日産のIDを感じるバン
ライトバン的に使用していたカルディナでは用を為さなくなり、激安箱バンを探して購入しました。
フル車検に走行距離12万km、外装
2010.8.28
- 総評
- 日産のIDを感じるバン
ライトバン的に使用していたカルディナでは用を為さなくなり、激安箱バンを探して購入しました。
フル車検に走行距離12万km、外装ヘコみ多数あり/サビ少々、リア部分に比較的大きな補修暦ありの状態で30万円也は当方基準では決して安いものとはいえませんが、同価格で同程度のハイエースを望むのは無理でした。
当サイトのレビューでは好意的な意見が多いものの、他のユーザーレビューでは酷評の多いクルマですが、純粋に道具としてみた場合、100系ハイエースに勝る部分も見られます(ホントはハイエースにしたかったので、下記では100系と徹底的に比較してみました。)。
クルマに良質さを求める向きには決して受け入れられない部分もあるでしょうが、道具としては長く付き合えるクルマと思います(突然排ガス規制などがかからなければ、の話ですが。)。
- 満足している点
- ○レスポンスの良いエンジン。100系ハイエースのKZには信頼性と耐久性に劣るようですが(KZの耐久性がバケモノ的なのですが)、レスポンスのよさで長距離走行で精神的負担が軽減されます。100系で長距離を走行したときはレスポンス悪くフラストレーションが溜まりましたから。ただし、油関係の手入れを怠るととたんに亀になりますからご用心。当方購入したときもひどいもんでしたが、フラッシング×2とマイクロロン加工で3000km走行した現在では見違えるように復活しました。
○100系よりも高い積載性。屋根へ向かって割と大きくラウンドしている100系よりも若干スクエアなので、バックミラーが見えないほど荷物を満載したときに差が出ます。
○切り替え式4WDによる燃費のよさ。4WD必須の北国でも、さすがに夏場は2WDで十分です。100系フルタイムよりも良好な燃費は、少数派のキャラバンユーザーの自慢かと。ただし、4WD時の燃費は極悪です。
○軽量ボディーがもたらす良好なストップ性能。4輪ドラムですから当然ですが。
○意外にファンなドライビング。エンジン快調になってからは楽しくって。日産のIDを最も好意的に感じます。
- 不満な点
- ○やかましいエンジン。遮音性は100系の2世代前な感じ。ずっと前にE25のTDに乗ったときにはもっとずっと現代的でしたから、やはり年の差は免れませんな。車内でよく電話をする方はご用心。高速走行では声が枯れます(電話の相手から「工事現場みたいだ」といわれました。)。
○ひどく低いボディー剛性。もう100系ユーザー乗せると恥ずかしくて恥ずかしくて。30年前のコタコタになった路線バスみたいな軋み音がします。密閉性も低く、社外の音が結構ダイレクトに聞こえますから、時々オープンカーに乗ってる錯覚を起こします。工業製品としての完成度は残念ながら100系の足元にも及びません。
○ギシギシうるさいデフ。今のところ特にトラブルはありませんが、なんでもキャラバンの4WD化はすべてライン付けではなく後付なのだそう。なんとも頼りなく、怖くてハンドルを目一杯きることができません。気遣いすぎなのか、回頭性も悪いです。
○ナビ取り付けの際にインパネ開けたら、ハーネスがカチンコチンになってました。年式考えれば止むを得ないのですが、ここにも100系との歴然とした差を感じます。結局ナビ取り付けは断念しました。
○立て付け悪い内装。給油口開けようとレバーを引いたら、そのまま取っ手が抜けました。現在ラジペン手放せません。
○細いハンドル。これ、昔々のADバンと一緒な気が・・・。車格を越えた部品共用も日産のIDですね。
○今となっては希少な6穴ホイール。当方ノーマル主義なので別にホイール変更するつもりはありませんが、ドレスアップ派にはつらいでしょうな。
○サビ、サビ、サビ。前ドアステップ部やドア蝶番のつなぎ目、リアハッチの下部にさびが現れるなど、70年代の車によく見られた症状ですね。ヘッドライト上にさびが現れているのにはさすがに閉口。この先が思いやられます。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験