリー55点
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