ある意味究極の実用車
2004年モデルを中古車で購入、現在2012年ですから初年度登録から8年、国内販売開始から9年経過したモデルと暮らしています。
2012.3.31
- 総評
- ある意味究極の実用車
2004年モデルを中古車で購入、現在2012年ですから初年度登録から8年、国内販売開始から9年経過したモデルと暮らしています。
デザインは典型的バウハウスデザインで古いんですが陳腐化しないベストバランス。休日はガレージで酒のツマミになるほど吟味されたボディラインを持っています。
内装は専用レカロ(革張り)やゼブラウッド、アルカンタラ天貼りが装備されていますが現代の車には少ないソリッドな印象で好感が持てます。豪華絢爛な内装を期待する向きには拍子抜けする落ち着きがあります。
動力性能は4.2リッターV8ツインturboで450馬力ですから必要十分、2000回転も回せば57.1kgの9割のトルクを発生させるので街乗りも余裕です。当時(英)コスワース設計・製造のブランドエンジンも自己満足ですが贅沢ですね。
新車価格1200万超の車両だけあってフルオプション状態ですから装備も不満はありませんが、なにぶん10年以上前の設計ですので今流行りのア○ウンドビューモニタやナ○トビジョンのようなハイテク装備は望むべくもありません。
先代モデル(現行型も生産終了)ですので中古車でしか手に入りませんが2012年現在の中古車価格上限は400万程度でしょうか。数少ないAUDIのRSモデルの価格としては妥当な線と感じます。
家族構成は妻と子供2人の4人+小型犬2匹ですが、長期旅行の荷物と犬のゲージを難無く飲み込み、数百キロの道のりをあっという間に駆け抜けてくれる、そしてクルマとしての機械的な魅力も満載で個人的にはとても満足しています。当時はAUDIのトップグレードに位置したモデルですが、現在改めてその価値を見直すと平均点の非常に高い究極の実用車といえる貴重なモデルではないかと。10年以上前の設計でも色あせないスペックやデザインを有する点も評価に値します。
- 満足している点
- 何と言ってもまずはエンジンと駆動系、4.2リッターV8ツインturboは現代の排気量縮小化の流れにあって反社会的ですらあり、趣味のエンジンとしては申し分ない存在感です。しかもコスワース設計・製造ときてますから、後世に残すべき貴重品だと勝手に思いながらメンテしています。また排気量の割に出力設定が控えめですからCPUチューンであっという間に500PSオーバーも狙えるキャパシティが将来の楽しみを増やします。
もちろん駆動はRS専用設定のクワトロですので高速安定性は言うまでもなく、エンジン性能を使い切った踏み方が容易にできるためスペックで勝るはずの車輌よりなぜか目的地到着は早かったりします。速度は言えませんが・・
あとはデザインですかね、2000年以降2005年位までのAUDI全般に言えることかもしれませんが無駄を削ぎ落としながら面の張りで車の存在感を追求するあたり、時間のある時にゆっくり眺めるとデザイナーのこだわりと苦労が伝わってきます。こうして生まれた存在感が現代の道でも地味に目立つ!(笑)RSは特大のオーバーフェンダーも叩き出されており、この古典的な違和感もまた好きです。
- 不満な点
- オーナーの皆さん共通の悩みであり最大の欠点はDRC(確かダイレクトライドコントロールの略)の耐久性です。油圧でたすきがけに繋がれたアクテイブサスですがほぼ100%の確立でオイル漏れを起こし、アクテイブサスとしての機能が失われ、酷いときには古いアメ車のような乗り心地になってしまいます。
私の車両はわずか走行28000kmでこのオイル漏れが発生、おまけに車検も通せないと判定され、社外品の車高長にさっさと交換しました。
メーカーの修理費見積は数十万、しかも「2・3万km走ったらまた発生する」なんてコメントまでセールスから頂く始末で、この時ばかりは消費者団体に訴えてやろうか真剣に考えました。
※ちなみに訴訟社会の海外ではリコールに近い取り扱いでAUDIが無償交換に応じているそうです。
- デザイン
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- 走行性能
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