赤いSJ30FK
ここのレビューの年式から外れてしまいますが、他の方のレビューを見ていたらどうしても書きたくなり、20年程前に2年間程保有し、遊び尽く
2008.2.18
- 総評
- 赤いSJ30FK
ここのレビューの年式から外れてしまいますが、他の方のレビューを見ていたらどうしても書きたくなり、20年程前に2年間程保有し、遊び尽くした思い出深い、世界屈指の日本の誇る名車、2スト・ジムニーのハーフメタルドア(ドアの上半分が幌のタイプ)、SJ30FKについて書かせていただきます。
高校時代よりこの車がずっと欲しくて、免許を取って間もなく、自分の最初のクルマとなる、程よくボロイその念願の赤いSJ30FKを、4x4マ○○ンの個人売買コーナーで28万で入手しました。そして静岡の前オーナーの方のところに引き取りに行き(こんなひどい使い方をしてごめんなさい)、乗って帰る時にビックリ!あまりに遅い!原チャリのおばちゃんにブッちぎられたのを思い出します。
しかしこのクルマの真価は、道として存在していないところでこそ発揮されることを、後に体感することとなります。
この2スト・ジムニーを”普通のクルマ”として購入を考えているなら、それはやめたほうが無難です。オンロードではトラクターや農耕機よりちょっとマシな程度の能力(一応平地ならアクセル全開でひたすら待っていれば、90km/hは超えましたが・・)だし、今ではこの値段で買えないほど高価な値がついているし(幌は特に)、ノーマル状態の車体は(AE86以上に)皆無だし、仕事に遊びに使い倒された車体、2ストのため軽としては悪い燃費、愛想のかけらもない鉄板むき出しの車内等々、といいことはほとんどありません。雰囲気だけでは長続きしないでしょう。今のジムニーにしても、これにくらべれば随分乗用車的になりましたが、ハンドリングやギヤ比など、やはりジムニーらしさが残っています。でもオフロードを走れるからこそ、ジムニーなのだと思います。
そして、自分はまた今、このオープンの2スト・ジムニーが欲しくて欲しくてたまりません。自分にとってこいつは”馬”だったと思います。ハーレーが鉄馬としてオンロードを走る華麗でワイルドなサラブレッドなら、こいつは農耕用の土臭いポニーといった感じで、どこにも気軽に連れて行ってくれるタフなやつでした。何度もひっくり返してボロボロになり、解体屋に引き取られていきましたが、今にして思えばもったいなかった。
- 満足している点
- このSJ30は、大きな?エンジンルームにこじんまりとシンプルに佇んだエンジンのおかげで、鼻先が軽く、今にして思えばためらうような地形へのトライも、容易にしてくれました。また機構上オーバーレブにも強く、ウオータハンマーにも強いため、当時の自分の無茶で下手な扱いにもよく耐えてくれました。やや重いフライホイールを使っていたのでしょうか、単車の2ストのような回り方はしませんでしたが、トルクフルではないですが低速でも粘り強く、4スト・ターボのようなトルク変動というか、トルクの少ない回転域がないため、未だにトップ・ジムニスト(?)のみなさんはSJ30を使われているのだと思います。またクロカンでは横傾きになる場面も多いのですが、その点でも幌の方が重心が低く有利で、コケても軽いため3人くらいいれば起こせてしまうので、気軽に(?)コケられました(舗装路でコケたこともあります)。今にして思えば最強のオフロードカーでしたが、当時貧乏学生でタイヤすら入れられず(走り回って)、純正のゲタ山に黒テッチン(それがまたかっこよかった)のまま、当時のオフロード仲間のJ57(ジープ)やBJ40(ランクル)と互角以上に走っておりました。
また、ハーフメタルドアだったため、後ろのロールバー(ピラー?)とフロントウインドウを繋いでいる棒を外すとフロントウインドウが前へ倒せるため、その開放感もスタイルも最高で、ただオープンカーってこんなに暑いのか、とも思い知ったのもこの頃でした。このクルマのせいか?今でもオープンカー好きです。このウィンドウ前倒し状態で、友人や先輩など6人乗車で、夜中に身の丈もある川原の草藪の中を突き進んだり、川を渡ってスタックしたり、4人乗車でジャンプしたり、とその他書ききれない程遊び倒しました。若き日に乗っていてつくづくよかったと思います。
今手に入れても、時代や年齢もありそんなに無茶もできないでしょうが、遊び尽くしてこそのジムニーなので、これを造り続けているメーカーに拍手を送りたいし、今のジムニー遊びをしている大人達もこれからも続けていってほしいですね。
- 不満な点
- 当然、乗用車として考えれば不足な点ばかりですが、直せるところはモディファイすればいいし、直せないところは割り切る。ということだと思います。
なんか、自己満足な話ばかりで、すみません。
でも、SJ30ジムニー、最高でした。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験