トヨタ ハイラックス 「クラス唯一の本格4WDピックアップ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

一条 孝
一条 孝(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
3
乗り心地
3
積載性
4
燃費
3
価格
4

クラス唯一の本格4WDピックアップ

2023.6.23

年式
2017年9月〜モデル
総評
タイで生産されるダブルキャブのピックアップトラック。2017年にデビューし、2020年のマイナーチェンジでフロントマスクを一新。迫力を増したフロントマスクを採用したほか、ディーゼルエンジンの改良とアイドリングストップ機構の追加で燃費を向上させている。2021年10月にはGRスポーツを追加し、遊べる道具としての魅力を高めている。
満足している点
ワイルドなスタイリングに加え、ベッド(荷台)にはアウトドア用品やオフロードバイクなどを積み込むことも可能。後席は意外なほどの広さがあり、大人が余裕を持って座ることもできる。インテリアも乗用車然とした仕上がりで違和感なく乗れるのがいい。
不満な点
ボディサイズが大きく、運転には慣れが必要。5320mmの全長はレクサスLSよりも長く、全幅(1855〜1900mm)もワイド。狭い駐車スペースでは気を遣い、最小回転半径も6.4mと大きく、小回りが利かない。ボディカラーが5色しかなく、明るいカラーが選べないのも残念。
デザイン

4

2020年のマイナーチェンジで台形の大型グリルを採用。力強さを強調したフロントマスクが迫力モノ。さらに21年10月には専用グリルやバンパー、オーバーフェンダー、18インチアルミホイールを採用したGRスポーツを追加し、ハイラックスの魅力を高めている。
走行性能

3

搭載される2.4リッター直4ディーゼルターボは4リッターガソリン車並みの400Nmのトルクを発揮。6速ATとの組み合わせで力強い加速が得られるが、加速時のディーゼル音は大きめ。4WD機構は2WDから切り替えて直結させるパートタイム式。Zにはアクティブトラクションコントロールやダウンヒルアシストコントロール、リヤデフロックが備わり、悪路や積雪路でも安心感のある走りが得られる。
乗り心地

3

ハイラックスは商用モデルだけに空荷の状態ではリーフスプリングのリヤサスが硬く感じられる。ある程度の荷物を積載することで落ち着いてくるのではなかろうか。GRスポーツについては乗り心地にも配慮した専用の足まわりが採用されている。
積載性

4

荷台は最大積載量500kg。床面長1565mm、開口幅1380mm、荷台高480mm。リヤシートは座面をチップアップすることで高さのある荷物を車内に積むことも可能。Zは6:4の分割可倒式で、Xは左右一体式となる。
燃費

3

2020年8月以降のモデルはディーゼルエンジンの改良とアイドリングストップ機構の追加で燃費を15%ほど向上させている。WLTCモード11.7km/Lの数値はボディの大きさを踏まえると納得はできるが、さらなる向上を期待したい。
価格

4

装備の充実したZで388.2万円、Z GRスポーツで431.2万円。ランドクルーザー プラドと比べればずっと安価な設定だが、ハイラックスは万人向きのモデルではない。荷台をうまく活用できるユーザーにとっては買い得感のある選択肢と言えるだろう。
一条 孝
一条 孝
自動車ジャーナリスト
自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員
トヨタ ハイラックス 新型・現行モデル

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