輸入車 [2022.11.04 UP]
輸入車スポーツカーのおすすめ!自動車ジャーナリストが語るポルシェのベストバイとは?
ポルシェ 新型ライトウェイト「911 カレラT」予約受注開始
VISUAL MODEL : PORSCHE 911 Carrera GTS
【輸入車のベストバイを考える/ずばり!のスポーツモデル編】
次々と登場するBEVや、新車価格の上昇。また、中古車価格の高騰など混迷を極めるクルマ選び。今、我々は何を買えばシアワセになれるのか? 今月は本誌ジャーナリストを交えて、とことん議論。そして、「今のうちに楽しむならスポーツモデル!」との結論から、オススメ車をご紹介したいと思います。
写真●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグーワールド本誌2022年12月号の内容です)
※中古車参考価格はすべてグーネット2022年10月調べ。
人生一度は袖をとおしたい逸品モデル[ポルシェ抜きにスポーツカーは語れない!]
文●九島辰也 写真●内藤敬仁、澤田和久、ユニット・コンパス
※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。
伝統のスポーツカーブランドといえばポルシェ。その中核をなすのが911で、スポーツカーファンの憧れの存在だ。そんな911の上位に位置するのがカレラGTS。ソリッドな走りと上質な内外装は、ポルシェシリーズのベストバイ!
ポルシェの哲学が息づく至高のスポーツカー
ポルシェというブランドには常に歴史が紐付いている。そして、ポルシェに関してはそれが色濃い。21世紀に入ってこそ、SUVや4ドアサルーン、そしてEVのスポーツカーとラインアップを拡幅するが、356、911に代表される哲学は綿々と続いている。それを証拠に技術がどんなに進化しても911がリアエンジンであることに変わりはない。
ネーミングもそうだ。“カレラ”や“ターボ”、“GT3”なんてのを何世代も使っている。“GT3”や“GT2”はレースのカテゴリーだからしょうがないといっても、それがモデル名としてこれだけ認知されているモデルはほかのメーカーにはない。
今回ここでフィーチャーするGTSもそうだ。現行車だけでなく、かなり前から使われていたネーミングだ。個人的には90年代に市販されていた928GTSを思い出す。スタンダードモデルよりブリストされたフェンダーと低く構えたボディ、それと少しばかりパワーアップされたエンジンが特徴となる。
こうした内容は今日も同じで、GTSはスタンダードモデルを少しばかりスポーティに仕上げたグレードとしてラインアップされ、高い支持を得ている。日本人が好きなちょうどいい塩梅のモデルなのだ。
たとえば911におけるGTSだが、それはまさに中間グレードとなる。スタンダードのカレラでは物足りないが、GT3やターボまではいらないという方にピッタリ。見た目はスポーティにカスタムされ、パワーも適度に上がっている。しかも、ボディタイプはクーペ、タルガ、カブリオレから選べるから文句のつけようがない。駆動方式だって、2WDと4WDがある。つまり、中間グレードでありながらレンジもかなり広いのだ。友人も「いろいろ考えるとGTSになるんだよね」、と言って乗りまわしていた。
ただマカンに関しては現状GTSのポジションはそれとは異なる。スタンダードから始まるレンジのトップエンドに位置するのがGTSだ。よってエンジンパワーは440馬力に到達する。すぐ下のマカンSが380馬力だから、その差は大きい。スタンダードモデルとマカンTは265馬力だから別物だ。
とはいえ、今後マイナーチェンジ前にあったマカンターボが追加されるのは明白。ポルシェとしてはターボやターボSをラインアップしないわけにはいかない。440馬力以上のパワーでトップエンドに君臨されるのは時間の問題だろう。
ただ、冷静に考えると“ターボ”というネーミングももはや違和感がある。ほとんどのエンジンがダウンサイジングされたと同時にターボが取り付けられているからだ。象徴的な名前ではあるが辻褄が合わなくなっている……。
それはともかく、ポルシェの場合注目したいベストバイはGTS。ハイスペック過ぎないのも長く付き合うコツかもしれない。
PROFILE 自動車ジャーナリスト 九島辰也
長年にわたり男性ファッション誌や一般誌でも活躍し続ける自動車ジャーナリスト。その知見は広く、プライベートでも各国のクルマを乗り継ぐ。
[ポルシェ 911 カレラ GTS]GTSは全部で5種類 屋根開きも選べる!
