ボルボ V60 クロスカントリー試乗 真面目な遊びグルマは意外とスポーティなドライバーズカー
掲載 更新 carview! 文:サトー タケシ/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:サトー タケシ/写真:篠原 晃一
ボルボが「INTELLI SAFE(インテリセーフ)」と呼ぶ、安全・運転支援機能がグレードに関係なく全車標準装備するのはボルボの流儀。久しぶりにボルボの全車速追従機能付きACCを操作してみると、改めてそのインターフェイスのよさに感心した。視線を動かすことなく直感で操作でき、2アクションで完了するのだ。つい内外装だけを見て「最近のボルボはデザインがいい」と言ってしまうけれど、使ってみると、インターフェイスまできちんとデザインされていることがわかる。
ドライブモードによるフィーリングの違いを確認していると、V60には存在しなかった「オフロード」というモードがあることに気付く。残念ながらオンロードでの試乗だったので試すことはかなわなかったけれど、このモードは20km/h以下で作動し、デフロックのほか、下り坂で自動的に速度をコントロールするヒルディセントコントロールも備わるという。このあたりを見ても、雪山や悪路で使う人のことを考えられていることがわかる。
ボルボが2年連続で日本カー・オブ・ザ・イヤーを獲得したことが話題になったけれど、グローバルの販売台数を見ると、2014年が46万5866台だったのに対して2018年が64万2253台と、ジャンプアップしている。これはデザインとともに、使う人の身になった商品を提案できていることの証拠だろう。
ボルボV60クロスカントリーも、広い後席と荷室、本格的な悪路走破性能など、この手のクルマが欲しい人のことが真摯に考えられている。このクルマがあったら、家族や友人で遠出をすることを安全に楽しめるだろうと、提案している。つまり、真面目な遊びグルマなのだ。
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