アウディ A4 アバント (ワゴン) 「熟成された上質感が魅力 現在走行距離は２万キロを超えたところです。購入した時期はフルモデルチェンジまであと１年という時期でした。モデル末期の特別仕様車」のユーザーレビュー

熟成された上質感が魅力 現在走行距離は２万キロを超えたところです。購入した時期はフルモデルチェンジまであと１年という時期でした。モデル末期の特別仕様車

2009.5.22

総評

熟成された上質感が魅力
現在走行距離は２万キロを超えたところです。購入した時期はフルモデルチェンジまであと１年という時期でした。モデル末期の特別仕様車（ラグジュアリーライン仕様）ということもあり、装備も充実したモデルです。購入の際はダイナミックラインというスポーティ仕様と迷いましたが、乗り心地重視でラグジュアリーラインを選びました。ただ、両者の違いのうち、特にフロントバンパーの形状に関しては、ダイナミックラインの方がシングルフレームとのマッチングが良いように感じます。
アウディと言えばクワトロというぐらい、AWDモデルが有名ですが、FFモデルであるこの1.8Tの走行安定性にはほとんど不満はありません。長年国産AWDの筆頭格のレガシィを乗り継いできましたが、安定性での差異はほとんど感じません。やはりアウトバーンで鍛えられた足まわりと言えるかもしれません。
それと、このモデルの魅力は、まずは外装の上質感です。メルセデスのCクラスの塗装もなかなか上質だと思いますが、BMWの３シリーズよりはその上質感は勝っているように感じます。大型化した現行A４と異なり、ほどよいサイズがスタイル全体のソリッド感を醸し出しており、塗装の上質感と相まって、時間が経過するほど外観の上質感を実感します。

満足している点

モデル末期ゆえの価格以上の充実した装備と、走行性能の熟成が魅力です。
160PSの1.8Tターボは、その表示馬力以上の力強さがあります。おそらく国産の160PS表示のクルマと乗り比べると、その差は歴然だと思います。A4の前にはレガシィ3.0GT（220PS)に乗っていましたが、ターボゆえの低速トルクの厚みと相まって、1.8ターボでほとんど不満はないといった感じです。
また、高速でのコーナリングの安定性も高く、走行距離が延びるに従い、その安定性が増してきた感じがします。かように、カタログ表示以上の走行性能の高さが1.8Tターボの魅力だと言えるでしょう。これは実際に乗ってみればすぐに実感できると思います。
ステアリングの重さも重すぎず軽すぎず、良いセッティングだと思います。
ボディ全体の作りこみに重厚感があり、ドアの開け閉めの際に感じる重厚感は国産車とは全く異なります（ただ、これは国産車との設計思想の違いのようにも感じます。軽く感じる国産車が決して安っぽいというのではなく、クルマづくりの方向性の違いなのだと思います）。
内装も上質感があり、これも時間が経つほど実感するところです。インパネの上質感は、個人的には新型A4より勝っているように感じます。インパネの品の良さも、このモデルの方があるように感じます。個人的には、旧型であるこのタイプの方が新型A4よりシートセッティングのしっくり感やメーターパネルの見切りの良さなどで勝っていると感じました。
また、ハードディスクタイプのカーナビも標準装備であり、新型A4のナビはDVDタイプであるのに比べると旧モデルのこのタイプの方が勝っています（ただし、新型A4に試乗した際は、DVDモデルのナビでも全く違和感がありませんでした）。

不満な点

短所は使う人の求めるもので変わってくると感じます。ほとんど前席シートしか使用しない我が家では、よく言われる後席の膝元スペースの狭さもそうは気になりません。
不満点は、段差を乗り越える際のピッチングにしなやかさがない点です。段差の乗り越え以外の場面ではそう不満はないのですが、段差はダメです。高級車の雰囲気はありません。それと、これは好みでしょうが、静粛性は高くないですね。ボンネット裏面に遮音材も貼られていませんし、車外でエンジン音を聞くと、結構うるさいです。ただ、そのうるささは耳障りなものではないため、アバタもエクボで、乗っている間に全く気にならなくなりました。
それと、これはクルマづくりの哲学の違いなのでしょうが、ドアを開く際、国産車と異なり勝手にあるところまでドアが開いてしまいます。あるいは、降車時にしっかりとドアを開けないと、またドアが戻ってきて閉まってしまいます。これは個人的には結構不便に感じています。ある本で読んだところでは、あるところまで開いて止まるのは坂道でその状態をキープできるよう、ドアヒンジに一定間隔で切り込みの入ったヒンジが組み込まれているのが理由らしいです。でも、ある位置まで開けるとやはりさらに勝手にドアが開こうとするため、隣に停車のクルマにドアがぶつかりそうになり、かなり気を使います（特に雨の時に傘をさしながら下りようとすると、ドアが自動的にさーっと開いてしまいます）。
ところで、アウディのデーラーでは、板金修理の際など代車が無料にならないため、車両保険で代車特約をつけておくのが良いと思います。私はこれで結構出費がありました・・・・。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験