アウディ A4 アバント (ワゴン) 「積載能力にもこだわったアバント」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

一条 孝
一条 孝(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
5
積載性
4
燃費
4
価格
3

積載能力にもこだわったアバント

2023.6.23

年式
2016年4月〜モデル
総評
A4のステーションワゴン版がアバント。アウディブランドの中でも人気が高く、プレミアムセグメントならではの質感の高さや造り込み、走行フィールのよさで幅広い層から支持されている。
満足している点
先代に対してボディサイズはわずかに拡大したものの、日本の道路事情でも扱いやすいサイズにまとめられている。構造面やパーツの軽量化が行われたボディは最大120kgの軽量化を達成。空力特性もクラストップレベルの0.26を実現。ボディ側でも燃費や高速安定性の向上に寄与している。
不満な点
人気のSUVと比べると全高の低いアバントは小さく見えてしまい、目線の高さからくる見晴らしのよさがワゴンボディでは得られないこと。
デザイン

4

5代目デビュー当初のエクステリアデザインは一見キープコンセプトにも見えたが、2020年のマイナーチェンジではフロントマスクをリニューアル。すべてのドアパネルを一新したほか、ブリスターフェンダーを採用するなど、一段と精かんな仕上がりとなった。全幅も5mm拡大されている。
走行性能

4

2リッター版となった35 TFSIは実用域でのトルクが充実。デュアルクラッチの7速Sトロニックとの組み合わせで軽快な加速フィールが得られる。マイルドハイブリッドの採用によりエンジンのスタート&ストップがスムーズかつ上質。軽快な操縦性も確かめられる。
乗り心地

5

17インチタイヤを装着した足まわりは適度に引き締まった乗り心地をもたらす。高速安定性にすぐれ、標準装備のアダプティブクルーズコントロール、渋滞時にステアリング操作をサポートするトラフィックジャムアシスト機能のおかげで安全で快適なクルーズが楽しめる。
積載性

4

リヤゲートはバンパー下に足をかざすと自動でオープンするオートマチックテールゲートを採用。セダンに対してかさばる荷物が積みやすく、3分割のリヤシートを倒すことで1495リットルの荷室容量が得られる。フラットなフロアのおかげで車中泊も出来そう!?
燃費

4

最新のFFガソリンターボ(35 TFSI)はWLTCモード14.3km/Lを確保。経済性にこだわるのなら17.1km/Lの2リッターディーゼルターボ(35 TDI)を選びたい。高出力エンジンを搭載するクワトロは数値がやや落ちるものの、2リッターディーゼルターボ(40 TDI)は16.1km/Lと経済的だ。
価格

3

もっとも安価な35 TFSIで508万円、高価な45 TFSIクワトロSラインは693万円。BMW3シリーズツーリングやメルセデスCクラスステーションワゴンよりも安価だが、ボディカラーをはじめ、豊富なオプション類を選ぶとかなり高額になってしまう。
一条 孝
一条 孝
自動車ジャーナリスト
自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員
アウディ A4 アバント (ワゴン) 新型・現行モデル

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