スマート ブラバス フォーツー試乗。欧州では約230万円~
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
スペックを見ると、特筆するほど速いわけではなく、むしろこれより速い実用車はいくらでも存在するが、実際にステアリングを握ってみると、車体がコンパクトであるためか、とても元気よく走る印象を受ける。
これには、ノーマル・モデルに対して20%ハードに締め上げられた足回りや、フロントアクスルに備わるスタビライザーがロール量を9%抑えている事、よりクイックなギア比を採用し、さらにダイレクト感のあるフィーリングを重視したチューニングが施された電動パワー・ステアリング、そしてノーマル・モデルよりもギア比をクロスさせ、さらに変速スピードを40%短縮させた前述のDCT「ツイナミック」などが大きく寄与している事は間違いない。
特に自動的に低めのギアを選択するスポーツ・モードにすると、元気の良さが一層際立ち、市街地はもちろん、ワインディング・ロードもキビキビとした走りが楽しめる。ハンドリングもキビキビと俊敏だ。介入のタイミングを遅らせるように専用チューニングが施されたESPのおかげもあって、ダイナミックな走りを堪能できるのである。
ボディ剛性が高く、足回りが引き締められているにもかかわらず、乗り心地の悪化は微小で、快適性は十分に確保されている。またツイナミックの変速は、スポーツ・モードでもエコ・モードでもとてもスムースである。この点も新しいブラバス・バージョンのドライビング・フィールを大きく高めている。
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