現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ヤマハ「XSR700」は都会が似合う!? ツーリングの使い勝手を検証していたら夜の横浜に行きついた

ここから本文です

ヤマハ「XSR700」は都会が似合う!? ツーリングの使い勝手を検証していたら夜の横浜に行きついた

掲載 更新 17
ヤマハ「XSR700」は都会が似合う!? ツーリングの使い勝手を検証していたら夜の横浜に行きついた

■荷物を載せて遠くへ、というより、走りを楽しみに日帰りツーが楽しい

 ヤマハ「XSR700」は、ロードスポーツモデル「MT-07」(2017年型)のエンジンや車体などをベースに、スタイリングをレトロ風味とした“スポーツヘリテージ”モデルです。意匠を凝らした外観だけでもう満足気味ですが、ツーリングでの使い勝手はどうでしょうか? その魅力を探ってみました。

ヤマハ「XSR700」の燃費の良さに脱帽 ECO走行を実践してみた!

 まず向かったのは、千葉県の房総半島です。東京湾アクアラインから館山道、そして内陸の県道を走りつないでみました。

 じつを言うと、当初はそのポジションにちょっと違和感がありました。ベースモデルの「MT-07」に比べてハンドル幅は広く高め、シート高も30mmアップとなっています。やたら腰高で、輸入車のスクランブラータイプに乗っているような感じだったのです。

 とはいえ、高速道路の走りはソツのないものです。搭載される排気量700ccクラス(688cc)の直列2気筒エンジンは、リッターオーバークラスのようにドカンと速いわけでもなく、振動が少なく回転上昇もスムーズ、軽量級の車体(車重186kg)もあってストレスのない走行が楽しめます。上体が立ち気味のポジションは走行風をモロに受けるため、疲れないようほどほどのペースで巡行するのが良いですね。

 続いて内房から内陸部の県道では、大きく緩いコーナーからタイトコーナー、高低差ありと、まさに快走路です。そんな中で感じたのは、コーナリングがとにかく楽しい! ということでした。乗り初めこそ違和感があったポジションですが、この頃にはすっかり馴染み、むしろ腰高な分、パタリと車体を傾けて大胆に曲がる、ヒラリヒラリとコーナーをクリアしていくのがとても面白いのです。

 ふだんはキャンプツーリングで積載する荷物が多い筆者(野岸“ねぎ”泰之)ですが、もしこのマシンのオーナーになったら、空荷もしくはごくコンパクトな装備で走るのが似合うだろうなと感じました。

■現代のモデルにクラシカルなスタイリング、都会の雰囲気もよく似合う

 車体デザインも大きな魅力のひとつです。かつての2ストレーサーレプリカ、いまでもファンが多い「RZ250」をイメージさせるグラフィックは、まさに峠を思わせるもの。また、各所に使われているアルミ製パーツが“機械感”を演出し、都会の無機質な建造群も似合うのでは? と、次に向かったのは夜の横浜です。

 交通量が多く、さらにタイトコーナーの連続もある首都高速ですが、軽快に走る「XSR700」ではストレスをあまり感じません。ただ、ナイトツーリングでハロゲンバルブのヘッドライトが実用上は問題ないものの、最近のLEDに慣れた目にはちょっと暗めかな、という印象はありました。ところが、このヘッドライトがじつは良かった、と思う場面がありました。

 横浜ではみなとみらい地区を中心に走り回り、夜景を背景に写真も撮ってみました。その際、ハロゲンバルブとポジションランプのどことなく懐かしい、温かい色味が横浜の夜景にとてもマッチしていたのです。この車体デザインには、LEDではなくこれが正解なのかもしれません。

 また、夜の街を走っていると排気音がとても静かなことに気付きます。人によっては迫力がないと思うかもしれませんが、アイドリングは「トトトト……」、回転数を上げて走っても「トルルルッ」と、音も軽快で耳なじみが良いのです。威圧感がないので夜の街を走るのも心地良いものでした。

 ほかにも、カウル付きの大きなボディだと都市部の駐輪場に停める際に苦労することがありますが、スリムでコンパクトな車体はそれも気になりません。思ったよりハンドルの切れ角が少ないので、そこは少し気をつかいました。

※ ※ ※

 デザインや車体構成など、トータルで考えると「XSR700」は都市部での走りにとても向いていると感じます。もちろん一般的なツーリングもラクラクこなしますが、今回は「アーバン・ナイトツーリング」がとくにお似合いのマシンでは、と感じた次第です。ヤマハ「XSR700」の価格(消費税10%込み)は91万6300円です。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

