レプソル・ホンダのアレックス・マルケスは、自身がホンダのワークスチームにふさわしいライダーであることを証明する時間が限られていることから、プレッシャーを感じているようだ。
2019年にMoto2クラス王者に輝いたマルケス(以下マルケス弟)は、ホルヘ・ロレンソが引退を決断したことによって空いたシートを獲得し、兄であるマルク・マルケスとコンビを組むことになった。
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単年契約でホンダのワークスチームに加わったマルケス弟は、新型コロナウイルスによってシーズン開幕が遅れる中で、自身のパフォーマンスを証明しなければならない。
ヤマハとスズキはすでに来季のラインアップを確定。KTMも7月のシーズン再開を前にライダーとの契約をまとめる意向を示している。また、ペトロナス・ヤマハSRTはバレンティーノ・ロッシ加入についてヤマハと交渉している。
シーズン開幕が遅れたことから、レースが実施される前から多くのライダーが契約を延長……そのことでマルケス弟は、MotoGPキャリアを続けるために、自身がワークスライダーにふさわしいパフォーマンスを持っていることを示し、契約延長を勝ち取らなければならない状況に追い込まれている。
「現時点では、コロナウイルスは助けになっていないね」
フランスのTV局『Canal+』のインタビューに応えたマルケス弟は、圧縮されたスケジュールによって、さらなるプレッシャーを感じるかと訊かれ、そう語った。
「もし自分にできることを示すことができなければ、チームの信頼を失ってしまうだろう」
「スズキのふたり(契約延長したアレックス・リンスとジョアン・ミル)を見てきた。兄のマルクもそうだし、ヤマハのふたり(マーベリック・ビニャーレスとファビオ・クアルタラロ)のこともそうだ」
「ドゥカティは4台(ワークスチームとプラマック)空いていると思う。少なくとも現時点で誰かは契約をすでに結んでいると思うけど、まだ発表はされていない」
「今のところ、僕はそれを少し心配している。シートが埋まっているというのは僕の助けにはならない。でも辛抱強く待って、ホンダの決定がどうなるかを待つ必要がある」
マルケス弟は以前、MotoGPのレースを戦う前に新たな契約を手にすることは望まないと語っていた。彼の兄であるマルク・マルケスは、シーズンが再開された後、序盤のレース次第で状況が変わる可能性があると認めた。
「シーズンのこの段階で多くのライダーは契約を持っていないものだが、今季は多くのことが終わっている」
「ここ数ヵ月、多くの時間があったから僕は弟と話をした。彼はバイクに乗るのを楽しみにしているし、他のライダーと同じように自分のレベルを示したいと考えている。誰もがMotoGPライダーになりたくて、バイクを探しているんだ」
「今は辛抱強くなくてはいけないし、その時が来たら全力を発揮しなくてはいけない。しかし、いつもとは違うレースになると思う。多くのライダーが、契約を得ようといつも以上にプッシュするだろうからね」
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