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発表直後の「小さな高級車」いきなり車名変更! 初公開から「わずか“6日”」で前代未聞の“問題”勃発! 世界も驚く「複雑な事情」とは

掲載 更新 15
発表直後の「小さな高級車」いきなり車名変更! 初公開から「わずか“6日”」で前代未聞の“問題”勃発! 世界も驚く「複雑な事情」とは

■わずか「6日」で車名変更! その理由とは!

 イタリアの自動車ブランド「アルファロメオ」が、発売直前の新型コンパクトSUVの車名を「ミラノ」から「ジュニア」に変更すると発表したのは、2024年4月16日の出来事。
 
 同ブランドは新型コンパクトSUVの車名について、4月10日に「新型ミラノ」として発表したばかりだったため、わずか6日での新型車の名称変更は、世界的に大いに話題と論争を招きました。
 
 この背景には一体何があったのでしょうか。

【画像】カッコいい! これが車名の変わった「小さな高級車」です(36枚)

 先述のように「新型ジュニア」へと名称を変更したこの新型コンパクトSUVは、2019年に生産を終えたコンパクトカー「ミト」の後継車にあたり、ミトの廃盤以降ぽっかり空いていた「アルファロメオの入門モデル」というポジションを担うべく開発された、比較的小さなSUVです。

 そのボディサイズは全長4170mm×全幅1780mm×全高1500mmと、身近な国産車でいえばトヨタ「ヤリスクロス」と同等の大きさ。コンパクトなボディを活かした、取り回しや使い勝手の良さが特徴です。

 パワーユニットに搭載するのは1.2リッターの直列3気筒エンジンで、これに電気モーターを組み合わせたマイルドハイブリッド車のグレード名が「IBRIDA」。

 さらに現代の環境意識の高まりに対応するべく、2種類のフル電動(BEV)仕様車「ELETTRICA」と「ELETTRICA VELOCE」という2つのグレードもラインナップします。

 とくに最上級モデルのELETTRICA VELOCEは、最高出力243馬力という高出力を発揮し、さらに電動モーター由来の豊かなトルクによって、コンパクトなボディから想像できないような加速力を発揮します。

 駆動方式はSUVらしく、前輪駆動(FF)と全輪駆動(AWD)を設定。豊富なパワーユニットや駆動方式を取り揃え、多様なニーズに応えるラインナップとなっています。

 このように様々な魅力を持つ新型ジュニアですが、なぜわずか6日で車名を変更する事態となったのでしょうか。

 そのきっかけとなったのが、イタリア政府当局による発表です。

 それは「アルファロメオが新型コンパクトSUVに用いた“ミラノ”という名前は、使用が法律で禁止されている」というもの。

 しかしアルファロメオは、「車名にミラノという名を採用することは全ての法的要件を満たしている」とも反論しており、両者の意見は真っ向から衝突します。

 そもそもミラノ市は、アルファロメオが創業した地であり、現在もアルファロメオの本拠地とするように、同社と歴史的な繋がりのある都市です。

 アルファロメオはこの地名を、発売を目前に控えた重要なモデルの車名へと採用することで、ミラノ市や歴史への敬意を表すとともに、両者の精神的な繋がりを伝えようと考えていました。

 しかしイタリア政府当局は、これにストップをかけたのです。

 実はそれには明確な理由があり、実はこの新型ミラノ(後にジュニアに改名)、ミラノ市どころかイタリア国内で生産されるモデルではなく、ポーランドの工場で作られていたのです。

「たとえアルファロメオのブランドに属するクルマだとしても、海外生産のモデルが由緒正しい“ミラノ”の名を冠するのはおかしいのではないか?」というのがイタリア政府当局の考えで、都市自体がブランド化しているイタリアの立場としては、なるほどと思わされる一面もあることから、心情的にも法的にも複雑な問題へと発展してしまったのです。

 アルファロメオはこの問題を速やかに回避すべく、わずか6日で車名をミラノからジュニアへと変更。

 法的な問題は無かったという意見については譲らないものの、一方で同市との相互促進の精神を引き続き保ちたいとし、イタリア政府当局の要求に理解を示した形です。

 ちなみに、新たに採用された“ジュニア”という名も歴史のある車名で、1966年に登場したジュリアシリーズの「GT1300ジュニア」に由来するもの。

 89馬力を発揮する1.3リッターエンジンを搭載し、最高速度は170km/hを超える高いパフォーマンスとドライビングプレジャーを備えることから、当時のアルファロメオのラインナップにおけるベストセラーとなり、9万2000台以上も販売された伝説的なモデルの名を、新型ジュニアは継いでいます。

 この名称変更について、アルファロメオのCEOであるジャン・フィリップ・インパラート氏は、以下のように発表していました。

「ジュニアという車名は、ミラノと同様にブランドの歴史に強いルーツを持つ美しい名前であり、アルファロメオのファンにとってお気に入りの一つでもあります。

 当社の製品が生み出してきたポジティブな感情を維持しつつ、いかなる論争を避けるため、名前を変更することにしたのです」

※ ※ ※

 この新型ジュニアは本国イタリアを皮切りにグローバル展開されることが決まっており、日本には2025年中頃には発売される予定です。

 前身モデルにあたるミトが日本でも高い人気を誇っていたことから、コンパクトカーとSUVの魅力を併せ持った新型ジュニアも、多くのファンの支持を獲得する可能性は非常に高いと言えるのではないでしょうか。

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みんなのコメント

15件
  • yas********
    いやいや、あんた方がいつも使ってる「新型」「和製」「超かっこいい」「斬新」等の詐欺タイトルに比べれば大した問題じゃないよ。
  • shu********
    写真画像を見ると、何枚目かでちょっとズラして
    広告に呼び込むような、卑怯な表示方法は
    今時流行らない。もうやめようよ。心底ウザい
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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