911カレラよりもスポーティな装いとパワフルなエンジンを持ち、ターボやGT3ほど過激ではないのがGTS。まさに中間グレードとして日常からサーキット走行まで幅広く使える仕上がり。価格帯もまさにそんな感じだ。そしてタイプが5種類あるのもポイント。クーペ、タルガ、カブリオレがあり、RWDと4WDが用意されるのが◎。
エクステリアからインテリアまでGTSならではの攻めのパーツが装備される。フロントシートはかなりスパルタンなバケットタイプ、前20インチ、後21インチホイールはターボSと共有のサテンブラックを装着する。
ポルシェ 911 カレラ GTS(7速MT) ●全長×全幅×全高:4530×1850×1300mm ●ホイールベース:2450mm ●車両重量:1500kg ●エンジン:水平対向6DOHCターボ ●排気量:2981cc ●最高出力:480ps/6500rpm ●最大トルク:58.1kgm/2300-5000rpm ●新車価格:1942万円(911 カレラ GTSのみ)
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[ポルシェ マカン GTS]SUVだけど走りはリアルスポーツカー
今やポルシェの屋台骨として人気を集めているのがコンパクトSUVのマカン。エントリーモデルとして設定されたプライスが功を奏して順調な販売を重ねている。現行型は2021年にマイナーチェンジしたもの。GTSはそのトップエンドに位置するハイスペックモデル。440馬力は911カレラSの450馬力に届く勢い。56.1kgmのトルクも強烈だ。
エアロパーツを装着するだけでなく、インテリアにはGTSレブカウンター、GTSロゴドアシルガード、そしてGTSとエンボス加工されたヘッドレスト&フロントシートなどを装着する。リアシートは3分割で実用性も高い。
ポルシェ マカン GTS(7速AT・PDK) ●全長×全幅×全高:4726×1927×1596mm ●ホイールベース:2807mm ●車両重量:1960kg ●エンジン:V6 DOHCターボ ●排気量:2894cc ●最高出力:440ps/6600rpm ●最大トルク:56.1kgm/1900-5600rpm ●新車価格:1235万円(マカン GTSのみ)
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なくなる前に手に入れたい[新車で買える注目のスポーツモデル]
内燃機関の自動車という言葉の重みが日に日に増している。ましてやスポーツカーはさらにニッチな存在。新車で買える期間が限られるなか、ここでは走りを堪能できる内燃機関のスポーツカーを紹介しよう。
文●大音安弘 写真●澤田和久、ユニット・コンパス
※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。
いま新車で買えるスポーツカーは多い
クルマの電動化は、最先端技術に触れる楽しさを提供してくれるが、運転する歓びでいえば、まだまだ熟成の進んだエンジン車のほうが魅力的だ。それも近いうちにマイルドハイブリッド化され、純粋なエンジン車は減少の一途を辿るだろう。そういう観点からも、雑味の無いスポーティなエンジン車をいまのうちに楽しむべきなのだ。
そんなエンジン車の注目株のひとつが、BMW新2シリーズクーペだ。扱いやすいボディサイズと優れた前後重量バランスを持つFRレイアウトは、BMW伝統の駆け抜ける歓びを強く伝える。鼻先が軽い直4ターボの220iは軽快な走りが楽しめ、FRの最新BMWとしてのコスパも良好。予算があえば、BMWご自慢の直6ターボ搭載のM240iもねらい目。かなりの背伸びとなるが、近々上陸予定のM2を待つのもありだ。
身近なスポーツカーとして愛されたボーイズレーサーも、今や絶滅危惧種。その色を強く受け継ぐのが、アバルト 595とMINI JCWだ。従来ならば、コスパ面とMTが選べることからアバルト推しだったが、急激な価格高騰もあり、装備の充実度と質感の高さからMINIのほうが満足度は高くなる。またファミリー層やアウトドア派には、ワゴン「クラブマン」やSUV「クロスオーバー」とJCWのなかでステップアップが可能なのも強み。いずれも排気音は、やる気満点。エンジン車を駆る楽しみを味わわせてくれる。
新規参入の注目株は、VWのコンパクトSUV「T-ROC R」だ。高性能仕様モデル群「R」の新エントリーの役目も担う。スポーツ性能は高いが、モード切り替え付きの4WDも備えるなどオールラウンダーでもあるため、ウィンタースポーツの相棒にも最適だ。
贅沢をいえば、シボレーコルベットやアルピーヌA110などのピュアスポーツは、内容を鑑みればお買い得で、今のうちに乗っておけという感覚は、ポルシェ911やケイマン、ボクスターにも引けを取らない。しかし、誰でも手を出せる価格ではない。そこで検討してほしいのが、500万円前後の輸入スポーツだ。選択肢は多くないが、今年登場したばかりのVWゴルフGTIと完熟期を迎えたルノーメガーヌR.S.の2台は、世界トップクラスのFFスポーツカーである。シビック タイプRが500万円となった今、価格の割高感も薄まった。特にメガーヌは、ルノー・スポールがアルピーヌに吸収されたことで最後のR.S.車となる。輸入車としては、めずらしくMTが選べるのもうれしい。
