日産 ラシーン 「レトロ感覚が味わいあるコンパクトSUV」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

レトロ感覚が味わいあるコンパクトSUV

2021.10.29

年式

1994年12月〜モデル

総評

価格は高くてもバリバリに手を入れてある個体を選ぶか、低価格の個体をベースとして自分でコツコツと手を入れて仕上げていくか、どちらにしても多少の手間は覚悟の上なら満足度の高いカーライフになりそうです。

満足している点

カンガルーバンパーがついていたり、ミントグリーンなどのペールカラーが使われていたり、サイドに木目調のパネルがあしらってあるデザインもあるなど、とにかく今のクルマにはないレトロ感がオシャレで新鮮です。

不満な点

この時代のコンパクトカーは今のクルマに比べてタイヤサイズが小さく、ラシーンも14インチを履いています。だからこそレトロでいい雰囲気でもあるのですが、高速道路やカーブではやや頼りないので丁寧に運転したいところです。

デザイン

5

ランクルやサーフなど、どちらかというとハードなクロカン四駆が全盛だった時代に、コンパクトカーベースのクロスオーバーSUVはボディカラーの恩恵もあって、とてもオシャレに映りました。今見てもキュートです。

走行性能

3

新車当時は軽快で元気よく走る印象だった記憶がありますが、今乗るとまずノイズの大きさと振動の多さ、個体によってはATの変速ショックがあったりすることにヘンな新鮮味を感じるかもしれません。そこが味でもあります。

乗り心地

3

足まわりがリフレッシュされている個体とそうでない個体では大きく差が出るところですが、4WDだと少し落ち着いた乗り心地になる印象です。後席は十分なスペースがあり、クッションが柔らかめのシートとなっています。

積載性

4

まずスペアタイヤを開き、バックゲートは上下に２分割で開くタイプ。ベンチのように腰掛けられるようになっています。開口部は大きく奥行きもありますが、中間あたりに大きな出っ張りがあるのが気になるところです。

燃費

4

1.5Lエンジンで4WDなのに10・15モード燃費が15.2km/Lというのは、当時としてはなかなか優秀。ただアイドリングストップなどもないので、実用燃費は市街地、高速ともに10km/Lを割ることが多いようです。

価格

3

新車当時は200万円前後でしたが、現在の中古車市場では20万円台から100万円程度が主流。走行距離が10万km以上の個体がほとんどなので、メンテナンスがしっかりしているかどうかをチェックすることをお勧めします。