今夏上陸! e-ゴルフの市販版に試乗
掲載 更新 carview! 文:石井 昌道/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:石井 昌道/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
気になる価格はドイツで34,900ユーロ(約500万円)。そのクオリティの高さを考えれば納得もいくが、専用設計でカーボンなども使用するBMW i3が日本で499万円なのを考えると安くはない。日本へは夏ごろに導入される予定で、もちろん急速充電器のチャデモに対応する。
VWもこのe-ゴルフがすぐに大量に販売されるとは思っていない。それよりも現実的なPHEVを今後2年間で12車種展開していくといい(グループ全体)、まずはそちらを普及させていくつもりだ。e-ゴルフやe-up!は、VWが電動化に本気で取り組んでいる象徴のような存在で、アーリーアダプター向けなのだろう。
またEVの普及において、各地域の補助金などに頼りすぎることを良しとしておらず、あくまで市場が自然なカタチで受け入れていくのに合わせて生産規模も考慮していくという。それにはさらなる性能向上、主に航続距離の延長が求められるが、うまくいけば2023年あたりに400km程度まで伸ばすことができると予測しているそうだ。その段階になれば、トータルコストでPHEVに追いつくという。
それが本当だとしたらEVが多くの人にとって“現実的な乗用車”になるまで、あと8~9年。意外と近い実現を、VWの電動化戦略から見てとれるのだった。
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