一部改良を受けた新しいトヨタ「クラウン・クロスオーバー」を、小川フミオがテストドライブ。印象はいかに?
改良ポイント
トヨタのクラウン・クロスオーバーが一部改良を受け、2024年4月4日に発売された。2.4リッターターボエンジンを使ったハイブリッドのRSに、5月下旬に試乗。しっとりした乗り心地と、たっぷりのトルクによる走りは、新世代のセダンとして高得点だ。
今回の改良で、RSは、内装に手が入ったのが特徴だ。内装色に「ブラック/サドルタン」が新設定。ブラック基調で、茶系の挿し色が上質感をもたらしている(試乗車はこれ)。
さらに、内装の質感向上が目指され、ドアトリムをはじめインストゥルメントパネルとセンターコンソールボックスにソフトパッド処理がほどこされた。
クロスオーバー全体としては、グレードの見直しがはかられたのも、今回の改良点。最新のラインナップは「RS」「Z」「G」「X」の4つ。従来の「RS"Advanced"」「G"Advancedレザーパッケージ"」「G"Advanced"」は廃止。同時に、ハンズフリーパワートランクリッド、イージークローザー、カラーヘッドアップディスプレイ等は標準装備となった。
4モデルのうち、上記「Z」は新設定。「従来RSにしか設定のなかった、上級安全装備や上級ナビを標準装備、後席快適オプションも選択可能にしたモデル」と、トヨタでは説明している。
そもそもクロスオーバーは、2850mmのロングホイールベースを持ち、後席スペースは十分なほど広い。スタイルは大きく変わっても、クラウンへの期待を裏切らない。“全席特等席”を謳うだけあって、後席シートのバックレストは絶妙な角度がつけられており、乗るとすっとくつろげるのに感心した。
いたって保守的サスペンションのセッティングは、クラウン・シリーズの大きな長所だ。この印象は今回も同様。路面の凹凸やうねりはていねいに吸収されるし、道路の段差ごえのときショックだって、ほとんど感じさせない。クロスオーバーも例外でない。これが後席の居心地のよさに大きく貢献している。
それでいて、ドライバーズシートも決して悪くないのだ。むしろ、RSと名付けられているだけあって、たしかにここはドライバーズカーの特等席だ。200kWの最高出力と460Nmの最大トルクを持つ2.4リッターユニットは、現行のトヨタエンジンのなかでもっともスポーティ。よくまわるし、トルクが積み増していくフィールがとてもよい。
くわえて、前後に強力なモーターが備わるので、発進から加速、そして高速巡航にいたるまで、力強い走りが味わえる。
ステアリングホイールの操舵力は重めの設定で、車体のロールは抑えられていて、RSに乗ったらとばさないと意味がない、なんて思ってしまうほどだ。
白状すると、当初はフロントマスクに違和感があった。けれど、街で見かけているうちに、慣れてきた。
今回は、ブラックの外板色に、21インチの大径ホイールと組み合わせたミシュランタイヤが迫力を演出していて、スポーティなGTという、運転しての印象と外観のイメージがよくマッチしていると思えた。
インフォテインメントシステムの内容は、BMWやメルセデス・ベンツ、あるいはヒョンデやBYDのものほどエンターテインメント性はないけれど、音声認識やコネクテッドナビの精度は十分以上だ。
インテリアのコンセプトは、旧来のクラウンシリーズからひっぱってきた感じで、はっきりいって保守的。だから落ち着くという人が多いと思うけれど、上記インフォテインメントシステムを含めて、もう少し新しさも見たい。
トヨタが提案してくれるセダンの進化形を楽しみにしている。
文・小川フミオ 写真・小塚大樹 編集・稲垣邦康(GQ)
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