アウディ A4アバントに試乗。ベースのFFモデルで感じた新型の出来栄え
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:菊池 貴之
アウディらしくかっちりと仕立てられたコクピットに収まると、目の前にはディスプレイ部分の大きなメーターパネルと水平基調のダッシュボードが広がる。ダッシュのエア吹き出し口の下側は、スポーツの場合アルミパネルが張られているが、アルミがいいかウッド調がいいかは好みの分かれるところだろう。
シートは座り心地、ホールド感とも上々で、ハイトアジャストを使って低めの着座位置を手に入れることもできる。コンソール上に位置する7段Sトロニックのセレクターは、最近のクルマとしては比較的オーソドックスなデザインに仕立てられていて、僕のようなオールドボーイにも違和感なく操作できるのが好ましい。
それをDレンジに送ってスロットルを軽く踏み込むと、A4アバントは滑らかに走り出した。2リッター4気筒直噴ターボは、190ps/4200-6000rpmのパワーと320Nm/1450-4200rpmのトルクを生み出し、7段Sトロニックを介して前輪を駆動、1580kgの車重を走らせる。
パフォーマンスは取り分け印象的というわけではないが、実用的にはまったく充分以上という印象で、スロットルの踏み加減に応じて常に望むだけの加速が手に入る。7段Sトロニックの変速がスムーズなこと、メーターの100km/hはDレンジ7速で1500rpmというギアリングの恩恵もあって、室内が静かに保たれることも印象に残った。もちろん必要とあれば、ステアリングパドルを駆使して積極的に変速することもできる。
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