日産の「新型スポーティセダン」公開に反響多数!?「ほしい」「格好いいよね」 迫力エアロ採用の「ラティオ」後継車! VLでスポーツな「アルメーラ」比国に登場
日産の「新型スポーティセダン」公開に反響多数!?「ほしい」「格好いいよね」 迫力エアロ採用の「ラティオ」後継車! VLでスポーツな「アルメーラ」比国に登場
くるまのニュース
マナー違反?それとも法令違反? バイクでのすり抜けの法的扱いとは
マナー違反?それとも法令違反? バイクでのすり抜けの法的扱いとは
バイクのニュース
フォルクスワーゲン、2026年にEVモデル全面刷新へ エンジン車縮小と「ポロ」改良を明言
フォルクスワーゲン、2026年にEVモデル全面刷新へ エンジン車縮小と「ポロ」改良を明言
AUTOCAR JAPAN
『レンジローバー』がオーバーヒート、リコール
『レンジローバー』がオーバーヒート、リコール
レスポンス
衝撃50Gの大クラッシュも、コラピント決勝出場へ。再検査受け問題なし……マシンもなんとか修復
衝撃50Gの大クラッシュも、コラピント決勝出場へ。再検査受け問題なし……マシンもなんとか修復
motorsport.com 日本版
VW ティグアン 新型発表、米国はひと回り大きい『タイロン』ベースに…ロサンゼルスモーターショー2024
VW ティグアン 新型発表、米国はひと回り大きい『タイロン』ベースに…ロサンゼルスモーターショー2024
レスポンス
「首都高の“ETC”」利用率が98%!? それでも「料金所」に”係員“なぜ存在? 料金所スタッフの勤務実態とは
「首都高の“ETC”」利用率が98%!? それでも「料金所」に”係員“なぜ存在? 料金所スタッフの勤務実態とは
くるまのニュース
さらば50cc…手に入れるなら今!? 50cc人気3選、今はまだ買えるの?
さらば50cc…手に入れるなら今!? 50cc人気3選、今はまだ買えるの?
バイクのニュース
コメリ、オリジナルのヘッドライトコーティング剤発売 最長1年間黄ばみ・劣化から守る
コメリ、オリジナルのヘッドライトコーティング剤発売 最長1年間黄ばみ・劣化から守る
レスポンス
最後の非電動・非ターボの水平対向6気筒…ポルシェ『911 GT3 RS』をスクープ!
最後の非電動・非ターボの水平対向6気筒…ポルシェ『911 GT3 RS』をスクープ!
レスポンス
半世紀前の名車バイクの走行距離がなんと“60km”!? 極上のホンダ「CB500Four」をイタリアで発見 気になる価格とは
半世紀前の名車バイクの走行距離がなんと“60km”!? 極上のホンダ「CB500Four」をイタリアで発見 気になる価格とは
VAGUE
全長3.9m! ダイハツの「コンパクトSUV」は“一文字テール”が未来的! パワフルな「1200cc×ハイブリッド」やターボ搭載した「トレック」とは!
全長3.9m! ダイハツの「コンパクトSUV」は“一文字テール”が未来的! パワフルな「1200cc×ハイブリッド」やターボ搭載した「トレック」とは!
くるまのニュース
 専用品がない旧車や緊急時の味方!!「液体ガスケット」とは?【バイク用語辞典】
専用品がない旧車や緊急時の味方!!「液体ガスケット」とは?【バイク用語辞典】
バイクのニュース
「支払は今度で……」なんていまだ人情話もある日本の路線バスもシッカリ経営に! キャッシュレス化がもたらすメリットとは
「支払は今度で……」なんていまだ人情話もある日本の路線バスもシッカリ経営に! キャッシュレス化がもたらすメリットとは
WEB CARTOP
【KTM 990RC R発表】RC8シリーズ以来の大排気量スーパースポーツRC・公道へ再降臨!デビューは2025年春以降
【KTM 990RC R発表】RC8シリーズ以来の大排気量スーパースポーツRC・公道へ再降臨!デビューは2025年春以降
モーサイ
悔しい予選に終わったノリス。王者争いには悟りの境地「最初の6戦で決着していた」今は打倒フェラーリに集中
悔しい予選に終わったノリス。王者争いには悟りの境地「最初の6戦で決着していた」今は打倒フェラーリに集中
motorsport.com 日本版
【カブリオレ対決】BMW対メルセデス 6気筒エンジンを搭載するオープントップのM440i xDriveとCLE450のガチンコ勝負!
【カブリオレ対決】BMW対メルセデス 6気筒エンジンを搭載するオープントップのM440i xDriveとCLE450のガチンコ勝負!
AutoBild Japan
トヨタ「和製スーパーカー」がスゴイ! 約500馬力「直6」風エンジン搭載&“スケスケ”な超ロングノーズ仕様! ワイドでカッコイイ「FT-1」とは?
トヨタ「和製スーパーカー」がスゴイ! 約500馬力「直6」風エンジン搭載&“スケスケ”な超ロングノーズ仕様! ワイドでカッコイイ「FT-1」とは?
くるまのニュース

みんなのコメント

17件
  • 夜の横浜が似合うと言う割に
    写真は2枚しかないですが
  • 国内で結局出回らなかった初期型のグリーンを。何卒お願いしますヤマハ様。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村