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ヨシムラSERT Motul、SUZUKI CN CHALLENGEが登場。鈴鹿8耐前に裏話も/第61回ツーリングブレイクタイム

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ヨシムラSERT Motul、SUZUKI CN CHALLENGEが登場。鈴鹿8耐前に裏話も/第61回ツーリングブレイクタイム

 6月22日(土)静岡市清水区にあるNEOPASA清水にて『ヨシムラ 第61回 ツーリングブレイクタイム in NEOPASA清水 鈴鹿直前8耐スペシャル』が開催された。梅雨入りしたばかりだったが青空が広がり天気に恵まれた一日となった。

 イベントスタート前から、オートバイに乗った多くのヨシムラファンが各地から駆け付け『ヨシムラ8耐グッズ先行販売』の列には多くのファンらが並ぶ姿も。現行車種のヨシムラパーツが装着されたデモ車両、また、2007年鈴鹿8耐優勝マシンである34号車、そして今年参戦のヨシムラGSX-R1000R、チームスズキCNチャレンジのGSX-R1000R(エクスペリメンタルクラス仕様)が展示された。

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 今回は、ヨシムラSERT Motulから参戦の渥美心、ダン・リンフットに加え、TEAM SUZUKI CN CHALLENGEからはエティエンヌ・マッソン、濱原颯道、生形秀之が勢ぞろい。トークショーも行われ、約一カ月後に迫った鈴鹿8耐本番に向けて意気込みや、ココでしか聞けない情報や裏話も飛び出した。

「約4週間後に鈴鹿8耐が迫り、一昨日まで我々のチームと、スズキさんの今年初めてチャレンジとなるTEAM SUZUKI CN CHALLENGEも鈴鹿でテストを行いました」と加藤陽平社長が挨拶。

「両チームとも順調に進み、我々がこうやって続く8耐に、HRCなど大きな会社に勝負を挑めるのも、ここに集まっているファンの皆さまや、協力いただいている企業の皆さまのおかげだと常々思っています。この皆さまの応援を背に精一杯戦っていきます。スズキさんの技術者の方、ライダーも両チーム5名になってしまいましたが、ヨシムラの普段商品開発してるスタッフ、営業、吉村不二雄相談役も来ていますので、いろんなご相談を皆さんしていただければうれしいです」

 続いてTEAM SUZUKI CN CHALLENGE 佐原伸一プロジェクトリーダーが登壇し、チームについて解説した。

「2022年にスズキがMotoGPを撤退しました。その理由は、人・お金などのリソースをサステナビリティの開発に向けましょうという流れからでした。ならば、カーボンニュートラルな燃料で、鈴鹿8耐に参戦しよう、と周囲を巻き込みプロジェクトを立ち上げました。最初に相談したのがヨシムラの加藤社長であり、ヨシムラのEWC仕様のマシンをベースとし、多くの企業様のご協力もありカーボンニュートラルなチームとして形になりました」

「また、レースチームは解散してしまいましたが、社内でこの活動を知ってもらうことを目的のひとつとし、社内でメンバーを募集しました。もちろんメカニック等は経験者としましたが、若い世代にもレースに興味をもってもらうためでした」と佐原PL。こうしてTEAM SUZUKI CN CHALLENGEとして始動したという。

 さらに、加藤社長は「MotoGPの撤退、EWCのワークス活動の撤退もありましたが、スズキからの支援は継続されています。ヨシムラのみならず、国内でもオートレース宇部、エスパルスドリームレーシングなどが活動し、レースの火を消さずに来ました。それがSUZUKI CN CHALLENGEにつながりました」と語った。

 また、この春から相談役となった吉村不二雄氏が、鈴鹿18耐の土曜日開催のパレードランにてCB72でデモ走行を予定していることが発表された。このCB72は、故・高武富久美氏が60年前の鈴鹿8時間耐久レースで走らせたマシン。デモラン用にレーシングスーツを作っており、故・加藤昇平、辻本聡と同じ、日の丸ヨシムラのデザインで走るとのことでパレードランは必見だ。

 先日の鈴鹿でのテストで転倒し、怪我を負ってしまったグレッグ・ブラックは、鈴鹿8耐の欠場が発表された。このイベントも欠席となったが、恒例のじゃんけん大会では、グレッグのイスのスペシャル背もたれも登場し、注目を集めていた。

 いよいよ約一カ月後に迫った鈴鹿8耐。ヨシムラSERT MotulとTEAM SUZUKI CN CHALLENGEは、どんなレースを見せてくれるのだろうか。

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