シンプルで落ち着ける自然体の魅力を凝縮「ダイハツ・ミラトコット」【最新軽自動車 車種別解説】

不安なく運転できる各種装備 毎日のドライブが楽しくなる

全高を1530mmに抑えた軽自動車で、内外装をリラックスできる雰囲気に仕上げた。

エクステリア

タイヤが四隅にあることで表現される高い安定性は実際の走りでも満喫できる。 ホイールキャップの形状は全車共通だが、上級グレードではシルバー/ホワイトのツートーンとなる。最小回転半径は4.4m。一般的に女性向けのクルマは、女性の意見を参考に男性が開発することも多いが、ミラトコットでは車両の企画を決める段階から女性が積極的に参加した。そのために内外装には落ち着いた色彩も用意され、シート表皮は柔軟で伸縮性を伴うファブリックを採用した。

インストルメントパネル

白い陶器を思わせる加飾が印象的なインパネに、シンプルなメーターがよく似合う。フロントシート間のセンターコンソールにはボックスティッシュがピタリと収まる。ボンネット先端まで視認できるため、取り回しも容易だ。外観もシンプルで、過度な丸みは付けていない。水平基調でボンネットが少し視野に入り、ピラーの角度を立てたから、側方や後方の視界も良好だ。最小回転半径は4.4mに収まり、車庫入れや縦列駐車もしやすい。乗降性も良いから、日常的な移動に使いやすい。

居住性

後席前席座面の高さが適切なため、自然な姿勢で乗り降りできる。特にリヤは開口部が広く、乗降動作が自然だ。運転席にはシートリフターを装備。 ステアリングのチルト機能も備わる。車両重量は720kg(FF)と軽いため、自然吸気でもパワー不足を感じにくい。発進加速を試すと、25km/h付近から速度が活発に上昇する。 ノイズはCVT特有の高周波が少し聞こえるが、耳障りではない。燃費向上のために、転がり抵抗を抑えたタイヤを装着して指定空気圧も260kpaと高く、乗り心地は路上のデコボコを伝えやすい。このあたりは販売店の試乗車で確認したい。

うれしい装備

デザイン家具のようなシートはざっくりとした手触りだ。ドアにはボトルホルダーを備える。充電専用 USB ソケットと運転席 / 助手席のシートヒーターは上級グレードに標準装備となっている。TFT液晶のマルチインフォメーションディスプレイは、エンジン始動時にフロントタイヤの向きを表示する。月間登録台数　　　575台(21年8月～22年1月平均値)）現行型発表　　　　18年6月(一部改良 21年9月)WLTCモード燃費 22.6km/l ※FF車

ラゲッジルーム

通常時後列格納時電気スイッチ式オープナーを装備するため軽いタッチで樹脂製ゲートを開けることができるのはうれしい。後席の背もたれはシンプルな一体可倒式だが、格納時にフロアに段差が生まれないため大きな荷物も積みやすい。安全面に関する先進装備は価格の割に充実している。衝突被害軽減ブレーキ、コーナーセンサー、サイド&カーテンエアバッグ、バイアングルLEDヘッドランプなどを全車に標準装着。低価格で充実した装備が得られることも、ミラトコットのメリットだ。

※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.140「2022年軽自動車のすべて」の再録です。

▶︎ http://motorfan-newmodel.com/integration/140/

Comments

誰も車は、見ない。

このクルマ、軽ではとても真面目に作られている一台かと思うけど、あまり売れてないんだよね。軽量さ、車高の低さが生む乗り心地の良さ、走りの良さをもっと評価しても良いのにね。