この記事をまとめると
■いすゞの乗用車でもひと際マイナーな存在の「PAネロ」
イマドキのSUVよりもさらに先進的! 26年前に登場した最強デザイン「いすゞビークロス」のセンスがヤバイ
■いすゞ車だがヤナセの専売だった
■販売面では苦戦して総生産台数は3000台弱で終わってしまった
いすゞがGMへ供給していたジオ・ストームがベース
いすゞの乗用車は名車揃い、というのはクルマ好きであれば周知の事実であるが、その中でもひと際マイナーな存在と言えるのがPAネロではないだろうか。
このモデル、じつは「いすゞ PAネロ」といすゞの社名が付いてはいるものの、輸入車ディーラーのヤナセ専売モデルとなっていた。
その理由は、当時ゼネラルモーターズ(以下GM)傘下であったいすゞと、GMの正規輸入元であったヤナセが、それぞれ国内販売網の拡大と取り扱い車種の拡大という狙いがマッチしたためで、初代ピアッツァのころからピアッツァ・ネロという名前でヤナセ専売モデルが存在していたのだ。
※写真はいすゞ ピアッツァ(初代)
しかしピアッツァ・ネロもベースのピアッツァは1981年デビューということもあって80年代後半にはさすがに古さを隠しきれなくなり、その後継車としてリリースされたのがPAネロということになる。
そんなPAネロは、当時いすゞが生産しGMへ供給して「ジオ・ストーム」(ジオはGMのブランドのひとつ)として販売されるものを日本向けに改良して販売されたもので、1990年5月に販売を開始した。
このモデルはピアッツァ・ネロの後継車種というポジションではあったものの、基本的なメカニズムは3代目ジェミニと共通となっており、FRレイアウトだった初代に対し、FFレイアウトとなっていた。
また1991年8月にはこのジオ・ストームをベースとした2代目ピアッツァがいすゞから登場し、それをベースとしたヤナセ専売モデルの2代目ピアッツァ・ネロも登場しただけでなく、1990年8月には大元となった3代目にもクーペモデルが登場していたことで、同じようなスタイルのいすゞのクーペが4車種も存在するという非常にややこしい状態となっていたのもマイナーな存在となってしまったひとつの要因かもしれない。
ただ、PAネロはピアッツァとの差別化は積極的に図っており、1.8リッターエンジンを搭載するピアッツァに対してPAネロは1.6リッターとし、1991年3月には1.6リッターターボとフルタイム4WDを組み合わせた最強モデル「イルムシャー160R」を設定するなどしていたのだ。
とはいえ、PAネロ自体が当初から月販販売目標300台と積極的に販売しようとしていなかったこともあり、総生産台数は3000台弱とかなり少ないままその生涯を閉じてしまった。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
趣味にも使える「“4人乗り”軽トラ」が実在! 個性的すぎるダイハツの斬新「商用車」が凄い! アウトドアにも最適なモデルとは
日産が「フェアレディZ SUV」実車展示! 斬新デザインに驚きの声も! 「令和の初代Z」と合わせて登場!
もうすぐ部分開通「山陰道」 補正予算投入で全力建設中! “ほとんどが無料”380km全通のメドは?
アメリカで中古EVが“暴落”? 安くても売れない「全米No.1車種のEVですら」 一方ハイブリッドは
「全身センス」ってどういうことだ!? 衝撃キャッチコピーで登場した「初代プレセア」はバブルじゃなきゃ通用しないセダンだった
みんなのコメント
と言ったので「普通に国産車だよ」話した記憶があります。
大手とされた3社は廉価専門店で利益率改善ではずかしいアキュラにインフィニティにレクサスなど立上げざろうえなかったが、
先見の明をもちイスズをプレミアムスポーツ、プリンスをプレミアムラグジュアリーとして育てていければ欧米メーカーに対して気後れもなかったはずだったな。