アウディ A6アバント (ワゴン) 「遠距離移動が得意なGTカー」のユーザーレビュー

遠距離移動が得意なGTカー

2021.3.4

総評

現行アウディにはない棘がないデザイン、それが良くもあり、悪くもあります。長距離走破性、所有満足度は間違いなくあります。3台続けて乗っているのも飽きが来ないからです。人生上がりのクルマで良いと思っています。

満足している点

NAの3.2Lはそれなりなパワーで、ここ一番パワーが欲しいときに不満が少しあったが、スーパーチャージャーが搭載されて、パワーには全く不満がなくなりました。更にRacechipでパワーアップしたので、自分的にはもう十分です。この年齢になり速さに恐怖感を感じますので（笑）エアサスはモジュール装着だけでローダウン出来て便利。姿勢制御装置（ESP）と凍結路面での安定性は最新の車と引けを取らないと思います。真冬の話ですが、ドライ路面のカーブを走行中にブラックバーンに遭遇。アウトに膨らむもアクセルを抜いたら見事に姿勢を正して事なきを得たことを忘れられません。

不満な点

年式的に仕方がないのだが、最新安全デバイスが装着されていない。クルコンもアダプティブであれば良かったが。ACCを装着したA6@C6はレアな個体です。BMWのディラーを訪れると”漢”
”なBMWと”柔”なA6のデザインの差にちょっと悲しさを覚えます（笑）

デザイン

5

日本仕様のナンバーポケットなど、手抜きは全くなし。12年目のクルマですが、そう見えないとみんなが言ってくれます。内装の仕上げも手間がかかっています。ウッドパネルは本物ですから。

走行性能

4

直進安定性はぴか一です。パワーもばっちり。ただ、峠を軽快に走破する車ではないです。ひらひら感が少ないので。なお、車体が大きいので、都心の駐車場などは苦手。

乗り心地

5

エアサスだから、エアサスバックと一体なショックは社外品に交換不可能だが、ダイナミックではそれなりの硬さ。固くはないです。裏を返すと、ローダウンしても乗り心地が悪化しないのは良いと思います。エンジン振動は室内には多目に伝わります。エンジンマウントが劣化しているせいかもしれません。

積載性

3

5mクラスのワゴンなのにゴルフバッグが横積みできない。縦も入らず斜めに積むしかない。それは案外意外です。国産車はゴルフバックの積載性に拝領されている事が多いので。ハッチのガラス部分の傾きも大きいので、思ったほど荷物が積めない印象があります。

燃費

5

サブコン入れて良いときは10～11km/L。3.2Lより若干燃費は悪いですが、不満はないです。市内だと5km/Lで、冬季の通勤時はもう少々悪いです。

価格

3

下取りは期待できません。乗りつぶす覚悟がある方が中古車で購入すべき車です。新車価格は800万円超。ちょっと手が出ないかな。

故障経験

12万キロを走破して、サスのブッシュの劣化やオイル漏れ（エンジンオイル、パワステオイル）があり対処しています。あとは消耗品の交換のみ。消耗品は、フロントサスアッパーのブッシュ交換、スタビリンクの交換等。ドアに内蔵するECUのCAN-BUSラインが断線してエラーが出たくらい。驚くほどトラブルが少ないです。