番外編もまたルノーだ。トゥインゴなら、自然吸気の1Lエンジン+5速MTがある。おっとりした走りだが、毎日の運転を楽しめる。
PROFILE 自動車ジャーナリスト 大音安弘
好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ転身。現在は自動車ジャーナリストとして各メディアに執筆を行う。徹底的に取材するがモットー。
[BMW M240i]新しくなったコンパクトFR
コンパクトなBMWがFF化されるなか、唯一FRベースを貫くのが2クーペ。伝統の直6を積むM240iは4WD化されたが、後輪駆動車のよさを残した味付けに。3Lターボはパワフルだが、日常域でも、直6の滑らかなエンジンフィールと心地よいサウンドが楽しめる。FRは2L直4ターボとなるが、性能は十分で後輪駆動車好きにはオススメ。
古きよきBMWを彷彿させる内外装の2クーペ。走りの気持ちよさは、3シリーズより上。しかもエントリーの220iは、兄貴分の318iよりも安い。ザBMWを味わいたい人に選んでほしい。
BMW M240i xDrive クーペ(8速AT) ●全長×全幅×全高:4560×1825×1405mm ●ホイールベース:2740mm ●車両重量:1710kg ●エンジン:直6DOHCターボ●排気量:2997cc ●最高出力:387㎰/5800rpm ●最大トルク:51.0kgm/1800-5000rpm ●新車価格:758万円(M240i xDrive クーペのみ)
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[MINI ジョン・クーパー・ワークス]小粒でピリ辛な走りはMINIならでは
英国の小さな高級車MINIの高性能仕様がJCW。クーパーSの上位モデルだが、そのキャラクターはヤンチャなボーイズレーサーで、エンジンサウンドも刺激的。全4タイプがあり、FFの231馬力/32.6kgm仕様がハッチとコンバーチブル、4WDの306馬力/45.9kgm仕様がクラブマンとクロスオーバーとボディ形状で性能や味付けが異なるのもおもしろい。
JCWではシートもよりホールド性の高いものに変更するなど見た目と性能の両面でスポーツカーらしく強化。ホットハッチに仕上げながら洒落っ気を失わないのは、さすがMINIだ。
MINI ジョン・クーパー・ワークス(8速AT) ●全長×全幅×全高:3880×1725×1430mm ●ホイールベース:2495mm ●車両重量:1290kg ●エンジン:直4DOHCターボ ●排気量:1998cc ●最高出力:231ps /5200rpm ●最大トルク:32.6kgm/1450-4800rpm ●新車価格:490万円(MINI ジョン・クーパー・ワークスのみ)
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[フォルクスワーゲン Tロック R]SUVだけど走って楽しいクルマ
VWの高性能モデル「R」の新エントリーとしてコンパクトSUV「T-ROC」を追加。新型ゴルフRと同等のボディと車重という扱いやすさと、SUVならではの使い勝手のよさが魅力。T-ROC唯一の4WD車というのも強みのひとつ。SUVのRは、オールラウンダーな味付けなので、ファミリーカーとしても快適に使うことができる。
ナビやレザーシートなど装備も充実。路面に合わせてモード切り替えが可能な4WDを備える。性能も強化され、スポーツカー顔負けの走りが楽しめる。
フォルクスワーゲン Tロック R(7速DSG) ●全長×全幅×全高:4245×1825×1570mm ●ホイールベース:2590mm ●車両重量:1540kg ●エンジン:直4DOHCターボ ●排気量:1984cc ●最高出力:300ps/5300-6500rpm ●最大トルク:40.8kgm/2000-5200rpm ●新車価格:626万6000円(Tロック Rのみ)
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駆動方式を大胆に変更したコルベット[シボレー コルベット]
アメリカンヒーローのコルベットは、FRからミッドシップスポーツに転身したが、伝統の自然吸気V8 OHVはしっかりと継承。シリーズ初の右ハンドル車となり、日本での扱いやすさも増している。1400万円からと高価になったが、その価値は十分ある。
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[本誌執筆陣も、しっかり乗っています]クルマも仕事も、やっぱり楽しまなくちゃ!
