最高のデザインと程良いトータルバランス
通勤用の足車として中古で購入しました。2002年式のV6Qシステムです。中期モデル(フェイズ2)なので外装は前
2012.9.10
- 総評
- 最高のデザインと程良いトータルバランス
通勤用の足車として中古で購入しました。2002年式のV6Qシステムです。中期モデル(フェイズ2)なので外装は前期、内装は後期仕様になります。他に趣味車のR34GT-Rと、妻用のALFA147を所有しています。
このクルマは第一にデザインが素晴らしい。何とも言えない艶のあるデザインに、クルマに乗りこむたびに心が躍ります。これだけでこのクルマを買った満足感が充分に味わえます。性能面では、意外にも思ったほどの濃さはなく、誰でも気軽に乗れるとてもお得なクルマです。気になっている人は是非一度乗ってみてほしいです。
デザインが気に入ったらあとはグレード選びで迷う方も多いと思います。私の場合は趣味車が別にありツインスパークエンジン車も持っているので、イージードライブを優先してV6Qシステムにしましたが、多くの方がエンジンを基準にグレード選びをするのではないでしょうか? しかし実際のドライビングプレジャーは、エンジンよりもトランスミッションに依存する部分が多いと感じます。Qシステムはアイシン製なので信頼性は高いですが、はっきり言ってごく普通のATです。ゆっくり走るとトヨタ車と大差ない感覚になりますので、スポーティーさを重視するならセレスピードにするべきです。可能ならMTのほうがいいでしょう。どの車もそうですが、トランスミッション次第で楽しめるか否かがかなり変わってきますので、その辺を参考にして、あなたの素敵なカーライフに生かしていただけたら幸いです。
- 満足している点
- <何といってもデザイン。>
マーケット重視の国産車では逆立ちしてもできない艶のあるデザインです。最近の輸入車の流行りである、4ドアクーペにも通じる流麗で色気のある、それでいて無駄のないスタイリングです。
<良くできたハンドリング>
これも最近の輸入車の流行りである、アジリティあふれるハンドリング。最近の流行りを10年以上前に実現しているってすごいですよね。クイックなのですが、それだけではない絶妙な味付けがされています。このクルマに乗ると、駆動方式なんてどうでもよいという気にさせられます。
<良く回るエンジン>
意外にもとても静かです。そこそこ良く回って気持ちいいフィーリングですが、期待したほど官能的ではありません。良くできた直6エンジンのほうが気持ちいいと思います。「脳みそがとろけそう」などと言われますが、それを実現するにはキダスペシャルなどの車検非対応のエギゾーストを、フロントパイプからテールまで一式交換しないといけないと思います。
<程良く締められた足回り>
硬さは少しありますがストローク感もあり、低速でも乗り心地はいいです。私の購入時には、非常にプアなタイヤが装着されていたため、ステアリングインフォメーションがなくなってしまい、アルファの良さが台無しでした。この足回りを生かすには、サイドの剛性のしっかりしたタイヤを装着するとよいと思います。
<全体的なバランスの良さ>
素晴らしいデザインに、程良いスポーティーさ、そこそこの実用性を兼ね備えた、バランスの良さが光ります。
- 不満な点
- <塗装が弱い>
特に赤はすぐに焼けます。屋外保管ならいずれ全塗装したくなると思います。鳥糞などにも要注意です。購入時にガラスコートをした方が、鳥糞や傷には安心かと思います。
<内装の不便さ>
カップホルダーがありません。シートはアルファ147よりもプアです。カーナビもオンダッシュモニターの取りつけられる場所がなく、インダッシュだと1DINのサイズしかないため、取りつけられる機種がかなり限定されてきます。
<壊れるという噂>
前期のセレスピードは必ず壊れるようです。もしもセレにするなら中期以降のモデルを選ぶといいと思います。ディーラーではセレユニット一式セット交換になるので高額な費用になりますが、専門店などではアクチュエーター単体の交換などを行ってくれるので、かなり費用を抑えられます。ただ壊れるといっても、輸入車として平均レベルだと思います。私はドイツ車並みだと感じています。
<多少の維持費>
タイミングベルト、ウォーターポンプなどは5万キロで交換です。その他、消耗品などの交換サイクルが早いですが、これは良心的な専門店を見つけられるとかなり費用を抑えられます。ディーラーではなく、専門店で整備することをお勧めします。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験