レクサスLSの次期型はどうなる? 最上級セダンは現行で終了の可能性も
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:トヨタ自動車 223
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日本が誇るプレミアムブランドであるレクサスのなかでも、フラッグシップセダンである「LS」は別格の存在です。
ベースグレードでも1078万円、最上級グレードは1796万円におよぶという価格もさることながら、日本の感性を活かした内外装のデザインや快適性は、国産車のなかでもトップクラスとなっています。
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一方、現行型のLSにはネガティブな意見も少なくありません。
実際、インターネット上には、大きすぎるボディサイズとフラッグシップセダンらしからぬ足の硬さや、センターコンソール周辺をはじめとする部分のデザインやボタン配置に対し厳しいコメントが寄せられています。
年次改良で修正されている部分はあるものの、国内外で高い評価を得た初代LS(日本名:セルシオ)や先代である4代目などと比べると現行型はネガティブな意見が目立っています。
また、より深刻なのは、電動パワートレインの貧弱さです。
LSの競合となるメルセデスベンツ「Sクラス」やBMW「7シリーズ」のファミリーには、「EQS」や「i7」といったBEVモデルがラインナップされているのに対し、LSの電動車はハイブリッドしかありません。
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2035年までにはすべてのモデルをBEV化することを明らかにしているレクサスにとって、フラッグシップセダンであるLSにBEVが設定されていないのは、世界の潮流からすると物足りなさが残ります。
加えて、セダンというボディタイプそのものの不況も向かい風となっています。かつてはクルマの基本形とされていたセダンですが、昨今ではSUVやミニバン人気に押され、国内でもVIPの送迎車は「アルファード」などに取って代わられています。
そうした背景から、昨今のセダンは重心の低さを活かしたスポーティな走りをアピールするなど、「4ドアスポーツカー」としての性格を強めることが多くなっています。
しかし、VIPや要人の送迎などに利用される機会の多いLSは、極端にスポーティなモデルへと変化することが難しいという課題もあります。
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ここまで述べたように、昨今のLSを取り巻く環境は、かつてに比べて非常に厳しくなっています。そのような中で、今後登場するであろう次期LSはどのようなモデルとなるのでしょうか?
その参考となるのは、2021年12月にトヨタ自動車が行った「バッテリーEV戦略に関する説明会」です。この説明会では、レクサスが2035年までにすべてのモデルをBEVすることが明らかにされたほか、「Lexus BEV 集合」というタイトルが与えられた13台のレクサス車が並ぶ画像が公開されています。
この画像が公開されてから1年あまりが経過した現在、一部のモデルが実際に発売もしくは発表されています。
しかし、この画像のなかにLSと見られるモデルはありません。後列にセダンと思われるモデルが見られますが、サイズ感などから「ES」もしくは「IS」と考えるのが妥当です。
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一方、この画像から複数の大型SUVを確認することができます。特に、右端の大型SUVはかなりのボディサイズであることがうかがえます。
このことから、LSは将来的にSUVへと変化する可能性を考えることができます。もちろん、この画像にはないモデルが今後登場する可能性は否定できませんし、LSの将来についてレクサスから公式なアナウンスがあるわけではありません。
しかし、LSの置かれた環境を考えると、決してあり得ない話ではないのかもしれません。
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とはいえ、現実的視点で考えると、歴史あるフラッグシップセダンを簡単に消滅させることはないでしょう。そのため、当面は現行モデルのブラッシュアップという形で、時代の変化に対応することになると見られます。
電動化という意味では、2024年後半をめどにPHEVモデルの追加が行われる見込みです。ただし、VIPや要人を送迎するというモデルの性格上、利便性や信頼性の観点から、既存の内燃機関およびハイブリッド車も継続して設定される可能性が濃厚です。
BEVモデルについては、現行型のLSには設定される可能性は低いようです。BEVモデルのフラッグシップモデルについては、LSとは異なるモデルが新たに登場すると見られています。
先代のLSは、2006年の登場から11年にわたって継続して生産されたことを考えると、次期LSの登場はかなり先になる可能性は高そうです。
電動化に対する各自動車メーカーや各国政府の方針が二転三転するなかで、レクサスのフラッグシップセダンであるLSの将来についても、定まっていないというのが実情のようです。
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