トヨタ クラウンエステート 「クラウン・エステート!」のユーザーレビュー

97艦攻 97艦攻さん

トヨタ クラウンエステート

グレード:ロイヤルサルーン(AT_2.5) 1999年式

乗車形式:マイカー

評価

4

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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クラウン・エステート!

2015.5.5

総評
10年落ち(購入時の走行距離43000km)のきれいな中古を買いました。買ってから3年乗りましたが、乗れば乗るほど、この車の深い魅力と総合性能に驚かされます。今後こういう外連味(ケレンミ)のないデザインの車は出て来ないでしょう。本当に残念です。エンジン、乗り心地、静寂性、機能性、佇まい、これら全てが『上質』『上品』というテーマに見事にバランスされている。良い意味で、いわゆるアクのない『地味さ』の中に煮詰められた深い思想や個性をビンビン感じます。しかもそこにはツイードジャケットやスプリングコートが持つ『スポーティ』という感覚さえ感じます。飽きの来ない車を、と思ってワーゲンのゴルフにも乗っていましたが、あまりの生真面目さに飽きが来ました。クラウンは色々な車に乗って来られた車好きの方に、一度は奨めてみたい車です。私もきっと15万キロくらいは乗り続けるのではないでしょうか。「買っては飽きて売る」を繰り返して来た私にとって、救いの車でした。また年齢のせいか「回せ、飛ばせ!」と責っ付いて来る車は、最初は面白くても疲れます。表面的で刹那的な高性能よりも、長く乗ってこそ気が付く基本性能の高さが際立つ、そんな車です。予備車としてもう一台欲しいくらい。燃費の悪さと、決して新しい車とは言えない点を差し引いて、おすすめ度は『☆4つ』とします。
満足している点
燃費に目をつむれば、いたって満足です!私は運転そのものが大好きなので、スポーツカーにも乗りたいけれど、やがて飽きるのが目に見えています。この車なら本当に長く付き合えますし、それに応えるだけの頑丈さも持っている。何より走行性能、乗り心地、内外のデザインを含めて、全ての思想が『豪華さ』ではなく『上質さ』にあることが素晴らしい。車の印象や思想、好みを端的に表現するのは、何と言ってもデザインだと思います。クラウン・エステートの直線基調(微妙で緩〜い曲線?)の伸びやかで上品なフォルムは他に変え難い魅力があります。あえてもう2台を上げさせてもられば『三菱デリカD5』と『マツダ・ベリーサ』かな? 私の車はホワイトパールとシルバーグレーの2トーンですが、この色が本当に似合うし、モールの処理も完璧だと思います。ボディ下端のマットブラックの塗装も実に利いている。ただロイヤルサルーンのラジエーターグリルはちょっと演歌調で古いかも。私が最も好きなのはリアのシンプルで上品な表情です。とにかく欠点という欠点は見つからないし、日本の道を調べ尽くして設計されたクラウンという車の凄さを改めて思い知らされた感じです。もう降参、お手上げ!
不満な点
重箱の隅を突ついても欠点という欠点は見つかりません。クラウン・エステート乗りの間では有名な話ですが、この車の最大の欠点は「トノカバーを掛けて走るとフックの所がカタカタ鳴る(笑)」というものがあります。自分でも経験して笑いました。それだけ静寂性が高いということでしょう。あえて欠点と言うなら燃費性能でしょうが、今とは設計年次が違いますから比較してもあまり意味がないと思います。それと今の車に比較してボディ剛性は低いかも知れません。フロアの振動を感じることがあります。個人的には次に乗りたい車(クラウン・エステート以上に魅力のある車)が見つからない!ということが最大の欠点でしょう。
デザイン

-

走行性能

-

2.5リッターですが、不満を感じることはまずありません。TOYOTA自慢の直列6気筒はスムースでパワフル、そして静か。3000〜5000回転へ吹き上がるときのポロロロ〜というサウンドは、まるでアルファロメオのツインカムのようで、本当に気持ちイイです。柔らかいサスは高速コーナーリング向けではありませんが、舵角を一発で決めて、速度を一定にすれば深めのロールで案外問題なく曲がります。途中で舵角や速度を変えると、かなり不安定になるけれど、それはどんな車でもそうですし、元々峠を攻める車ではありません。4速ATは時代的に仕方ないですし、変速の段付き、トルク変動のショックも多少は出ますが、気になるほどではありません。アクセルのツキが悪いとか、出足が極端という方もいますが、吊り下げペダルの感覚で踏んでいるからではないですか? オルガンペダルにかかとをしっかり付けて上の方を踏んでやれば、とてもリニアに加速します。もっとも私はETCをPOWER側に入れっ放しですが…。加えて言えば、高速からシッカリ効くブレーキも素晴らしいです。それと回転半径が小さい(ハンドルが良く切れる)のでボディの大きさから想像するより遥かに狭い道に入っていけます。
乗り心地

-

かつて、柔らかい=乗り心地がイイ、という思想の時代がありましたが、このクラウンはその思想が変化して来た頃の設計だと思います。次がゼロクラウンですから。私はアメ車好きなのでこういう柔らかいサスは嫌いじゃありません。サスに大きな入力が来るとショックが来ない代わりにボディの上下動が大きく、その収まりも遅いかな。でもそれがこの車の優雅でユッタリした乗り心地を演出しているのでしょう。元々乗り心地と静寂性は素晴らしいと定評のクラウンですが、サスが柔らかいので重たいホイール、タイヤではバネ下のドタバタ感が出ます。私は軽量アルミ&ミシュラン・プレマシーLCに変えて、乗り心地と静寂性がさらに、しかも劇的に良くなりました。純正のアルミホイールはけっこう重いですよ。
積載性

-

これは間違いなくクラストップでしょう。他にライバルも少ないので圧倒的です。5人乗って、ラゲッジにゴルフバッグ7つは積めます。普通に使う限り、持て余します。
燃費

-

燃費だECOだと騒がれ始めの時代の車ですから仕方ないですが、皆さんも言われている通り、ハッキリ言って燃費は悪いですね。私はけっこう飛ばす方ですが、市街地で5〜6km/l、高速で9〜10km/l。ハイオクなので燃料代もキツい。2.5リッターエンジンより直噴の3リッターエンジンの方がカタログ燃費が良いのも悔しいですね。でも、それも諦められるくらいの魅力がこの車にはあるということです。カタログ燃費の数字だけを目指して作ったような『プリウス』という車が気味悪くてなりません。あの車が一番売れる国ということは、それだけ本当の車好きが少ない国、ということでしょうか?
価格

-

故障経験
深刻な故障は皆無ですが、センサー部の目詰まりでアイドリングが不安定になったのと、フロントブレーキディスクの偏摩耗で、高速からのブレーキングでハンドルに若干の振動が出たので、それぞれ交換したくらいです。どちらもTOYOTAの中古車補償で無料でした。

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