ダイハツ ハイゼットカーゴ 「実用本位+スッキリデザインが好感の軽商用バン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

一条 孝
一条 孝(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
3
走行性能
3
乗り心地
2
積載性
5
燃費
3
価格
4

実用本位+スッキリデザインが好感の軽商用バン

2023.7.23

年式
2021年12月〜モデル
総評
17年ぶりのフルモデルチェンジで新開発のプラットフォームDNGAを採用。従来の4速ATはFR専用のCVTに一新して走行性能を大幅に向上させている。もちろん積載性能も向上させており、先進安全装備についても昼間は車両や歩行者に加えて二輪車や自転車、夜間は歩行者の検知が可能な「スマートアシスト」を装備。商用バンとしての実力を高めながら、安全性や快適性のレベルアップも図られている。
満足している点
商用バンとしてはスッキリとしたデザイン。Cピラーをブラックアウトすることでワゴン的な雰囲気もある。インパネも実用性に配慮した無駄のない形状で、トレイや収納スペースも充実。9インチスマホ連携ディスプレイオーディオを装着することも可能だ。
不満な点
4人乗車をする機会は少ないとは言え、ベーシックグレードにもリヤヘッドレストの装備は欲しいところ。先進安全装備についてもホンダのN-VANでは標準装備(MTを除く)のアダプティブクルーズコントロール、車線維持支援システムを設定してもらいたい。
デザイン

3

一見するとアトレーと大差ないほどの商用バンらしからぬ上質な仕上がり。アトレーとの大きな違いはメッキフロントグリルが装着されず、リヤコンビランプのデザインが異なること。だが、上級グレードはワゴン的な雰囲気があり、いかにもビジネスユースといった安っぽさはない。
走行性能

3

パワーユニットは53馬力のNAエンジンにCVTの組み合わせが主力。910kg(ハイゼットカーゴデラックス)のボディでも走りに重々しさはなく、発進&加速はスムーズそのもの。変速ショックのない走りはCVTならではで、一定速でもエンジン回転数が抑えられているので静粛性にも貢献する。
乗り心地

2

新たに採用されたDNGAのプラットフォームはフロアまわりからのノイズや振動の抑制に寄与しており、CVTがスムーズな走りに貢献している。空荷での乗り心地はやや硬質ながら、ある程度積載することで落ち着いてくる。
積載性

5

荷室フロアは地上から630mmの高さにあり、2名乗車時の奥行きはクラストップの1915mmを確保する。助手席収納時はフロアとの段差が生じるものの、最大で2.6mほどの荷物の積載も可能。フロアはフラットで広大、サイドパネルの凹凸も少なく、天井部分までスクエアな形状により、効率よく荷物を積み込むことができる。運転席まわりの小物の収納スペースも豊富にある。
燃費

3

NAエンジンのWLTCモード燃費は効率のいい回転域を生かせるCVTで15.6km/L。ライバルのエブリイ4速ATは14.6km/Lと、経済性ではこちらが有利。ちなみにターボエンジンを搭載したクルーズターボでも14.7km/Lを実現している。
価格

4

シリーズでもっとも乗用車的に乗れるクルーズはCVTで133.1万円、5速MTならば123.2万円。ターボエンジンは不要、ビジネスユースを主体に使うのであれば価格的にもちょうどいい選択肢だ。高速道路などで使う機会が多いのであればターボエンジン搭載のクルーズターボが快適だが、アトレーXとの価格差はほぼ10万円。装備内容を踏まえると、アトレーのほうが魅力的に映る。
一条 孝
一条 孝
自動車ジャーナリスト
自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員
ダイハツ ハイゼットカーゴ 新型・現行モデル

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