アウディS3はゴルフGTIより65PS増しのパワーやクワトロの走りで差をつける
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 84
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他のブランドと違って、コンソール上の見やすい位置にあるスタート&ストップボタンをタッチして直4ユニットに火を入れる。続いてドライブプログラムをコンフォートにセットしてスタートするが、スロットルをわずかにプッシュしただけでスピードメーターの数字はレブカウンターの上昇に呼応するように力強い加速を開始する。
さらにダイナミックを選択すると、後方から最初は低めで太い、やや金属的な響きを伴ったエグゾーストノートが耳に届いてくる。おそらくスピーカーからの人工サウンドだと思うが、ちょっとばかり演出が見え見えだ。
冒頭に述べたように、ゴルフGTIから65PSのエクストラパワーを得たS3のエンジンは低回転から高回転域までスムースに回る。ターボの立ち上がりは穏やかで、トルクバンドも広く走りやすい。おそらくこれが燃料噴射圧を250から300バールに高くした恩恵だと思う。
7速Sトロニック(DCT)のシフトは荒っぽいスロットルワークでも素早く、ショックやノイズはミニマムであったが、私の好みから言えばダイナミックモードでは少し大人しすぎるような感じだ。ノーマルA3ならば分かるが、S3の、それもスポーツドライブモードならばスロットルペダルの反応やシフトワークがもうちょっとダイレクトで、ドライバーがアクティブに参加している感じがほしかった。
一方、締め上げられたシャーシはしっかりと路面を捉えオンザレール感覚のロードホールディングを見せ、カーブではブレーキを介入させた電子制御トルクベクトリングでクイックなコーナリングが可能だ。こうしたスポーティドライブ全域において自然な感触のプログレシブステアリングシステムが大いに助けになっている。
ゴルフ GTIが「ホットハッチ」だとすればアウディ S3は間違いなく「ハイパーハッチ」と言うことができる。単にパフォーマンスだけでなく、大人が満足できるクオリティももち合わせているのだ。個人的には大げさな顔付きが気になるが、昨今のアグレッシブなアウディデザインを思い起こすと、この程度は寛容すべきかも知れない。
このアウディ S3スポーツバックは今年の10月からドイツで販売が開始され、価格は19%の付加価値税込みで4万6302.53ユーロ(約580万円)と発表されている。日本での発売予定は来年の3月になりそうだ。
※取材記者が独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。
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