Eクラスクーペ国内試乗 美しき、ルーフライン!
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:齋藤 正
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:齋藤 正
日本仕様のEクラスクーペはE350とE550の2グレード展開。前者は3.5リッターV6、後者は5.5リッターV8を搭載する。本国では20psのパワーと14%の燃費改善を果たした直噴式の3.5リッターV6がすでにデビューしているが、輸出向けには十分にこなれた技術を提供するという考えのもと、日米向けは当面、従来からあるポート噴射タイプのエンジンとなる。
海外試乗会では直噴エンジンを積んだ本国仕様に乗っが、主に低回転域で聞こえてくる高圧インジェクターのコトコト音と、高回転域での燃焼の粗さが気になった。メルセデスのことだから着実に改善してくるだろうが、現状では日本仕様に搭載されるポート噴射タイプの方が熟成度は高い。さらに、将来的には1.8リッター直4直噴ターボも加わる予定。時代が時代だけに、ひょっとすると本命はそれを積むE250CGIになるかもしれない。
E350の走りは軽快だ。低回転域から十分なトルクを発するV6は、1670kgのボディを軽々と加速させていく。しかも単に軽快なだけでなく、サウンド、スムースさ、パワー特性ともに、メルセデスらしい落ち着き感と上質さをもっている。よくできた7速ATと、高い剛性感、滑らかさ。しなやかさを併せもつ駆動系も、そんな印象を強めている理由のひとつだ。高い精度をもつギアとギアが滑らかに噛み合っていることを皮膚感覚として伝えてくるこの上質な駆動フィールは、依然としてメルセデスの専売特許である。
そんな上質なフィーリングは、530Nmという強大なトルクを誇るE550に乗っても変わらない。たとえアクセルをラフに扱っても、ギクシャク感や雑味は皆無。強大なトルクをしっかり受け止め、しなやかに路面へと伝える。美しさと怒濤の如き加速力を同時に手にしたいなら、E550を選ぶ価値は大いにある。
ただしセダンのE550がエアサスによってしなやかな乗り心地を実現しているのに対し、クーペのE550は油圧式セレクティブダンピングシステムを搭載しているため、パワーが大きい分、足回りのセッティングもやや硬めになっている。大人のための贅沢にして快適なクーペという観点で選ぶなら、オススメはE350だ。また、E350の方がフロントが軽い分、コーナーでの身のこなしも気持ちがいい。もし僕がEクラスクーペを買うなら、購入資金に十分な余裕があったとしても、トータルバランスに優れたE350を選ぶだろう。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
バスが青信号の前でノロノロ運転して、わざと信号に引っ掛かります。客は急いでいるのに、怠慢運転じゃないですか? 絶対間に合いますよね?
BMW 1シリーズ 新型、スポーティ性を高めた4代目が登場…欧州発表
【MEISTER.F】ヨドバシカメラ新宿西口本店にて電動モビリティ試乗体験会・販売会を6/8・9開催!
【MotoGP】マルティン離脱のプラマック「シーズンに集中しベストを尽くし続ける」若獅子の巣立ちにはエール
【追悼マルチェロ・ガンディーニ】ランボルギーニ・ミウラやカウンタックなど憧れを造形化した名匠の作品たち
フィアット、長きに渡り現役を担った現行『500』の日本向け生産を5月で終了。在庫限りに
14年ぶり全面刷新! レクサス「新型“カクカクSUV”」まもなく登場へ V6ツインターボ×「上質オシャレ内装」採用! 国内初投入「新型GX」どんなモデル?
【MotoGP第7戦イタリアGP】5位でゴールのMoto2小椋藍選手 現在の「課題と状態」を明かす
パイクス総合記録保持者ロマン・デュマ、新型EV『フォードF-150ライトニング・スーパートラック』で参戦へ
日産R33「スカイラインGT-R」と20年! R35「GT-R NISMO」を増車することになった理由は「MTを操っている感が味わえないから」
生まれも育ちもブッフローエ、真のグランツーリスモ登場!「BMWアルピナB4 GT/B3GT」が国内導入!
R&G レーシングの KTM 専用「タンクパッド」4アイテムがネクサスから発売!
【日本にピッタリ】MINIの“オシャカワ系”クロスオーバー「エースマン」発売! LBXなどのライバルに
【858万円】650psのハイパフォーマンスEV ヒョンデ「アイオニック5 N」発売
異色のハイブリッドと内外装変更。マイチェンと呼ぶには見どころ多めな新型「ポルシェ911」まとめ
【70年の歴史で初】コルベット E-Ray発表。6.2L V8+モーターでマッスルカーも電動四駆の時代に
気なるところ多少あれど…スバルの頂点「レガシィ アウトバック」はとにかく快適だった
ダイハツ謹慎終了の合図は新型「ムーヴ」。禁断のスライドドアでN-BOXやワゴンRをぶん殴る
ステップワゴン、ZR-Vなど4車種が価格改定 原材料価格と物流費が影響
【販売店も確信】次期「デリカD:5」やはり開発中。独自ボディとPHEV化で「デリカD:6」を名乗る?
“想定外”が頻発する耐久の現場。技術開発に留まらない、トヨタが水素で挑戦するワケ【S耐富士24hレース】