新型Mクラス、オフロード性能を雪上で試す!
掲載 更新 carview! 文:佐藤 久実/写真:メルセデス・ベンツ日本
掲載 更新 carview! 文:佐藤 久実/写真:メルセデス・ベンツ日本
3リッターディーゼルエンジンを搭載するML350ブルーテック4MATICに乗り換えると、まるで違うクルマに乗ったかのような感動があった。
エンジンのパワースペックを見ると、最高出力は190kW(258ps)で、ガソリンエンジンの225kW(306ps)に譲るが、最大トルクはガソリンエンジンの37.8kgmに対して63.2kgmと、ディーゼルならではの圧倒的な優位性をもつ。当然、それは否応無しに走りにも表れる。アクセルペダルに足を乗せ、ちょっと踏み込むだけでスルスルーッと滑らかに転がりだす。でも、けっして威圧的なところはなく、そのチカラを必要以上にアピールすることもない。力強さもありながら、むしろスムースに上昇する回転の質感が印象的だ。ちなみに、ブルーテックの試乗車にはセレクティブダンピングシステムは装備されていなかったが、どんな路面においてもそのフットワークに不満はない。
違うクルマかと思うのは、もちろんトルクの差だけでない。ガソリンエンジンモデルでやや違和感を覚えたステアフィールさえ異なるのだ。というのも、ディーゼルエンジンはフロント荷重がガソリンエンジンモデルより60kg重くなっており、そのため操舵感がしっとりとして操舵力は軽いながらも適度な反力と接地感があるのだ。
もちろん、燃費もガソリンエンジンを上回る。現行モデルに対して24%減で、ヨーロッパの数値ながら6.8L/100Km(14.7Km/L)と、サルーンカー並みの燃費を実現している。
両モデルとも日本に導入される予定だが、俄然、オススメはディーゼルエンジン搭載のML350ブルーテック4MATICだ。
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