冬のドライブは経験不足だと事故のキケンも!
そろそろ雪の知らせも届き始めた。雪国のドライバーだけでなく、日本全国どこに居住していても降雪に対する備えは必要だ。その基本はタイヤ交換。あまり降雪の機会がない都心部のドライバーならオールシーズンタイヤの装着もありだが、降雪地帯に居住しているなら雪道専用のスタッドレスタイヤ装着は必須だろう。さらに山岳地や非舗装路の多い地域ではタイヤチェーンの携行が望ましい。
国交省がチェーン義務化! スタッドレスタイヤだけではダメなワケ
こうした備えをしていても、実際に雪道を走り出すとあまりに滑りやすくて驚く。最近のクルマの多くはトラクションコントロールやESP(電子制御姿勢安定装置)などのおかげで低速で平坦な道路ならあまり雪道であることを意識しなくても走れてしまうが、落とし穴はそこにある。何気ない交差点の停止区間がミラーバーンと化していたり、乾燥舗装路のワインディングを気持ちよく走っていると、北側斜面に曲がり込んだ途端に路面が氷結していて滑ってしまったり。こうした状況の変化に敏感になっていなければ路面変化を見落とした途端にクラッシュ事故を引き起こす事態となりかねない。
ではいざ氷結路面を認識し、そこに差しかかったときにどのようにクルマをコントロールするのか。ただ速度を落とすだけで事が済むほど雪道は単純ではない。速度を落とすにはブレーキやエンジンブレーキを多用してタイヤが制動Gを引き出せなければならないが、アイスバーン路面では路面とタイヤのミュー(摩擦係数)が0.1以下になってしまうこともあり、減速することすら難しいのだ。こうした事態に直面した時に慌てないように、雪道を多く走りさまざまな現象を経験して知っておくことは重要だが、その過程において事故を起こしてしまっては元も子もない。
そこで推奨したいのがウインタードライブレッスンと言われる雪道の走行トレーニングイベントへの参加だ。国内ではあまり多く開催されていないので各自動車メーカーやタイヤメーカー、サプライヤーなどにも開催を積極的に働きかけているが、国内では場所の確保が難しくなかなか実現しない。海外に目を向けると、ウインタートレーニングが驚くほど充実しているのがわかる。
海外では雪道走行を習得する重要性が認知されている
たとえばメルセデス・AMG社。毎年1~3月に北欧スウェーデンのラップランド地方の氷結した湖上を貸し切り、そこでAMG車オーナー向けにドライビングアカデミーを開催している。その内容を知ると腰を抜かすほどだ。
日本からはフィンランドのヘルシンキやドイツ・フランクフルトを経由してスウェーデン北部のアルイエプログに降り立つ。お菓子で有名なヨックモック市からほど近く、1000湖以上あると言われる自然の湖がすべて全面氷結している。湖といっても大小さまざまだが、アカデミーで利用されるのは日本で言えば長野県の諏訪湖ほどもあろうかと思われる広大な湖だ。その湖上に人工的にコースを設営し、さまざまなドライビングスタイルを習得することを目的としている。
それはそうだろう、AMG車といえばもっとも低い馬力のモデルでも350馬力以上。E63 SのAMGなどは612馬力ものパワーを発揮する。欧州の、取りわけドイツ北部の冬季などは日本の北海道並みに寒く、路面は凍結し、しかしアウトバーンは日常生活道路として利用される。そうした車両のオーナーを安全に導くために低ミュー路でのドライビングエクスペリエンスとトレーニングは必須と考えているのだ。
ただ「訓練」するだけでは参加者の興味は引けないのでAMGはさまざまな工夫を凝らしている。作ったコースには「ニュルブルクリンク」とか「ホッケンハイム」といったネーミングをし、氷上を時速200kmでコーナリングさせるメニューも取り込まれている。タイムアタックと競争の減速から車両の無駄な動きや操作を感知させ、自ずと身に付くようなプログラムとなっているのだ。
参加費用は現地集合で2~3泊コースで50万円ほど。車両はAMG社がすべて用意し、A45からGTモデル、63シリーズの後輪駆動や4マチックモデルなど多彩なドライブトレインでトレーニングができ、特性を知ることができる。
氷上ゆえ使用されるタイヤは専用のスタッドタイヤ。そのスタッド本数は400本も打ち込まれているという。それでもパワーをかければ簡単に滑る。ブレーキを踏んでも止まらない。一様に見える真っ白な氷結路面も所々で轍があったり水が浮いたりしていてミューは一定ではない。
朝から晩まで、嫌というほど走らされ経験を積ませてくれる。なかには18歳になり免許を取得し晴れてAMGのオーナーになったというオーストラリアの青年が、誕生日の記念に父からウインターアカデミーの参加をプレゼントされたという例も。AMG車を安全に乗りこなして欲しいと案ずる父親の気持ちのこもった素敵なプレゼントだと感心した。
北欧では、ドイツのアウディやポルシェ、さらにはコンチネンタルなどのサプライヤーなども同様のイベントを開催している。またランボルギーニはイタリア北部でアヴェンタドールやウラカンを使用してのウインターアカデミーを開催するなどしている。いずれも予約がなかなか取れない状況で、欧州ではすっかり重要性が認知されているようだ。
お隣中国でもチベットの奥地で近年開催を始めている。日本国内ではこうした規模のアカデミーは開催しづらいので、海外のイベントに積極的に参加してみるのもいい経験になるはずだ。
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