ダイハツ コペン 「実用性もある2シータースポーツ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

橋本 洋平
橋本 洋平(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
5
走行性能
5
乗り心地
4
積載性
3
燃費
3
価格
3

実用性もある2シータースポーツ

2021.10.29

年式
2014年6月〜モデル
総評
オープンスポーツ2シーターとして、もはや唯一無二の存在となったコペンは貴重な存在だ。ボディの着せ替えなど面白いアプローチもあったが、価格的にも排除した部品をどうするかなど、現実味に欠けたところは残念。ユーザー間の繋がりで交換するなど、その問題をクリアできたら面白いことになるかもしれない。
満足している点
2シーターオープンスポーツとしての楽しみが凝縮されていながらも、一方で電動ルーフの採用や積載性にも実は優れるなど、この手のクルマにしては実用性に長けているところがメリットとして挙げられる。
不満な点
ウイークポイントはオープンにした時のトランクスペースの狭さだ。これは構造上で仕方がないところ。2名乗車で旅行となれば、オープンを諦めるか、荷物を分散させてシート背面などに入れ込むなどの対策が必要になるだろう。
デザイン

5

シャープな顔つきのRobe、先代を踏襲する丸目のCero、クロスオーバーSUVテイストのXPLAY、そしてスポーツ感溢れるGR SPORTと、4つのデザインが楽しめるコペン。RobeとCeroの間ではボディ外板の着せ替えが可能というところも面白い。
走行性能

5

低回転から高回転まで爽快に吹け上がるエンジンと、オープンボディながら割と高いボディ剛性を持たせたこともあり、キビキビとした身のこなしが可能。特にGRは車体裏側にブレースバーを張り巡らせると同時に、サスペンションを改め、MTモデルではLSDを装備したことで旋回性にも優れている。パワステもチューニングされ操舵感はかなり重厚で骨太だ。
乗り心地

4

乗り心地に関してはしなやかという部類ではなく、やや突き上げ感を従う仕上がりがある。GRはボディ剛性が向上していることや、サスペンションチューニングにより、入力を上手く受け止め質感の高い走りを実現している。
積載性

3

電動で折りたたまれるルーフを解放してしまうと、それがトランク内に収納されてしまうため積載性はかなり低いが、ルーフを閉めた状態ではトランクスペースはこの手のクルマにしてはかなり広くゴルフバック1個が積載可能。小旅行くらいなら十分に受け入れてくれるだろう。
燃費

3

CVTモデルで19.2km/L、5MTモデルで18.6km/L(共にWLTCモード)を達成。このクラスのライバルといっていいS660には若干劣る数値ではあるが、レギュラーガソリン仕様でありスポーツカーということを考えれば、それほど悪い数値ではない。
価格

3

エントリー価格は約189万円。CVTモデルのほうが2万2000円安く購入可能が可能となっている。ちなみにGRではLSDが標準装備となり、5MTモデルは5万5000円高となり、もっともその仕様が高く約244万円となっている。
橋本 洋平
橋本 洋平
自動車ジャーナリスト
JAF国際B級ライセンスを持ち様々なレースに参戦。ワンメイクレースではチャンピオンを獲得したこともある。主にスポーツカーやタイヤのインプレッションを寄稿するほか、ドライビングレッスンのインストラクターも務めている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
ダイハツ コペン 新型・現行モデル

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