Nブランド初のEV上陸
2023年7月に世界最大のモータースポーツの祭典「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」でワールドプレミアされ、以後、欧米では数々の権威あるコンテストでトロフィを獲得。日本ではラリージャパンの会場で初披露され、東京オートサロンではカスタマイズが施されたモデルが展示されるなど、じっくり存在をアピールしてきたヒョンデのアイオニック 5 N。
WRCマシン並みの走りを披露。ヒョンデがアイオニック5の高性能版「アイオニック5N」の登場を予告
それが「ついに」と言っていいのか「ようやく」と言っていいのか、2024年6月5日15時から日本でも販売開始となった。「1000万円よりは全然安いはず」と漏れ伝わってきていた情報のとおり、車両価格は消費税込み858万円。モノグレードでの展開となる。
ヒョンデ・アイオニック 5 Nというクルマがどのようなものか、いまさら説明するまでもないと思うが、一応さらりと説明すると、ヒョンデの走りを象徴するブランド「N」としては初めてとなる高性能EVであり、コーナリング性能、サーキットを本気で走れる能力、日常もドライビングを楽しめる、Nの3大要素を兼ね備えたハイパフォーマンスEVだ。
高性能四輪駆動システムをベースに、84.0kWhの高出力バッテリーとハイパフォーマンスEVのために開発された熱管理システムなど、さまざまな専用技術が盛り込まれ、650馬力のシステム最高出力で0-100km加速を3.4秒でこなす身体能力を手に入れている。
開発にあたっては、徹底的にニュルブルクリンクをはじめとしたフィールドで走り込みを行い、クルマ全体の作り込みはもちろんのこと、とくにブレーキにはかなりの労力をかけたといわれている。なんせ車両重量は2210kgにも達するのだから、この重量に打ち勝つための運動性能を手に入れるには、強靭なブレーキで姿勢をコントロールしなければならず、開発は困難を極めたと想像できる。このあたりの詳しいことは、ヒョンデのホームページにも詳しく記載があるので、アイオニック 5 Nに少しでも興味のある方は一度ご覧いただきたい。
なお、日本で発売したアイオニック 5 Nの車両スペックは下の画像の通りだ。
オートバックスセブンと協業で土屋圭市氏が監修するチューニングパーツを開発
ところで、今回の日本発売を機に、興味深いトピックが発表されている。
Nブランドとしては、これまでも新しいチューニング文化を提供するため、高性能車両に装着可能な「Nパフォーマンスパーツ」を、ドライビングの楽しさを追求するオーナーのニーズに応える形で開発・販売してきたのだが、それを日本でも発売する予定であることが明かされた。
さらに、これまでも協業を重ねてきた自動車カー用品販売店大手のオートバックスセブンと連携を深め、レーシングドライバーで“ドリフトキング”の愛称で親しまれる土屋圭市氏の監修のもと、日本市場向けにオリジナルチューニングパーツの開発を予定しているというのだ。
2025年の東京オートサロンでプロトタイプを公開することを目指して開発を進め、その後は販売も行っていく予定であるという。2024年のオートサロンで公開されたNパフォーマンス装着車「アイオニック 5 N NPX1」もかなり気合に満ち溢れた1台だったが、ドリフトモードを搭載するアイオニック 5 Nが、ドリフトキングの手によりどんなスパイスが加わるのか楽しみだ。
なお、「Nパフォーマンスパーツ」は今秋から、ヒョンデ・カスタマーエクスペリエンスセンター横浜とA PIT AUTOBACS京都四条に設置される「Nスペース京都四条」で、パーツの展示・販売および取り付けサービスが開始される予定だ。アイオニック 5 Nの発売開始に伴い、両社は「日本のEVチューニング文化をより活性化する」という共通の思いからこの取り組みを開始したといい、日本市場でEVの選択肢が増えるなか、ヒョンデとオートバックスセブンは、EVチューニングに対する潜在的ニーズに応えていきたいと表明している。
また、A PIT AUTOBACS東雲とA PIT AUTOBACS京都四条でのヒョンデモビリティーラウンジ設置、スーパーオートバックスの7店舗にヒョンデコーナーを設置することなど、ヒョンデのEVを体験する空間づくりや整備協力など、両社はこれまでも広範囲にわたる協業を行ってきたが、今後も変わらず全方位での顧客接点構築に向けて協業を深めていくことを改めて強調している。
前出の「Nスペース」は京都四条だけに留まらず、カスタマーエクスペリエンスセンター横浜とシティーストア名古屋内にも設置される。具体的にはクルマの展示に加えて、Nパフォーマンスパーツの展示やモータースポーツ関連の取り組み、Nブランドの世界観をユーザーに伝えていく場として設けられ、高性能ブランド「N」および「アイオニック 5 N」と日本のユーザーの接点にしていきたい考えのようだ。
アイオニック 5 Nの発売開始だけでも十分に話題性があるのだが、まさか日本向けのオリジナルチューニングパーツの製作まで考えているとは思わなかった。それだけヒョンデはハイパフォーマンスカーが好きな日本市場に本気だということだ。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
日産の「和製スーパーカー」!? 斬新「3人乗り」仕様&目がバグる「幅狭」仕様! “後輪駆動”でめちゃ楽しそうな「ブレードグライダー」とは
[N-BOX]が[スペーシア]に負けるなんて…絶対王者 N-BOXに何が起こったのか!?!?!?
日産「“ミニ”ケンメリGT-R」実車展示に大反響! “全長3m級”ボディの「斬新スポーツカー」がスゴい! 幻の「ちびメリ」とは?
5速MT搭載! 三菱が新型「軽トラック」を発表! ワイルドな「角張りボディ」採用した商用モデル「新型ミニキャブ」に反響続々!
異形の新型「“完全フルオープン“スポーツカー」初公開に反響多数!?「もはやF1マシン」「美しすぎる」 爆速2シーター「ピュアスポーツ」”地中海の宝石”に登場
みんなのコメント
? EVチューニング文化ってなんぞ?
売れるとは到底思えないのだけど、連中の妄想はすごい。