■アルファードの最上級グレードを購入するにはどのくらいの年収が理想?
国産ミニバンのなかでも人気の高いトヨタ「アルファード」は、グレードによる価格帯が大きい車種です。
エントリーグレードの約360万円から最上級グレードの約775万円までその差は約400万円ですが、最上級グレードのアルファードを購入したい場合、理想的な年収はどのくらいあればいいのでしょうか。
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日本自動車販売連合会が公表する、2021年上半期(1月-6月)の登録車販売台数ではトヨタ「ヤリス」、トヨタ「ルーミー」に続いて第3位にアルファードはランクインし、半年間で5万6778台を記録しています。
基本的に、比較的に価格帯が安価な車種が多く売れる傾向があり、2021年上半期の販売台数TOP10にランクインしたアルファード以外のモデルは、100万円台もしくは200万円台から設定されています。
アルファードは国産車のなかでも高価格な車種となり、前述の通りエントリーグレードである「X(ガソリン車/2WD)」は359万7000円、最上級グレードの「エグゼクティブラウンジS(ハイブリッド車/E-Four)」は775万2000円です。
アルファードの最上級グレードを新車で購入する際にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
今回は、エグゼクティブラウンジS(ハイブリッド車/E-Four)を元に算出します。
ボディカラーは追加料金のかからない「ブラック」を選択、インパネやシートも有料のオプションを追加せず、「プレミアムナッパ本革」とします。
エグゼクティブラウンジSは、カーナビやETCなど、初期に装備しておくべきものは基本的に標準装備されています。
続いて、2021年12月に車両を登録する場合、自動車税種別割1万800円と自賠責保険料が2万7770円必要です。
また、加えて6万7610円の販売諸費用もかかるため、税金や諸費用だけでも計10万6180円が追加されます。
エグゼクティブラウンジS(ハイブリッド車/E-Four)では、車両本体価格や税金・諸費用をあわせて、最低でも785万8180円が必要になるといえます。
■初期費用786万円! 購入できるユーザーは年収いくら?
初期費用がおよそ785万円となるエグゼクティブラウンジS。実際に購入するには、どれほどの年収が必要になるのでしょうか。
一般的にいわれることの多い「クルマの価格は年収の50%」から考えると、単純計算で1500万以上の年収が必要になります。
もちろん、それだけの年収を持つユーザーも存在するとは思いますが、すべてがそれほどの高年収層とは考えにくいでしょう。
では、ローンではどうでしょうか。トヨタの公式サイトで提示されている実質6.8%の均等36回分割払いを利用した場合、月々の支払額はおよそ24万円となります。
手取り月収の20%をローンの支払いに充てることを想定すると、120万円もの手取り月収が必要となる計算です。
同じ条件で60回分割払いとした場合、月々の支払いはおよそ15万円となり、80万円近い手取り月収が必要となります。
いずれにせよ、1000万円を大きく超える年収が求められる計算になりますが、実際には個人ユーザーの場合、残価設定ローンを利用するケースが多いといいます。
神奈川県のトヨタ販売店の担当者は以下のように話します。
「2021年11月現在、アルファードの残価率は購入後3年で55%、5年で39%とトヨタ車のなかでも比較的高めに設定されています。
残価設定ローンは、一定期間で乗り換えることを前提としていますが、その分、新車に割安で乗れるということもあり、利用者は増えています」
トヨタの公式サイトによると、2021年11月現在、残価設定ローンを利用した際の金利は年率4.8%であり、月々の支払額は36回払いで約12万5000円、60回払いで約10万3000円です。
この場合、必要な月々の手取り月収は50万円から60万円ほどとなり、年収に換算すると600万円から720万円程度でも、アルファードの最高級グレードを無理なく手に入れられる計算となります。
残価設定ローンには走行距離や車両状態などに制約があるため、現金一括購入と同等に考えることはできませんが、アルファードが好調な背景には残価設定ローンがあることは間違いないようです。
※ ※ ※
残価率が高いということは、リセールバリューが良いということでもあり、現金一括で購入するユーザーや、リースで購入する法人ユーザーにも大きなメリットがあります。
こうしたファイナンスプランを活用すると、アルファードの最高級グレードでも意外と割安に感じるかもしれません。
なお、前出の担当者によると、今回のエグゼクティブラウンジSの納期は、4か月から5か月ほどかかる見込みとなっているようです。
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