芸術的なペイントワークが放つ唯一無二の存在感!
ハイレベルな大技のオンパレード!
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ピュアスポーツとして生まれたFD3Sは、当然ながら走りを意識したチューニングが主流だ。しかし、榛名ロータリーミーティングで発見したこの車両は一味違う。
東京都に店舗を構える“カーメイクファクトリーファーストモーション”の半デモカー的存在というこのFD3Sは、オーナーとショップ代表の「FD3Sらしくないスタイル」を追い求める反骨精神の結晶ともいうべき仕様なのだ。
まず目を引くのはペイントワークだろう。これは俗に“デュバルペイント”と呼ばれる手法で、ボディ全体にパールブラウンを吹きつつ、フチ部分のみパールパープルを吹いてボカシを入れている。これにより、浮遊感の幻想的なスタイルを構築しているのだ。
ちなみにこのデュバルペイントの費用に関しては「とにかく手間がかかるので、通常のオールペンの2倍程のお代をいただいてます」とは製作者の新沼さん。
デュバルペイントはドア開口部など、通常では見えない部分まで徹底的に行われている。このような隙のないメイキングが、ショーカーとしての完成度を底上げするわけだ。
エンドマフラーも唯一無のスタイリングに大きく貢献しているポイント。FD3Sではほぼ前例が無いであろう、超独創的な4本出しレイアウトを採用しているのだ。
燃料タンクの位置関係からパイプレイアウトはかなりシビアだったそうだが、パイプ径や取り回しを工夫することで排気効率を確保したまま熱害問題もクリア。横向きに配備されたサイレンサーと2重管テールエンドの造形は美しいの一言だ。
前後のフェンダーは、フジタエンジニアリングのGT3キットをベースに、20インチ(F9.5J+10 R10J-46)という超大径のワークグノーシスCVDに合わせた形状へとリメイク。なお、インナーフェンダーは前後共に鉄板で作り変え、リブ補強も施すことによって純正以上の強度をもたせているそう。サスペンションはエアサスではなく漢の車高調仕様だ。
美しいボディラインを強調するべく、フロントフェンダーに本来設けられているサイドマーカーはスムージング処理。そのままでは何かと不都合があるため、ミラー部にLEDウインカーを埋め込んで対応している。
室内はシートやステアリングが交換されているくらいのライトな仕様だが、樹脂パネル類はボディ同様のデュバルペイントでフィニッシュ。
27歳という若きオーナーの「とにかくオンリーワンのスタイルが欲しい」という想いと、それに応えるショップオーナーの技術力が生んだ快作。さらなる仰天カスタムも構想中とのことだから、今後の進化に期待したい。
PHOTO:市 健治(Kenji ICHI)
取材協力:カーメイクファクトリー ファーストモーション 東京都八王子市大和田町6-10-4 TEL:042-657-5811
●取材イベント:榛名ロータリーミーティング2020
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みんなのコメント
FDの低回転とかキツそう。