トヨタプログレは通称「鎌倉ベンツ」と呼ばれている車です。 しかし「なんでカローラクラスの車に400万円も出さなきゃいけないんだ!?」と言われて撃沈したのですか? 確か3ナンバーの車でした。

Question

Answer 1

販売当初（今もある意味でそうですが）、日本国内高級車市場でのユーザー嗜好は「高級車は大きく豪華で見栄えがしなければならない」が大勢を占めていたから、プログレの良さを正しく理解できる人が少なかったのです。

プログレは「小さな高級車」を目指して、トヨタが手を抜かずに真面目に造った車でした。

ボディサイズは5ナンバー枠にしっかり収まるサイズで、当時のコロナ（のちのプレミオ）と同クラスでありながら、ホイールベースはクラウンと同じくしキャビンスペースを拡げた上で、内外装の造り込みはセルシオ並みという具合に、中身は高級車そのものです。

エンジンは、静かにかつスムーズに回る直列6気筒のみとし、当時のトヨタのアッパーミドルクラスモデルのマークⅡ3兄弟、クラウンにも搭載されていた排気量2000ccの1G-FE型は用意されず、余力ある動力性能を求めた結果、2500㏄（1JZ-GE型 のちに直噴化して1JZ-FSE型へ）と3000cc（2JZ-GE型 のちに直噴化して2JZ-FSE型へ）としました。

その結果、プログレはボディサイズこそ5ナンバーサイズでしたが、エンジン排気量が2500cc～でしたので、3ナンバーとなりました。

また内装は吸音材を多用し室内の静粛性を向上させた他、本革シートが用意され、内装パネルはウォールナットの本木目を使用した「ウォールナットパッケージ」が用意される等、車格が上のクラウン（木目調パネル）を明らか上回る上質さです。

さらに外装の塗装も、当時のトヨタではセンチュリーの他はセルシオにしか施していなかった5層コート塗装であり、現在のレクサス基準と同じものでした。

このようにプログレは、セルシオをそのまま5ナンバーサイズにしたような車であり、価格もクラウン並み（当時で350～420万円くらい）でしたが、実際に売れていたのはクラウンの方でした。

個性的なフロントマスクが好き嫌いをはっきりとさせていた事もありますが、やはりボディサイズがコンパクトで、見栄え（大きく立派に見える）という意味での高級感では一般的にはクラウンの方が分かりやすく見えたと思います。

セルシオ、クラウンでは大き過ぎるというユーザー層をターゲットにしたプログレですが、このようなユーザー層はトヨタが考えていた程には少なかった、という事でしょう。

車の中身としては立派な高級車だったプログレですが、販売的には失敗作となってしまいました。

惜しい車でした。

質問者からのお礼コメント

まぁ1996年～99年の車にはロクなものがないですね。

Answer 2

セルシオがメルセデスのEクラスをターゲットにしたように、
プログレはメルセデスのCクラス、いわゆる小ベンツをターゲットにした車です。
作りはしっかりしていて「小さな高級車」の名に恥じない出来でした。やはり、高級車=大きいサイズという固定概念を打破できませんでした

Answer 3

走らせたこと無いのでそちらは分からないのですが、作りは凄く良かったです。

メガウェブで隅々までつぶさに見たところ（毎月遊びに行ってました）では、内装の立て付けの良さはセルシオとプログレが横並びでトップ、だいぶ落ちてクラウンマジェスタ、クラウンという感じでした。

運転席に座ってドアのアームレストに右手、センターコンソールに左手を乗せてそこに全体重を掛ける（体を浮かせる）と、トップ2車はミシリといわず、凹むこともなく体を浮かすことが出来ました（私、当時は63キロしかなかったこともあるでしょうが）。
内装は（多分）セルシオと同じくらいコストを掛けつつ、セルシオより上品。

鎌倉のような道の狭い街では、小型車サイズ（全幅1,700㎜/全長4,500㎜＞３ナンバーは排気量で）のオラオラじゃないデザインのよくできた車はお金持ちに重宝（FRでそんなに太いタイヤを履いてないので小回りが利く）されたので多く目撃され、鎌倉ベンツと呼ばれたのではないかと思います。

後継とされるブレビスはダメです。コストを露骨に落としていて空中腕立て伏せはできません。

Answer 4

中途半端だったんでしょうね
高級セダンに乗る層は別にサイズの大きさにデメリットなんか感じてませんから
爺さん以外に乗ってる人見た事ありませんでしたね