この記事をまとめると
■直3、直6、V6の3種類のエンジン特徴を紹介
クルマによってタコメーターの数字が異なる! 「回るエンジン」と「回らない」エンジンの違いとは
■それぞれメリットとデメリットがあるが、技術の進化で目立たなくなっている
■エンジン毎に味があるので、それぞれのエンジンにファンがいる
各エンジンのメリット&デメリットとは?
クルマの心臓部となるエンジンは、排気量もさまざまであるが、その形状もさまざま。おそらくもっとも多くの車種で採用されている直列4気筒エンジンを始めとして、水平対向やV型、W型といった形状が用意されているのはご存じの人も多いだろう。ではそんなさまざまなエンジン形状のメリット・デメリットはどんなところにあるのだろうか?
直列3気筒
最近では軽自動車だけでなく、コンパクトカーにも広く採用されている直列3気筒エンジン。どちらかというと実用車に多いエンジンというイメージが強いが、最近ではGRヤリスに1.6リッターインタークーラーターボを搭載した直列3気筒エンジンが採用されており、その出力は驚きの272馬力となっている。
そんな直列3気筒エンジンではあるが、当然ながら同じ排気量の4気筒エンジンと比較すると1気筒当たりの排気量が大きくなり、冷却や摩擦損失などが小さくなるため、4気筒エンジンよりも高いトルクと低燃費を実現することができる。また当然ながら部品点数も少なくて済むため、コストや重量の面でも有利となる。
ただ、3気筒エンジンは振動や騒音が大きくなる傾向にあり、上級車種には不向きというデメリットも存在する。しかし、最近ではエンジン自体の設計の進化やエンジンマウントの改良、アイドリングストップの採用などによって振動を感じにくくなったことで、より多くの車種に採用されるようになっているのだ。
同じ6気筒でも直列とV型では全く別モノ!
直列6気筒エンジン
BMWに代表されるシルキーシックスのように、上質な回転フィールが高く評価されることの多い直列6気筒エンジン。これはエンジンの構造上、カウンターウェイトやバランスシャフトなどを採用しなくても振動を完全に打ち消すことができるためである。
また、吸排気系のレイアウトや熱処理についても有利となっているため、ターボ化などによるパワーアップも容易で、90年代のハイパワー国産ターボ勢が揃って直列6気筒エンジンを搭載していたのもそういった理由があったのだ。
その一方で、当然ながらエンジン全長が長くなり、広いエンジンベイが必要となる点や、全長の長さによる剛性確保や重量増などがデメリットとなってしまう。
V型6気筒エンジン
最近では直列4気筒エンジンに次ぐ勢いで搭載車種が増えつつあるV型6気筒エンジン。これは6本のシリンダーを3本ずつ左右交互に配置し、1本のクランクシャフトに対してV字型に配置したものだ。
直列6気筒と同じマルチシリンダーエンジンであるにもかかわらず、全長を短くコンパクトにすることができるというのが最大のメリットで、縦置きだけでなく横置きにも搭載できるというフレキシブルさも特徴となっている。
ただし、静粛性やスムースさでは直列6気筒に劣るという点や、部品点数の増加によるコストの増加や、メンテナンス性の悪さといったデメリットも存在している。
とはいえ、V型6気筒エンジン独特のサウンドに魅了されるユーザーも少なくなく、今後も愛されるエンジンとなっていくことは間違いないだろう。
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みんなのコメント
新車の試乗で気づかなくても、長く乗ると後悔する。
振動が凄いから次は無いな
軽自動車なら直3しかないし妥協は出来るけどリッターカー以上はキツい