■デザインだけじゃない! 斬新&便利な「軽トラクーペ」に反響
共立工業(広島県廿日市市)は2024年2月10日から3日間開催されたカスタムカーイベント「大阪オートメッセ2024」にカスタムカー「GRASSHOPPER(グラスホッパー)」シリーズを初公開しました。
利便性を高めた斬新なカスタムに、SNSなどでは来場者を中心にさまざまなコメントが寄せられています。
共立工業はトラックのボディ架装や道路維持作業車・中継車などの特装車の製作、トラック用のスポイラーやバンパーなどのカスタムパーツを手掛けています。
今回、共立工業が公開したグラスホッパーシリーズは、ダイハツの軽トラック「ハイゼットトラック」をベースに、セミオーダーで荷台やエクステリアをカスタムするモデルです。“遊びも仕事もカッコよく乗る”をコンセプトに、計4タイプが用意されます。
エクステリアでは、アオリカバー、フロントバンパーガード、縞鋼板製フェンダーガードなどを装備してタフなイメージを高め、35mmのリフトアップキットを装着するなど、デザインだけでなく走破性能も向上させています。
さらに、グラスホッパーは全モデルで荷台部分に専用キャノピーを装着している点が最大の特徴です。
専用キャノピーはスラントバック(前部から後部に向かって徐々に低くなるスタイル)形状となっており、スタイリッシュなハッチバッククーペの印象を持たせ、プロポーションバランスの美しさを追求したといいます。
ブースで出展されたのは、シリーズのうち「#K-03 MECHANIC(メカニック)」と「#K-04 CRAFTMAN(クラフトマン)」の2タイプです。
メカニックは「メカニックサービスカー」をイメージしたもので、バイクのトランポ(トランスポーター・運搬車)や、モータースポーツでの休憩スペースおよびメンテナンス拠点となる「モーターホーム」がテーマだと説明します。
キャノピー上部にはポップアップテントを装着するとともに、キャノピー内部にはマットが敷かれ、サーキットでの着替えやミーティングだけでなく、車中泊も可能な設計です。
荷台部のアオリ左右にはステンレス製キャビネットが格納され、後ろアオリにも長さ1920mm×幅500mm×高さ230mmの収納が設けられ、長尺物も収納できるなど、「動くレース基地」のような世界観が広がっています。
フロントにはシリーズ共通でフロントバンパーガードが装備されますが、メカニックはオレンジに塗装された専用デザインです。バー下部が先端に突出したチンスポイラー形状となっており、スポーティさを演出しています。
もう一方のクラフトマンは、電気やガス、水道などの職人に向けたプロフェッショナル向け仕様となっており、基本構造はメカニックと共通ながらも細部が異なっています。
キャノピー上部は脚立などが搭載できるようにハッチバックラックが装着され、キャビンのルーフにもキャリアとLED作業灯を装備するなど、現場での使い勝手を向上。
さらに、キャビン側の室内は“背抜き加工”が施されており、キャビンとキャノピーを行き来することが可能となっています。これにより、長尺物の積載も可能で、大きな資材を運搬することができます。
そんなグラスホッパーシリーズについて、SNSなどではさまざまなコメントが投稿されています。
「斬新すぎる…」「この発想は凄い!」「宇宙船みたい…」など、軽トラックがクーペのようなスタイルに変身するカスタムを、斬新と捉える人が多いようです。
また、「軽トラクーペって感じでカッコいい」「タフすぎる!」「フロントフェイスのカンガルーバーデザインがスゴイ」などタフなクーペスタイルにまとめられた姿や、迫力のあるバンパーガードのデザインを評価するコメントも見られます。
さらに「これなら長距離も安心」と、軽トラックの荷台を活用した広々とした寝床でロングドライブも楽しめるのではないかと、早速使い道を想像する人もいるようです。
※ ※ ※
なお、メカニック・クラフトマンの両モデルとも現在は試作段階としていますが、今後について共立工業 常務取締役の椿谷 聡氏は「法規適合に合わせて各種をモディファイする」と説明しています。
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