2024年10月
■2024年10月
BMWは、「MINI コンバーチブル」を約8年ぶりにフルモデルチェンジするとともに車名を「MINI クーパー コンバーチブル」に変更して、2024年10月10日に発売した。
今回発売された新型「MINIクーパー コンバーチブル」は、2024年3月1日に発売された新型「MINIクーパー3ドア」をベースとするオープンモデルだ。ガソリンモデルの「C」と「S」の2グレード構成となる。
パワートレーンはいずれも2.0リッター直4ガソリンターボエンジンと7速ダブルクラッチトランスミッションを組み合わせている。「C」は最高出力120kW(163PS)、最大トルク250Nm、「S」は最高出力150kW(204PS)、最大トルク300Nm。
アイコニックな最新型ソフトトップは、約30km/hまでであれば車両を停止させることなく走行中でもスイッチひとつで開閉が可能で、全開までの時間はわずか約20秒。また、ルーフを40cmだけ開くサンルーフモードモードも先代モデル同様に備えている。また、ラゲッジスペース内の2本のレバーを操作することで、ラゲッジスペースの開口部を広げられる「イージーロードシステム付きラゲッジルーム」、車内の空気の流れを整えて車内の温度を下げるとともに、簡単に折り畳めてトランクに収納が可能となる「ウィンドディフレクター」も標準装備した。加えて、MINIを象徴するユニオンジャックのデザインを生地に織り込んだ「MINI Yoursソフトトップ」をオプション設定している。
さらに、オープントップ・ドライブの愉しさを数字で確認することができる「オールウェイズオープンタイマー」を先代モデルに続いて採用。ルーフを開けるとシグナルによってオールウェイズオープンタイマーが起動し、、オープンで走行した1回の走行時間と累計走行時間のほか、外気温も表示される。
エクステリアは、新型「MINI クーパー」と同様の、まったく新しいデザインに刷新。新たなヘッドライトデザインや複雑な八角形フロントグリルを採用。また、フロントおよびリアの点灯方法を3つのパターンから選択できるシグネチャーライト、キーを持った状態で車両に近づいたり離れたりすると、フロントおよびリアのライトが点滅する「Welcome/Good-byeライト」を装備した。万が一の車両横転時に展開して後席乗員を保護するロールオーバープロテクションシステムは、ボディデザインに溶け込ませている。
インテリアでは、ステアリングホイールの背後のメーターパネルを排除して、すべてのコンテンツはヘッドアップディスプレイおよび円型有機ELセンターディスプレイに映し出される。このセンターディスプレイには直径240mmの高品質ガラスが使用され、最適化された高感度タッチ機能を装備。スマートフォンのような操作が可能で、AR機能付きナビゲーションシステムやメディア、電話、エアコンディショナーなどの各種設定を行うことができる。
また、全車標準装備の「MINIエクスペリエンスモード」は、ダッシュボード上に最大7パターンの光のグラフィックを投影させることで光のパターンとアンビエントイルミネーション、新たに作られたMINIドライビングサウンドにより、インテリアの雰囲気を一変させることができるという。
安全面では、高性能カメラ&レーダーおよび高性能プロセッサーによる高い解析能力で精度と正確性が向上した最先端の先進安全機能「ドライビングアシストプロフェッショナル」、を全車に標準装備。「ドライビングアシストプロフェッショナル」は、アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)、レーンチェンジウオーニング(車線変更警告システム)およびレーンディパーチャーウオーニング(車線逸脱警告システム)、衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付き)、ステアリング&レーンコントロール・アシスト、リアのクロス・トラフィック・ウォーニングを含んでいる。加えて、パーキングアシスト機能やペダル踏み間違い急発進抑制機能、リバースアシスト機能を標準装備。さらに上級グレードの「S」には、鮮明な画像により車両の周りの状況が確認できるサラウンドビュー機能を装備した。
その他、AI技術を活用することで音声会話だけで車両の操作や情報へのアクセスが可能となる最新機能「インテリジェントパーソナルアシスタント」を搭載している。
同年10月24日には、走行性能の向上や内外装の変更などを施したスポーティモデル「MINI ジョンクーパーワークス コンバーチブル」を発売した。