日産 NV100クリッパー リオ 「日産ブランドの“エブリイワゴン”」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

一条 孝
一条 孝(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
3
走行性能
3
乗り心地
3
積載性
5
燃費
2
価格
3

日産ブランドの“エブリイワゴン”

2023.1.19

年式
2015年3月〜モデル
総評
軽1ボックスワゴンならではの広大なキャビンを使い倒せるユーザーにピッタリのモデル。カーゴルームは軽バンに匹敵する広さがあり、スライド可能な後席は4人乗車でも狭さを感じさせない。4人乗車時でも荷室が広いのでファミリーユースとしても使えるが、ハイトワゴンと比べると快適性や経済性はいまひとつ。スペース効率の高さを重視する人に向けたモデルと言えよう。
満足している点
人を乗せたり、多くの荷物を運んだりと、1台ですべてを賄えるのが軽1ボックスワゴンのメリット。後席を折り畳めばハイトワゴンでは得られない広大なラゲッジルームが得られ、かさばる荷物が積みやすい。2022年のマイナーチェンジでは「オーバーヘッドコンソール」を「オーバーヘッドシェルフ」に改めて容量をアップするなど、使い勝手を向上させている。
不満な点
ターボエンジンを搭載するおかげで動力性能には不満はないが、経済性がいまひとつなところ。WLTCモード燃費13.3km/Lは、1.6Lエンジンを搭載するNV200バネット(13.6km/L)と同レベルにある。また、エンジンが前席下に搭載されているので静粛性の面においても物足りなく感じることもある。
デザイン

3

スズキからのOEMモデル。エクステリアはエブリイに準じているが、フロントグリルは専用にデザインされている。それ以外はエンブレムが異なる程度。エブリイに設定されている標準ルーフはなく、ラインアップはすべてハイルーフ仕様だ。
走行性能

3

パワーユニットは64馬力の3気筒ターボに4速ATの組み合わせのみ。これもエブリイと共通の設定で、1トンに迫るボディを軽快かつ力強く走らせる。ロングホイールベースのおかげで直進安定性にすぐれるものの、高速走行では横風に注意が必要。
乗り心地

3

バンタイプのモデルと比べるとサスペンションはソフトな設定となり、フロントシート下にエンジンを搭載するおかげで軽ハイトワゴンよりもののノイズレベルは高め。リヤシートはスライド&リクライニングが可能だが、つま先は前席下に入らない。それ以外は大人が後席に座っても十分なスペースがあり、頭上まわりは広大だ。
積載性

5

リヤシートは前方の足元スペースに格納することが出来、格納時は広大かつフラットな荷室が出現する。助手席シートバックも前方に倒すことが出来るので、サーフボードなどの長い荷物をそのまま室内に収納することもできる。4人乗車時でも荷室の長さはハイトワゴンを上まわるレベルにあり、実用性はハイレベルだ。
燃費

2

WLTCモード燃費は13.3km/L。ボディが1トン前後と重くターボエンジンを必要とすること、トランスミッションが4速ATと古いこともあって、経済性ではハイトワゴン「ルークス」のターボモデル(18.8km/L)に大きな差を付けられてしまう。ライバルのアトレーは2021年のフルモデルチェンジでCVTを採用するなど、燃費を14.7km/Lに向上させている。
価格

3

売れ筋のGハイルーフは186万7800円と、軽乗用車としては高価な設定。それだけに装備は充実しており、電動スライドドアは両側に標準装備、乗り降りをしやすくする電動オートステップも左側に装備されている。さらに本革巻きステアリング、ドアロック連動タイプの電動格納式ドアミラーなどの快適装備が充実している。
一条 孝
一条 孝
自動車ジャーナリスト
自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員
日産 NV100クリッパー リオ 新型・現行モデル

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