本誌の執筆を担当するジャーナリスト陣は、なんと全員スポーツカーオーナー。セカンドカーを持ちながら、上手にスポーツカーも楽しんでいます!共通しているのは、「やっぱりクルマは楽しい」と日々実感していること。これからも読者のみなさんへの有益なレポート、よろしくお願いします!
文と写真●ユニット・コンパス
自動車ジャーナリスト 竹岡 圭さん×ルノー メガーヌ R.S.
高性能なホットハッチなのに日常でも使える万能さが魅力
「ほかのクルマにはない個性があること」。それが竹岡さんにとっての愛車選びの条件。では、つい先日納車されたばかりというメガーヌR.S.の個性とは? 「300馬力のパワーと4WSの組み合わせがまず個性的。それなのに乗りやすくて、街乗りもOK。アンビエントライトがあったり、ただ走るだけのクルマじゃない」。それでいてコスパも抜群!と竹岡さんは笑顔で教えてくれた。
お気に入りのポイント
街乗りも我慢いらずの懐深さ
FF最強クラスのホットハッチでありながら、足まわりの味付けが絶妙で街乗りだって我慢いらず。まさに万能選手なのだ。
シートのよさはフランス車の伝統
「小柄な私でもポジション取れるし、シートのホールド性があるのに快適なのもフランス車らしくて気に入ってます」
FF最強クラスのハイパワー
前輪駆動では限界に近いとされる300馬力ものパワー。街乗りも考えて、トロフィーではなく標準モデルを選んだ。
もう1台の輸入車[フォルクスワーゲン シロッコR]
「12年経つけど見るたびにカッコいいし、走りのしっかり感も変わらない」。だから今でも手放せないのだとか!
自動車ジャーナリスト 九島辰也さん×ポルシェ 911
日常でも使える万能さが魅力
数々のクルマを楽しんできた九島さんが、長らくゾッコンなのが911。これまでタイプ993、タイプ996、そしてタイプ997と3台と乗り継いできており、その魅力を「こんなに乗りやすいクルマはない」と断言する。「とにかく万能選手。意のままに操れるし、なによりステアリングを握ると気持ちがアガる(笑)」のだという。マットなラッピングなど、少しイジるのが九島流!
お気に入りのポイント
911にこそルーフバーを!
「とことん911を使い倒したい!」そんな思いからルーフバーを装着。これで趣味のサーフィンにも乗って行ける。
独自のフィット感がたまらない
スタンダードのカレラ+ティプトロニックという仕様だが、これがゴルフ帰りなどイージーライドを実現してくれる。
純正ホイール塗装のススメ
九島さんのこだわりのひとつが「純正ホイールのブラック塗装」。また、乗り心地とのバランスを考え、あえての18インチ。
もう1台の輸入車[フィアット 500 ツインエア]
近場への移動はこちらで。ツインエアのドコドコとした鼓動は、ちょっとした移動時にも癒やしをくれるとか。もう7年!
自動車ジャーナリスト 石井昌道さん×アルピーヌ A110
内燃機関のスポーツカーを楽しみ尽くしたい
グーネットマガジンでは「EVテスト」を監修する電動モデルのスペシャリストである石井さんだが、同時にエンジン車の魅力も知り尽くしている。かつてはロードスターレースにも参戦。プライベートではタイプ997の911を所有していたが、このA110は開発ドライバーとして海外に出向いたことも。偶然低走行のA110に出会い、911を泣く泣く手放して乗り換えることに!
