■まもなく公開の“新型ランクル”の正体とは?
トヨタから「2023年8月2日に、新型ランドクルーザーをワールドプレミア(世界初公開)する」とプレスリリースを通じてそんなアナウンスがありましたが、ここで言う「新型ランドクルーザー」とは一体どのようなモデルなのでしょうか。
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ランドクルーザーとは、トヨタを代表するオフローダーで「ランクル」という略称でも親しまれています。
筆者(工藤貴宏)がこの記事を執筆している時点(2023年7月下旬)で“新型ランクル”がどんなクルマなのか、詳しい概要について明らかにはなっていません。
しかし、7月26日にも公開されたトヨタ公式サイトの新型ランドクルーザー特設ページを見ると、新型ランクルに関するヘッドライト、リヤコンビネーションランプ、フロントフェンダー、Dピラー、そして走行機能系スイッチなどディテールの写真が公開されており、いま販売されているランドクルーザーとは全く異なるモデルだということがわかります。
また、同社の北米プレス向けサイトでは、40系ランクル(1960年~1984年)と思われる車両と新型ランクルが並ぶシルエット写真や、60系ランクル(1980年~1990年)と新型ランクルが顔を突き合せた写真など、先輩たちとの2ショット写真を公開。60系ランクルとの写真からは新型ランクルの顔つきが無骨なことが読み取れます。
それらからわかることは、新型ランクルはスクエアなボディを持ち、デザインもタフな雰囲気だということ。いっぽうで、レトロなテイストも持っているということでしょう。
果たして、新型ランクルはどんなランクルなのでしょうか?
その参考となるのは、ランドクルーザーとして展開している3つのシリーズです。ランドクルーザーには「ステーションワゴン」「ヘビーデューティ」そして「ライトデューティ」と3つのシリーズを展開。そこからたどってみると、新型ランクルの立ち位置が見えてくるに違いありません。
まず「ステーションワゴン」ですが、最新のモデルは「300シリーズ」。これは2021年に14年ぶりのフルモデルチェンジをしたばかりなので、このタイミングでの新型登場は早すぎます。どう考えても“新型ランクル”が300シリーズの後継モデルという線はないでしょう。
「ヘビーデューティ」として現在販売されているのは、1984年登場の「70シリーズ」です。日本での販売は終了していますが、一部の地域では今なお展開中。もっともタフなランクルであり、クルマを酷使する環境で「このクルマじゃないと務まらない」という多くのユーザーを抱えています。
すでにデビューから40年が経過しているので、フルモデルチェンジしてもおかしくはありません。
「ライトデューティ」のスタートは、「70シリーズワゴン」として1985年から。その後「ランドクルーザープラド」となり、現在は2009年に登場した150系ランドクルーザープラドが新車販売されています。デビューから14年目に入っているこの“プラド”がフルモデルチェンジする可能性も考えられます。
果たして、新型ランドクルーザーは70系の後継となる「ヘビーデューティー」なのでしょうか、それとも「ライトデューティ」としてプラドの新型なのでしょうか。
実は、シリーズを予想するうえでヒントとなる車両があります。
それはレクサスのオフローダー「GX」というモデル(現時点では日本展開していない)で、フルモデルチェンジして今年末から販売が始まる新型を2023年6月9日に公開済み。そのプロポーションが今回発表されるという新型ランクルによく似ているのです。
そして何を隠そう、GXはこれまで、ランドクルーザープラドと車体を共有するモデルでした。そこから考えると、もうすぐ公開される新型ランドクルーザーは「プラドの後継」に相当するモデルだと考えるのが妥当でしょう。つまり「ライトデューティモデル」です。
ちなみに新型ランクルの概要はもうすぐ公開されるものの、実際にユーザーへの納車がはじまる“発売”はもう少し先になる可能性が高いようです。
ワールドプレミアの様子はYouTubeのトヨタ公式チャンネルでも8月2日の10時からライブ中継で公開され、誰でも見ることができる予定です。
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みんなのコメント
普通にプラドの後継でしょ、みんなわかってますよ。