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レクサス初のプラグインハイブリッドは、雑味のない走り味がさらに深化

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レクサス初のプラグインハイブリッドは、雑味のない走り味がさらに深化

2014年にデビューし、レクサスの人気モデルに成長したNXにフルモデルチェンジが施された。新型は、次世代レクサスの第1弾として登場。レクサスの電動化ビジョン「Lexus Electrified」のもとブランド初のPHEVとなるNX450+をラインナップに加え、商品力もさらに強化されている。(Motor Magazine 2022年2月号より)

先進技術を各所に積極的に採用
レクサス初のBEVはUXとなったが、PHEVはNXから導入された。今回、NXのフルモデルチェンジを機にバリエーションに加わったのである。

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そもそもレクサスは2025年までに10モデル以上のBEV、PHEV、HEVなどの電動車を含む約20車種の新型車や改良モデルを投入すると公表している。NXは、そうした次世代レクサスの第1弾モデルという位置付けだ。NXの魅力を深める改良に加え、今後のレクサスの中心となる技術などが採用されているのが特徴だ。

新型NXのサイズは、全長4660mm(+20mm)、全幅1865mm(+20mm)、全高1660mm(+15mm)、ホイールベース2690mm(+30mm)に拡大されている。これによりダイナミックかつインパクトがあるスタイルとなった。

デザイン面で目を引くのは、ひと目でレクサスだとわかるスピンドルグリルである。従来よりも垂直に立て、メッキ枠が廃止され、グリルパターンは立体感ある縦型U字型ブロックとなり、下部にはスリット状の開口部が採用されている。リア部分では、「L」マークがなくなり、「LEXUS」のロゴが入れられている。これも新しいレクサス流となる。

積極的に新しい技術、機能が採用されているのも特徴である。たとえば、ドアのアンラッチを電子制御で行う「e-ラッチシステム」、ブラインドスポットモニターを組み合わせドアを開く時に起こる事故防止に貢献する「安心降車アシスト(ドアオープン制御付)」(世界初)、スマホとの連携も強化され、ドアのロック/アンロックやエンジンスタートなどの車両操作ができる「デジタルキー」、車外から遠隔操作を可能(レクサス初)とし駐車を支援する「レクサスチームメイトアドバンストパーク」などが採用されている。

 さらに電動化車のメリットを活かし「非常時給電システム」や「AC外部給電システム」の機能で、合計1500W以内ならクルマから外部への給電も可能である。

EV走行可能距離も長く、走りながらの充電も可能
今回の試乗車は、NX450h+“バージョンL”である。ボディカラーは新設定されたソニッククロム、インテリアカラーはブラック&リッチクリームとなる。この色、とてもNXに似合っている。自分で選ぶなら、これにするだろう。

装着オプションは、パノラミックビューモニター、パーキングサポートブレーキ、デジタルインナーミラー、デジタルキーなどで、車両価格を含めて総額で781万7600円となる仕様だ。

パワートレーンは、2.5L直4エンジンに総電力量18.1kWhのリチウムイオンバッテリー、フロントとリアにモーターを搭載、システム最高出力309psを発生する。EV航続距離は約90km、HEV走行を含む航続距離は1000km以上を実現する。

走行モードは、デフォルトの「EV」、EV走行をメインとしながら状況に応じてエンジンを始動させる「AUTO EV/HV」、システムの状況によってエンジンが始動する「HV」、エンジンで走りながら発電し充電できる「セルフチャージ」の4つが用意される。場所や状況によって走行モードを選べるのはとても便利で、バッテリーマネジメントはこうした電動化車の面白さだが、それを積極的にしたくなるのも新世代のレクサスに相応しいと感じられた。

新型NXは「次世代レクサスの礎となる走りにした」、「走っては直すを繰り返しアジャイルに開発してきた」とチーフエンジニアの加藤武明氏は言う。その成果は走るとよくわかる。雑味のないすっきりとしたレクサスらしい走り味がさらに深化していてとても好印象である。もともと高い静粛性もさらに向上しているようだ。

ADASの進化にも触れたかったが紙幅が尽きたのでこれについてはまたの機会にする。が、新機能、新技術が満載され、レクサスの新たな方向性を見せてくれた新型NXの成功は約束されているだろう。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:永元秀和)

レクサス450h+version L”主要諸元
●全長×全幅×全高:4660×1865×1660mm
●ホイールベース:2690mm
●車両重量:2010kg
●エンジン:直4DOHC+モーター
●総排気量:2487cc
●最高出力:136kW(185ps)/6000rpm
●最大トルク:228Nm/3600-3700rpm
●モーター最高出力:前134kW(182ps)、後40kW(542ps)
●モーター最大トルク:前270Nm、後121Nm
●トランスミッション:電気式無段変速機
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・55L
●WLTCモード燃費:19.8km/L
●タイヤサイズ:235/50R20
●車両価格(税込):714万円

[ アルバム : レクサス450h+version L” はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

13件
  • 先代モデルから正常進化したエクステリアがイイですね〜。
    かなりの受注を獲得しているみたいですが、日本でも使いやすいサイズと、この外観なら納得です。
  • この前、走っているの見ましたが、実物はかなりコンパクトな感じにみえて最初UXかと思いました。
    半導体が落ち着けばそれなりに売れますよね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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