お気に入りのポイント
希少な左ハンドル
導入当初50台限定で導入された「プルミエールエディション」は天然皮革やカーボン、アルミが多用されている。
お洒落すぎるバケットシート
何気に気に入っているのが、サイドのステッチやメッキがあしらわれたスポーツシート。「さりげなくいい」と満足。
この角度が最も美しい!
往年のモデルを彷彿とさせるスタイリングに、思わず胸を熱くするファンも多いはず。石井さんもこのスタイルに脱帽。
もう1台の輸入車[BMW 320d]
西へ東へ取材の主なアシはこちらで対応。すでに13万km近いにもかかわらず、日頃の整備のおかげでトラブルフリー!
自動車ジャーナリスト 大音安弘さん×BMW Z4
意外に安い!? 中古輸入車だからできる小冒険を楽しむ
メインカーは新車で購入したスバルWRX。しかし、根っからの中古車好きということもあり、「100万円ぐらいで違った気分になれる輸入車」をテーマに長らく探していたのだという。そしてようやく出会った低走行のZ4。「年式的にも気になるところがありますが、少しづつ直していくのも、楽しいですよ」とお気に入り。
お気に入りのポイント
手動式のためトラブルの心配なし
「特に古めの輸入車は、そのリスクをできるかぎり少なく!」とこだわって探した手動式のソフトトップ。
まさかのMDプレーヤーが大活躍
この頃流行っていたMDプレーヤーが純正装着されていて、久しく聞いていなかった音楽が聞けて大満足だとか(笑)。
往年の味わいがする直6エンジン
いまや貴重なNAのストレート6。コンパクトなボディでなめらかな回転フィールが味わえ、想定外のお気に入りに。
もう1台の輸入車[フォルクスワーゲン ボーラ V6 4MOTION]
MT+4WDという組み合わせに惹かれ、10年以上。数々の故障を乗り越えなんとか維持するも、いよいよヤバそうな予感。
ポール・マッカトニーが愛車にしたランボルギーニ[ランボルギーニとビートルズの素敵な関係]
稀代のロックバンド・ビートルズのメンバーであるポール・マッカートニーは、当時新鋭メーカーだったランボルギーニの「400GT 2+2」を愛車として選んだ。60年の時を超えて蘇る、ロンドンの街並みと「400GT 2+2」のコラボレーション。
文●ユニット・コンパス 写真●ランボルギーニ
伝説のラストライブにもランボルギーニがいた
既存の価値観にとらわれない斬新かつ魅力的な楽曲で世界中の若者を虜にしたビートルズ。メンバーたちはクルマ好きであり、ジョン・レノンがサイケデリックなロールス・ロイスを乗りまわしていたのは有名な話。そしてもうひとりのキーマンであったポール・マッカートニーは、ランボルギーニ愛好家であったという。
ランボルギーニは2022年秋、「400GT 2+2」で、アビーロード・スタジオからサヴィル・ロウまでをめぐるツアーを行った。これはビートルズのデビューシングル「Love Me Do」60周年に敬意を払ったもので、ツアーで訪れたのはいずれもビートルズの歴史を語る際に欠かせない場所、つまり聖地巡礼。
なぜランボルギーニがこのツアーに「400GT 2+2」を選んだのか。当然理由はある。1969年1月30日にアップルコープ社の屋上で行われたビートルズ最後であり伝説のライブ。その際にポールが愛車にしていたのが「400GT 2+2」であり、会場前に路上駐車している模様がドキュメンタリー映画『ゲット・バック』でも映し出されている。
なぜポールがアストンやフェラーリではなくランボルギーニを選んだのか、本人からのコメントはないが、彼がその才能で新しい時代を切り拓いていたことを考えれば、当時新興メーカーだったランボルギーニがクールに見えたのかもしれない。
ビートルズの名盤が時代を超えてサブスク時代の若者にも聴かれているように、「400GT 2+2」のスタイルもまたタイムレスだ。
ビートルズのデビューシングル「Love Me Do」の発売60周年を記念してランボルギーニが制作した動画では、当時ポール・マッカートニーが愛車にしていた「400GT 2+2」がロンドンでビートルズゆかりの地を走る。
LOTUS LAUNCHES NEW E-COMMERCE SITE[名車といつまでも暮らすために]
イギリスの老舗スポーツカーブランドのロータスが新しいサイトをオープンした。そこでは、アパレルやアクセサリーなどの公式グッズに加えて、消耗品を含めた純正パーツを数多く取り揃えている。
