実用性高い「ワゴンR」はまるでワークマンのアウトドアウェアのようだ
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:編集部 24
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もうひとつの理由は、先代よりも大幅に強化されたリチウムイオン電池&モーター。この「エレキなサポート」が、かなり効いている。
先代までのS-エネチャージでは、加速時のサポートは「利いてるような、利いてないような……」とも感じるやや微妙なものだった。しかし今回のマイルドハイブリッドは、ちょっとしたアクセルの踏み増しに鋭く反応し、エレキの力をモリモリと分け与えてくれる。「……この車、ターボ付きだったっけ?」と一瞬勘違いするほどに。
ターボチャージャー付きではないエンジンを搭載する軽自動車でしばしば感じる「かったるさ」のようなものは、少なくとも一般道を走る限りでは皆無。ワゴンR スティングレーの最上級グレードに用意されるターボエンジンをわざわざ選ぶ必要はないと、筆者には感じられた。
ただし高速道路に上がると、6代目ワゴンRの印象はやや変わってくる。
ときおりエレキなアシストが入りながらスムーズに加速を続け(モーターアシストは約100km/hまで、最長30秒間行われる)、メーター読みで90km/hぐらいに到達させる。そこまでは非常によろしい。
だがそこから100km/h巡航に入ろうとすると、エンジンが「モオーッ、モオーッ!」という感じでうるさく吠える。そしてやや大きめな段差を越える際に、どうしても車体が跳ねるような感覚が付きまとう。これは60km/hほどで一般道を走っていた際にはなかった現象だ。
「……なるほど」ということで一番左の車線に移動すると同時にアクセルペダルをやや緩め、メーター読み90km/hぐらいでの巡航体勢に変更する。
するとワゴンR ハイブリッドFZは、一般道を走っていた際とほぼ同じ(厳密に言えばセクシー感はやや落ちるが)快適で安定した巡航を再びスタートしてくれる。
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