ドライサンプ化せずとも油圧を安定させる秘密兵器!「アキュサンプシステム」
エンジンをオイル切れから守る新発想のチューニングパーツ
「作った人は天才か!?」サーキット派なら欲しくなる簡易ドライサンプ装置!
こういうパーツを見ると、つくづく世界は広いなと思う。このアキュサンプシステムは、かつてロータスが純正採用したことで話題になったオイル循環システムのひとつだ。
市販車に搭載されるエンジンの大半は、ウエットサンプを採用している。これはエンジンの下にオイルを溜めるオイルパンを持つ構造を指している。溜めてあるオイルをポンプで吸い上げて各部を潤滑し、潤滑後のオイルは自然に落下してオイルパンに戻ってくるわけだが、この仕組みだと急激なGがかかった時にオイルが偏って瞬間的にオイルが循環できない状態に陥ってしまう。つまり、本来スポーツ走行には向かないのだ。
この問題を解決するために生まれたのがドライサンプ。落ちてきたオイルをパンには溜めずポンプで吸い上げて別体のタンクに送り、そこからエンジンにオイル供給する。これによってオイル切れはシャットアウトできるし、オイル量が増えることで油温も下げることができるなど、メリットは絶大だ。
ドライサンプは、F1やスーパーGTなどのレースシーンでは当たり前のシステムで性能は間違いない。しかし、システムが複雑で部品点数も多く、何より導入するにはコストが非常にかかる。軽く見積もっても50万オーバーだ。
「ドライサンプはパーツも多くて取り付けスペースの確保も大変。どうしたもんかなーって悩んでた時にアメリカで見つけたのがアキュサンプだった。もう、これしかない!って思いましたね」とは、D1GP車両のS15シルビアにアキュサンプを早くから採用していたD-MAX。
プロを興奮させるほどのアキュサンプ、どれほどのシロモノなのかと思って話を聞いてみたら驚かされた。何と、オイルパンを持つ一般的なウエットサンプのまま、ドライサンプに近い性能を手にすることができるというではないか! しかもローコストで!
システムの核となるのは、円筒形の筒「アキュムレーター」だ。このアキュムレーターにはフリーピストンが内蔵されていて、それを境にガス室とオイル室に分けられている。そして、このアキュムレーターをオイルクーラーのラインなどに割り込ませて内部にオイルを蓄積し、走行中に油圧が低下するとアキュムレーターからオイルを吐出するという仕組み。
装着方法はこの図の通り。オイルクーラーが装着されているクルマだったら、そこに割り込ませてやれば良いだけ。非装着車でもオイルフィルターにオイルブロックをかませれば、そこから配管することが可能。ホースの取り回しが面倒だが、DIYでも装着できる範疇だ。
このアキュサンプはオートスタッフが販売しており、アキュムレーター本体は0.94L、1.89L、2.84Lの3サイズを用意。キットにはタンク本体の他に電磁バルブとワンウェイバルブが付属する。ホースは別途用意する必要がある。
ちなみに電磁バルブは、油圧が2.5キロ以下でバルブが開き、エンジン側へとオイルを吐出。なお、アキュムレーターにオイル充填時は圧力スイッチとは関係なくバルブ内部の構造によって、常に油圧でタンクへ充填される。
システムを知ってしまえば単純だが、これを作った人は本当に凄いと思う。シンプルな構造だからトラブルの心配はないし、このアキュサンプはエンジン始動前にオイルをエンジンに供給することもできるため、ドライスタートのダメージを減らせるというメリットもある。
さらに「取り付けが簡単でドライサンプに近い性能を手にすることができる。これってサーキット走行するクルマなら付けて損はないですよ。とくにSRだと油圧って本当に大切だし」とD-MAXは付け加える。なお、オートスタッフのキット価格は約10万円。決して安くはないが、ドライサンプの1/5のプライスで手に入ると思えば十分アリだろう。
●問い合わせ:オートスタッフ TEL:046-244-1315
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みんなのコメント
オイルまみれに。。
知り合いでも何人かいたんで、持病というか加圧する構造的に耐久性はあまりないので市販車には無茶かな。。