文●ユニット・コンパス 写真●ロータス
DIYが盛んなイギリスならではの取り組み
手に入れてから何十年にもわたって愛用したくなる。そんなクルマこそ、まさに「ベストバイ」だろう。
イギリスの名門スポーツカーブランドであるロータスの調査によれば、これまで販売された世界中のロータス車の70%がオーナーの元で愛用されているという。そこでロータスは、こうしたオーナーをサポートするべく、パーツや小物のオンラインプラットフォームを発表した。
イギリスでは古くからユーザーによるDIYが盛んで、消耗品の交換やちょっとした不具合は自分で直してしまう伝統がある。メーカーも古いクルマの部品をできる限り再生産するし、カークラブやショップが同等品を作ってしまうパワーがある。
このサイトでは1981年のエスプリから人気のエリーゼ、エキシージ、エヴォーラまでを対象に、パーツや消耗品を販売している。
正しいパーツにたどり着くための工夫として、モデル、駆動系やトリムを含めた検索ツールが用意されており、さらに公式パーツマニュアルも掲載されている。また、ライフスタイルグッズや衣服、アクセサリーといったパーツ以外のアイテムもラインアップ。なお、日本のロータス公式サイトからも衣類やアクセサリー、ミニカーなどのグッズが購入可能となっている。
長年にわたり愛用するオーナーが多いということは、中古車市場価格も確立され、価格が安定することにもつながる。ロータスはまさにその代表例であり、今回の取り組みでさらに盤石となるだろう。
欧州地域を対象にしたサービスではあるが、純正パーツや消耗品、アクセサリーが購入可能。40年前のモデルも部品が供給されており、ロータスの企業姿勢とクルマ文化の成熟を感じる。
ガソリン車に乗れるラストチャンス!?[スポーツカーライフを始めよう]
電動化が進み、内燃機関のスポーツカーの価値が年々高騰している。いつかはスポーツカー、そんな夢をそろそろ叶えるときがやってきたかもしれない。今回はいま注目の輸入スポーツカー15モデルの中古車事情を紹介しよう!
文●ユニット・コンパス
※ナンバープレートはすべて、はめ込み合成です。
[ポルシェ ボクスター(タイプ981)]6気筒を積んだタイプ981に注目!
全長が4374mm、全幅1801mm、全高1281mmのサイズは、日産フェアレディZに近い。2シーターだが、混雑した都市でも取りまわしが楽で、初心者でも扱いやすい。
スポーツカーのオススメ車を紹介するのは難しい。というのも、このジャンルは指名買いすることが多いからだ。性能や価格抜きに“推し”を探し求めるのが、一番の正解なのである。とはいえ、鉄板チョイスが存在するのも事実。万人が「これはイイ!」と感じるのは、やはりポルシェ。なかでも少し古めのボクスターは、価格も手頃で入手しやすい。
最初に紹介するのは、2012年に登場したタイプ981型ボクスター。ラインアップは、2.7Lの標準モデル、3.4Lの「S」と「GTS」が存在するが、物件の大半は2.7Lモデルとなる。中古車平均価格は、標準モデルが550万円、「S」が640万円、「GTS」が1060万円と価格差が大きい。
なお、2016年には大幅改良を受けて718ボクスター(タイプ982)に進化。こちらは4気筒ターボが主流になるため、6気筒モデルをねらうなら改良前のタイプ981を探すとよいだろう。
中古車参考価格帯:440万円~980万円(※12年~16年 全グレード)
レザー張りの高級なインテリアは、ドライビングの気分を盛り上げてくれる。エンジンは車体中央に搭載されるため、前後に小さな荷室が用意される。大きな荷物は積めないが、小旅行ならこなせる。
[ポルシェ ケイマン(タイプ987)]よりストイックな走りが楽しめるクーペ
さらに走りを追求するなら、ケイマンを探すのも手。ボクスターとほぼ同サイズの2シータークーペとなっており、ハッチバック形式なのも特徴だ。ここで紹介するのは、タイプ987と呼ばれる初代。中古車平均価格は320万円とかなり安くなっており、200万円台前半の物件も少なくない。こちらも標準グレードと高性能な「S」が存在するが、前者のほうが豊富。09年以降は7速PDKが導入された。
中古車参考価格帯:220万円~460万円(※05年~12年 全グレード)
[ポルシェ 911(タイプ997)]2世代前の997なら911も400万円台!?
