時代は流れ、トヨタも変わった!? イランで乗ったプリウスがびっくり好印象な件
掲載 更新 carview! 文:大田中 秀一/写真:大田中 秀一
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そんなわけで今回は、感覚を忘れないうちにと帰国後すぐディーラーで試乗してみました。
走り始めの印象は「思ってたプリウスと違う!」。当たり前といえば当たり前ですが、ちゃんとしているのです。
アクセル、ブレーキのタッチ、カーブでハンドルを切ったときにスイッと曲がりかける感じがなかなかいい。かなり自然なフィールになったとはいえ回生ブレーキの違和感はまだ残っているものの、今回はよしとしましょう。
テヘランでの体験はリアシートだったので、途中でセールス氏に運転を代わってもらい、リアシートにも座ってみました(実はまだ疑っている)。意地悪な感覚を研ぎ澄ませてみますが、残念ながらテヘランで乗ったプリウスとの差は感じられませんでした。
「プラットフォームがTNGAになったのでだいぶ変わりました。それがいいんじゃないでしょうか?」と、セールス氏は言います。確かにそうかもしれないし、トヨタのクルマづくりの考え方が変わったのかもしれない。
こうなると次なる疑問がわきます。クルマ好きが楽しめるハンドリングだと、何事にもユルいのを好む傾向がある(と筆者が勝手に思っている)従来のトヨタ車ユーザーには合わないんじゃないか? この点についても、「このモデルが発売されて3年以上経っており、かなりのお客様にお乗りいただいていますが、今のところそのような声は聞いておりません」とのことでした。
トヨタのクルマづくりも、ユーザー(というより自分)が知らない間に変わっているんだな、何事も体験してみなければわからないなと再認識した次第です。
(ジャーナリストコラム 文:大田中秀一)
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大田中秀一(おおたなか しゅういち):自動車エッセイスト
ジャカルタで過ごした少年時代、バジャイ(現地の名物三輪タクシー)を無免許で走らせクルマに目覚める。インドネシア語と英語を操るトリリンガルで、某電池系大手企業の国際営業部、父が経営するインドネシア企業を経て、現在複数のクルマメディアに寄稿中。語学力と押しの強さを武器に、世界のモーターショー巡りをライフワークとし、バスにまで及ぶ知識は仙人の域。
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