現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【懐かしの輸入車 36】フォルクスワーゲン ポロは日本車には真似のできないクオリティを感じさせた

ここから本文です

【懐かしの輸入車 36】フォルクスワーゲン ポロは日本車には真似のできないクオリティを感じさせた

掲載 更新 4
【懐かしの輸入車 36】フォルクスワーゲン ポロは日本車には真似のできないクオリティを感じさせた

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代の輸入車ニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「フォルクスワーゲン ポロ(4代目)」だ。

フォルクスワーゲン ポロ(4代目:2002年)
昨年(編集部註・2001年)に4代目にフルモデルチェンジされたフォルクスワーゲンのコンパクト ハッチバックのポロ。そのクオリティの高さは現地からのレポートで紹介され、日本導入が心待ちにされていたが、ようやく日本デビューを果たしてくれた。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

先に日本にやって来た弟分のルポとも似た顔つきの丸型ヘッドランプを採用し、フロントまわりの雰囲気は従来型とまったく変わった。だが、ゴルフをギュッと縮めたような、しっかりとした塊感のあるフォルムは従来型から踏襲されている。とはいえ、全長は約14cm、全高は約5cm(全幅はほぼ同じ)大きくなり、もはやポロといえども2代目ゴルフと同じくらいのサイズになっている。ホイールベースも6cm長くなった。

だが、本国ドイツ人にとっても日本人にとっても「生活の足」として使われることの多いコンパクトカーは、これくらいの大きさがいい。それでも、小さい=安っぽいと感じさせないところが、フォルクスワーゲンのスゴいところだ。エクステリアでは、各ボディパネルの合わせ、たとえばフェンダーとドアの隙間がわずか数mmの間隔しかない。それだけ高精度に作られているというわけだ。クリアなカバーに中はキレイにメッキされたヘッドランプも、日本車のはるか上を行くクオリティの高さを感じさせる。

ボンネットを開けると、ステーではなくダンパーを備えているし、エンジンルームを覗き込めば、ごついアルミ製のエンジンマウントが見える。日本のコンパクトカーでは考えられない、見えない部分にも手を抜かないフォルクスワーゲンの「哲学」なのだろう。

インテリアも、兄貴分のゴルフに勝るとも劣らない上質な仕上がり。シートもコンパクトカーのものとは思えないガッチリした作りだ。エアバッグはサイドエアバッグまで標準装備。そしてセンターコンソールには、ESP(エレクトリック スタビリティ プログラム)のボタンがある。そう、車両制御安定装置まで標準装備している。

走りそのものは、コンパクトカーとはいえ1.1トンを超えるボディに75psのエンジンと4速ATの組み合わせだから、けっしてパワフルではない。だが、ボディ剛性は高く、走りっぷりはガッチリしている。パワーステアリングには電動油圧を採用しており、これのフィールはバツグンで、街中から高速まで上級クラスのクルマのような落ち着き感がある。パワーはないけれど、ワインディングを走るとそれなりに楽しい。

ホイールベースの延長分はリアシートのスペース拡大に充てられたようで、さすがにおとな3人で座るのは少し狭いけれど、2人なら長距離ツーリングも苦にならない広さが確保されている。ラゲッジスペースは、幅と奥行きは平均的だが深さがけっこうある。しかもリアシートの座面を起こしてシートバックを倒せばフラットになるから、使い勝手も高い。

同クラスの日本車に比べれば50万円以上高いが、日本車にはないクオリティの高さと長く付き合えそうな信頼感が、新型ポロにはある。2ドアも設定されているけれど、使い勝手を考えると4ドアをオススメしたい。

■フォルクスワーゲン ポロ 4ドア1.4 主要諸元
●全長×全幅×全高:3890×1655×1480mm
●ホイールベース:2470mm
●車両重量:1160kg
●エンジン形式:直4・DOHC・横置FF
●排気量:1389cc
●最高出力:55kW(75ps)/5000rpm
●最大トルク:126Nm(12.8kgm)/3800rpm
●トランスミッション:4速AT
●タイヤ:185/60R14
●車両価格(当時):198万円

[ アルバム : フォルクスワーゲン ポロ(4代目) はオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
乗りものニュース
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
レスポンス
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
motorsport.com 日本版
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
くるまのニュース
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
VAGUE
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
GQ JAPAN
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
レスポンス

みんなのコメント

4件
  • ここまで欧州車信仰がスゴイと流石にキモい。
  • クオリティ?室内のプラがベトベトになり、配線が硬化してリークしたり!あらゆる物の固定がビス止めなのに?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

286.2449.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.9448.0万円

中古車を検索
ポロの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

286.2449.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.9448.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村