どの世代も価値をキープし続けるポルシェ911は、スポーツカーのレジェンド。しかしタイプ997ならば比較的手が届くので注目だ。ねらいやすいのは、カレラやカレラSなどのスタンダードなモデルで、中古車平均価格はカレラが560万円、カレラSが590万円程度。一方、ターボやGT3は1000万円オーバーと高額となっている。
中古車参考価格帯:430万円~1670万円(※04年~13年 GT3/GT2を除く)
撮影車はカレラ4の後期型。3.6L水平対向6気筒を搭載し、345馬力を発揮する。
[ジャガー Fタイプ]ジャガーの内燃機関で最後のスポーツカー
1960年代に登場したEタイプの血統を受け継ぐピュアスポーツがFタイプ。2013年に登場し、もうすぐ10年選手となるロングセラーである。ジャガーの内燃機関スポーツカーの最後を飾るモデルゆえ、いまのうちに乗っておきたい。全グレードの中古車平均価格は690万円だが、400万円台の物件もそれなりに流通している。
中古車参考価格帯:410万円~1300万円(※13年~22年 全グレード)
2シーターのインテリアは、目の前に円形の計器類が備えられるなどスポーツカーらしいデザイン。ほどよくタイトで、走りの気分を盛り上げてくれる。各部質感も高い。
粒揃いの名車が揃う手頃なスポーツカーたち
[プジョー RCZ]ダブルバブルルーフが見どころの小型クーペ
プジョー308をベースとしたコンパクトクーペがRCZ。注目は、2つのコブが特徴的なダブルバブルルーフ。またフロントエンジンながらミッドシップのようなプロポーションもRCZならでは。パワートレインは1.6Lターボ、2Lターボから選べる。またハードコアな「R」モデルも存在。中古車平均価格は160万円とかなり手頃だ。
中古車参考価格帯:90万円~350万円(※10年~16年 全グレード)
ベースが308ゆえ、十分な実用性を確保。ただし後席は荷物置き程度に考えておこう。また、3ペダルMTが選べるのも魅力だ。
走りの性能と快適性を両立したカジュアルなクーペ。しかしデザインは非常に秀逸。
[BMW M2(先代)]硬派な走りを体感できるリアルスポーツ
2シリーズクーペをベースに、エンジンや足まわりを大幅に強化したリアルスポーツのM2。パワートレインは3L直6ターボを搭載し、デビュー当初は370馬力を発揮。トランスミッションは6速MTまたは7速DCTが組み合わされる。中古車平均価格は590万円だが、400万円台の物件も増えてきた。
中古車参考価格帯:400万円~880万円(※16年~22年 全グレード)
[アウディ TT RS]シリーズ最強モデル「TT RS」
アウディTTシリーズの頂点に位置する「TT RS」は、4WDスポーツカーの実力派モデル。2.5L直5ターボを搭載し、最高出力は400馬力に達する。固定式リアスポイラーなど、見た目も標準のTTとは異なっている。中古車平均価格は690万円で、全体的に高値をキープ。物件数はBMW M2より少ない。
中古車参考価格帯:630万円~980万円(※17年~22年 RS全グレード)
[アバルト 124スパイダー]伝統的な名前が与えられたアバルト流オープンスポーツ
マツダ ロードスターのボディに専用エンジンと足まわりを与え、独自のオープンスポーツに仕立てたのがアバルト124スパイダー。中古車平均価格は420万円と、新車時価格よりも高くなっている。
中古車参考価格帯:340万円~520万円(※16年~21年 全グレード)
[BMW 135iクーペ]お買い得感が高まったコンパクトFRクーペ
初代1シリーズのクーペには、306馬力の3L直6ターボを搭載した「135i」が設定されていた。小型ボディに高出力なエンジンを積む隠れた名車。中古車平均価格は150万円と手頃で、まさに穴場のモデルだ。
中古車参考価格帯:80万円~360万円(※08年~14年 135iクーペのみ)
[シボレー カマロ]ハイパワーな後輪駆動の走りを楽しめるカマロ
