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カタログには存在すれど「注文」すらできない! いま多くのクルマが「受注停止」に陥っている理由

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カタログには存在すれど「注文」すらできない! いま多くのクルマが「受注停止」に陥っている理由

 この記事をまとめると

■いまクルマの納期遅延が深刻だ

速攻で注文したのに乗れるのは4~5年後!? 「発売遅れ」に「受注停止」の新型フェアレディZに何が起こっているのか?

■受注を停止する車種も少なくない

■受注停止となる理由について解説する

 多くのクルマが受注を停止

 最近はクルマの納期が延びるだけでなく、受注を停止させた車種も多い。トヨタの販売店では「アルファード、プリウス、カムリ、ランドクルーザー、プラドなど、さまざまな車種の受注が止まっている」という。日産では「サクラとエクストレイルの受注が停止した」という。さらに輸入車も、不定期で受注が停止することがある。

 受注停止の根本的な理由は、新型コロナウイルスやロシアのウクライナ侵攻を原因として、パーツや原材料の供給が滞ることだ。メーカーの開発者は次のように説明する。「もっとも多く不足するのは半導体だが、それ以外の供給不足も目立つ。塗料や樹脂製品も滞る。しかも不意に供給不能になったり、逆に供給が再開することもあり、生産計画の対策を立てられない」。

 この状態が続いたことで、今は納期が1年に達する車種も増えた。さらに納期が延びると、ユーザーの生活環境が変わったりすることも考えられるから、受注を停止させる。

 また将来予定されているマイナーチェンジやフルモデルチェンジとの絡みにより、受注を止めることもある。トヨタの販売店では「プリウスは2022年の末にフルモデルチェンジを行う予定があり、数カ月前に受注を止めた。アルファードのフルモデルチェンジは来年だが、これもすでに終了している」という。

 納期遅延にモデルチェンジが加わると受注の停止に至る

 次期アルファードの発売は、2023年の4~5月頃だ。通常であれば、現時点ではモデル末期に差し掛かった従来型を好条件で販売している。しかし仮にアルファードのフルモデルチェンジが2023年4月で、納期が9カ月に遅延しているとすれば、2022年7月からは次期型の注文を受け付けねばならない。さすがにその準備はできないから、やむを得ず受注を止める。

 販売店では「以前はカローラがマイナーチェンジを実施するために、受注を一時停止していた。今はアルファードやプリウスが止まったから、実質的に販売できるクルマが大幅に減った」とコメントした。以上のように半導体などの供給不足による納期の遅延に、モデルチェンジが加わると、受注の停止に至るわけだ。

 その一方で、もともとの生産計画に問題を抱えていた車種もある。たとえばランドクルーザーは、納期の遅延がエスカレートして受注を止めたが、その直接の原因は半導体などの不足ではない。生産総数の50%以上が中東諸国に供給され、日本国内の割り当ては10%以下だから納期が延びて受注が止まった。

 従ってランドクルーザーは、新型コロナウイルスによる供給不足が発生しなくても、納期は4年以上に達して受注も停止していた。このように生産計画に問題を抱える車種もあるから注意したい。

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