ヴィラージュ 海外試乗 V12アストンの新たな顔
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:アストンマーティン
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:アストンマーティン
まずクーペのコクピットに身を沈めると、ゲイドンの本社工場のクラフトマンが70時間を費やして手作業で仕上げたという上質なインテリアが、ドライバーを包み込む。とはいえそこは断じて絢爛豪華な空間ではなく、適度にタイトなバケットタイプのシートを備える、走り屋好みの場所でもある。ガーミン社と共同開発したという比較的コンパクトなナビゲーションシステムも、ヴィラージュの新装備のひとつだ。ダッシュ中央のスリットにクリスタルなキーを押し込んでエンジンを目覚めさせ、Dレンジを選んで走り出す。
ヴィラージュのテストルートにはサーキットは含まれず、すべて公道だったが、パフォーマンスは充分以上に爽快なものだった。6リッター4カムV12は、マルチシリンダーらしく踏めば低回転からでも気持ちよくスムーズに吹け上がり、車重1.8トン前後のボディを芳醇なトルクで押し出すように加速させる。3000rpmあたりから上でテールパイプから吐き出される豪放な排気音も、スポーツ気分を大いに盛り上げる。
7段もしくは8段のATが常識になりつつあるこのクラスにあって、加速のスムーズさに関しては6段でも不満はなかったが、コーナーの手前でパドルを駆使してマニュアルでシフトダウンしようとしたときなど、スピードによってはエンジンの回転数とシフトダウン制御がマッチせず、ギアが落ちないことがあったのは少々もどかしかった。
シャシーの分野で走り出すと同時に感激したのは、乗り心地の素晴らしいことだった。強固なシャシーと電子制御アダプティブダンパーADSのコンビが、スムーズにしてフラット、しかも硬すぎず柔らかすぎずの、実に心地好い乗り味を生み出しているのだ。そういえばかつて乗ったDBSの乗り心地も、硬めだけれど決して粗くはなかったから、アストンマーティンはこの分野の熟成に相当神経を遣っているのではないかと思う。
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