アメリカの伝統的なスポーティクーペがカマロ。2017年に登場した現行型の物件が増えており、買い時となっている。中古車平均価格は580万円となるが、400万円台前半から探せる。4気筒モデルが豊富。
中古車参考価格帯:430万円~720万円(※17年~22年 全グレード)
[ルノー メガーヌR.S.(先代)]ルノースポールが手がけた本格派FFスポーツ
先代メガーヌのスポーツモデル「R.S.」。3ドアのボディに2L直4ターボを搭載する。数々限定車が発売され、なかでもトロフィー系はより高性能に仕立てられる。中古車平均価格は200万円となっている。
中古車参考価格帯:150万円~280万円(※11年~18年 R.S.系のみ)
[プジョー 208 GTi]走りの実力も本物 価格が手頃なホットハッチ
先代208に設定されたスポーツモデルが「GTi」。1.6Lターボを搭載し、最高出力は200馬力を発揮(デビュー当初)。中古車平均価格は120万円と安くなっており、なかには100万円を切る物件も見られる。
中古車参考価格帯:80万円~230万円(※13年~20年 GTi系のみ)
[フォルクスワーゲン ポロGTI(先代)]100万円以下でねらえる手堅いホットハッチ
先代ポロをベースとする「GTI」もかなりリーズナブルに買えるようになった。2015年に大幅改良を受けたが、中古車平均価格は前期型が80万円、後期型が180万円と大幅に安くなっている。
中古車参考価格帯:50万円~260万円(※10年~18年 GTIのみ)
[アウディ S1]6速MTで楽しめるアウディのホットハッチ
先代A1をベースに、231馬力の2Lターボを搭載するS1。3ドアのほか、5ドア(スポーツバック)も選べる。トランスミッションは全車6速MTと硬派な仕立て。中古車平均価格は290万円と身近な価格に。
中古車参考価格帯:200万円~420万円(※14年~18年 全グレード)
[MINI クーパーS(先代)]低予算で走りを楽しむなら先代MINIクーパー
MINIは、世代を問わず走りが楽しいコンパクトカー。特に先代モデルは100万円を切る物件が豊富にあるので、とりあえずスポーツモデルに乗りたい人にオススメ。クーパーの中古車平均価格は70万円。
中古車参考価格帯:40万円~170万円(※07年~14年 3ドア・クーパーSのみ)
あなたはどちら派?スポーツカーのあれこれ
スポーツカーファンは、クルマの細かな仕様にもこだわってしまうもの。あなたはどちらがお好きですか?
❶駆動形式はFF? FR?
駆動形式は走りのフィーリングに直結する重要なファクター。FFのメリットは直進性が高く安定していること。FRは前後重量配分が均等でコーナリングに強い。最近はFRスポーツが減少傾向にある。
❷トランスミッションはMT? AT?
ひと昔前は、スポーツカーといえば3ペダルマニュアルが多かった。しかし現在はトルコン式ATやデュアルクラッチ式ATなど多様化している。中古車市場では3ペダル車は高値で取引されることも。
❸エンジンは自然吸気? ターボ?
自然吸気エンジンは高回転まで滑らかに吹け上がるのが魅力。ターボは分厚いトルクがあり、馬力が高いモデルが中心。ここ最近のトレンドは低排気量ターボ。燃料消費を抑えつつ高出力化を実現する。
❹シートは2座? 4座?
割り切って2シーターを選ぶか、実用性を考慮して4シーターを選ぶかは悩ましい問題。手荷物を置くなら後部座席があるほうが便利なのは確実だ。しかし2シーターの特別感は変え難いものがある。
❺ルーフはオープン? クローズド?
同じモデルでもオープンとクローズドクーペを選べることが多い。オープンは爽快感と引き換えに車両重量増やボディ剛性の低下などデメリットもある。とはいえ、最近のモデルはその差が少なくなった。
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みんなのコメント
長すぎて読む気が失せた
金額が許す限り上位モデル
ただし素のカレラですら十分過ぎるほど911を実感出来るけど
普通の見栄を張らない人ならカレラでしょう