各メーカーの“協業”、成果と課題【前編】
掲載 更新 carview! 文:すぎもと たかよし/写真:中野英幸、小林俊樹、篠原晃一、トヨタ自動車、BMWジャパン、三菱自動車
掲載 更新 carview! 文:すぎもと たかよし/写真:中野英幸、小林俊樹、篠原晃一、トヨタ自動車、BMWジャパン、三菱自動車
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サラリーマンライターが斬る、自動車業界のホントのところ。今回のテーマは「国内メーカーの協業」について。新型スカイラインの「200GTーt」はダイムラー製エンジンを搭載することでも話題を呼んだが、果たして今、各メーカーが進める協業は順調に進んでいるのだろうか?
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ひと口に“協業”といってもその形はさまざまだが、いわば花形ともいえるのが車両の共同開発である。ここ最近の国産メーカーによる共同開発といえば「86」と「BRZ」をまとめたトヨタと富士重工業(スバル)が話題の筆頭だろう。いまどきスポーツクーペ? という疑問も多かった企画だが、月間販売目標が1000台(86)のところ、立ち上がりの2012年度平均で2000台超と軽くクリアし、世界生産では発売から1年間で約7万台を売った。
国内の立ち上がりでの成功は、文字通りハチロク世代とそれを知るある種の層への訴求が一定の成果をあげたこと、そして海外においてはもとより一定のクーペ市場があることに加え、北米を筆頭に技術力での評価が高いスバルブランドの影響が大きいといえる。
トヨタは、この共同開発の目的として「運転する楽しさ、所有する歓び、ユーザーが感動するスポーツカーの提供」と、章男社長が常々メディアを通して発するフレーズそのものを掲げたが、その相方にスバルを選んだことは間違いではなかったことになる。もちろん、スバルにとっても自社工場の稼働率向上を含めたメリットは大きい。
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