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VW 新型パサート・ヴァリアント初公開 ワゴン専用、48V MHEV初導入 より大きく、より高級に

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VW 新型パサート・ヴァリアント初公開 ワゴン専用、48V MHEV初導入 より大きく、より高級に

人気のDセグ車、ワゴン一択に

フォルクスワーゲンは、ベストセラーのDセグメント車「パサート」誕生50周年を記念して、9代目となるニューモデルを発表した。欧州では2024年第1四半期に発売予定である。

【画像】サイズアップして高級感増し増しの人気モデル【新型フォルクスワーゲン・パサート・ヴァリアントを現行型と写真で比較】 全25枚

4気筒ガソリンおよびディーゼルエンジンと、新しいプラグインハイブリッド(PHEV)システムを導入するが、ボディタイプはステーションワゴンのヴァリアントのみとなる。

新型パサートは、フォルクスワーゲン・グループの新プラットフォーム「MQBエボ」を初めて採用した。従来のMQBプラットフォームの改良型であり、リアアクスルの剛性を高めてボディコントロールを改善するなど、一連のアップグレードが施されている。

また、電動ドライブトレインへの対応力も強化しており、新型パサートは現行型よりも高度なコネクティビティとシャシー機能を備えている。

サスペンションはフロントにマクファーソンストラット、リアにマルチリンクを装備するが、新しい2バルブダンパーとビークル・ダイナミクス・マネージャー(VDM)システムによって大幅に改良されたという。

VDMでは、エレクトロニック・スタビリティ・コントロール(ESC)によるブレーキ介入やダンパー調整を個別の車輪ごとに行うことができる。また、オプションでダイナミック・シャシー・コントロール・プロが設定されており、さらなるアダプティブ・ダンピングが可能となる。

より高級感あるドライビング環境へ

パサートのボディサイズは一回り大きくなった。全長4917mm(現行比144mm増)、全幅1852mm(同20mm増)、ホイールベース2841mm(同50mm増)とされている。

サイズアップにより、室内空間が拡大された。フォルクスワーゲンによると、後部座席のレッグスペースが50mm増加したほか、ラゲッジスペースの容量は40L増の690Lとなり、後部座席を折りたたむと最大1920Lに拡張可能であるという。

ダッシュボードは刷新され、よりクリーンで高級感のあるドライビング環境を目指した。新しい10.3インチのインストゥルメント・ディスプレイと12.9インチのインフォテインメント・ディスプレイが標準装備され、後者はオプションで15.0インチに拡大できる。

ディスプレイのOSとしては第4世代MIBを搭載し、メニュー構造の見直し、グラフィックの高解像度化、会話型ボイスコントロールが導入された。

ユーザーの間で物議を醸しているフォルクスワーゲンのスライダー式コントロールユニット(エアコン、オーディオ調整用)だが、パサートでは夜間も操作しやすいようにライトアップされるようになった。

新しいマルチファンクション・ステアリングホイールも採用され、ギアセレクターはステアリングコラムに移動した。センターコンソールには大型カップホルダーとスマートフォン用充電パッド(オプション)が配置される。

48Vマイルドハイブリッド初導入

PHEVモデルのパサートeハイブリッドでは、ターボチャージャー付き1.5L 4気筒ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせ、合計出力204psまたは272psの2種類が設定される。バッテリー容量は従来の約2倍の19.7kWhとなり、欧州WLTPサイクルでの電気のみでの航続距離は約100kmに伸びた。また、充電速度も向上しており、これまでの3.6kWではなく11kWのAC充電に対応し、最大50kWのDC充電も可能となった。

初導入となる48VマイルドハイブリッドのeTSIでは、ターボチャージャー付き1.5L 4気筒ガソリンエンジンが搭載され、最高出力150psを発生する。

ガソリンエンジンのTSIでは最高出力204psと265psの2種類、ディーゼルのTDIでは122ps、150ps、193psの3種類が用意されている。

TSI、TDI、eTSIには7速DSGが、eハイブリッドには6速DSGが標準装備される。最高出力265psのTSIおよび193psのTDIでは四輪駆動の4モーション、その他のモデルでは前輪駆動が標準となる。

欧州では、ベースグレードのほかに「ビジネス」、「エレガンス」、「Rライン」の4種類のグレードが設定される。LEDヘッドライトおよびテールライト、スマートフォンのミラーリング機能、USB-C充電ポート、ルーフレールなどが標準装備となる。

価格は未定だが、エントリーグレードのガソリン車で約3万ポンド(約550万円)から、最上級のハイブリッド車では約5万ポンド(約930万円)からとなる見込み。

また、最高出力300psのターボチャージャー付き2.0L 4気筒ガソリンエンジンを搭載する高性能モデルのパサートRも計画されている。

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グーネット

みんなのコメント

3件
  • ステーションワゴンいいなぁ・・
  • IDシリーズやゴルフにも通じるフロントで、大きな高級ワゴンとしては質素?地味な印象ですが、そこがパサートたる所以か?とも思ってしまいます。でも、もうちょっと冒険したデザインでも?とも思ってしまいます。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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