好調ボルボの原点が見られる本社ミュージアムで歴史を飾る重要モデルを堪能した
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:山田 弘樹
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最初に訪れたのは、イエテボーリ本社の敷地内にある「ボルボ・ミュージアム」。8000平方メートルに及ぶ展示エリアには歴代のボルボ車が展示されており、その歴史的な歩みを知ることができる。ボルボ・カーズ(これは通称で、正式にはボルボ・カー・コーポレーション)ができたのは、1927年のこと。スウェーデンが誇る世界的な機械製造会社であった「SKF」社の販売部長アッサル・ガブリエルソンと、同社エンジニアであるグスタフ・ラーソンのふたりが出会ったことで、スウェーデン初の自動車製造会社が誕生した。
どうやらこれはガブリエルソンがラーソンの能力を見込んで口説き落とした説が有力らしいが、ともかくガブリエルソンにはスウェーデン製の自動車が、「世界に通用する自信があったようです」と、今回ミュージアムを案内してくれたペレオケ・フローバーグ氏は語った。
そこには4つの根拠があった。1つはSKF社が自動車の構成部品でもあるベアリングにおいて、数々の特許や高い技術力をもっていたこと。2つ目は当時スウェーデンにおける一日あたりの労働賃金が、なんとアメリカの一時間分でしかなかったこと! である。さらに道が悪く、様々な自然環境を有するスウェーデンで開発を行えば、安全かつタフなクルマが作れるであろう。そして最後に、造船業が盛んなことからもわかる通り、スウェーデンでは高品質な鉄が手に入る。こうした4つの根拠を元に、ガブリエルソンは自動車製造に勝機を見いだしたというのであった。
そしてガブリエルソンは自己資金と投資家から集めた資金を元に、10台のプロトタイプを作ってSKF社にプロモーションを行った。これを受けたSKF社はイエテボーリにある空き工場を分け与え、ボルボ社がスタートを切ったのだ。ちなみに「ボルボ」とはラテン語で「回る」や「回転する」を意味する言葉。ベアリング製造会社でもあるSKF社が登録していた休眠会社の名前だったが、自動車メーカーとしてはまさにうってつけのネーミングであった。
ミュージアムではガブリエルソンとラーソンが出会ったエピソードが書かれた説明書きと、当時彼らが話したレストランが再現されている。そして創業当時の狭いオフィスや、スタッフの集合写真が展示されていた。
次のページからはボルボの歴史を飾る重要なモデルを紹介していこう。
※このページの写真について
創業当時のオフィスを再現
次のページ>>ボルボ社の第一号車「OV4」
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